キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

彼岸花-リコリス

2012-09-30 16:45:43 | 季節の花々
         

         鎌倉の宝戒寺というお寺の白萩が綺麗だというので、朝早く出かけました。

         宝戒寺、海蔵寺、浄光明寺と、とても良い感じの小規模なお寺を回りました。

         

         萩もさることながら、彼岸花が真っ盛りです。

         

         水をたたえた石盤に、睡蓮ならぬ彼岸花が。なかなかの風情です。

            

         このごろは、赤だけでなく他の色の花もあります。

         
          
         白と赤のコントラストが綺麗です。

         

         ピンクの花も、

         

         黄色い花も、

         

       白い花も彼岸花?形は同じですが。彼岸花-曼珠沙華といえば赤のイメージですね。

         

       キツネノカミソリなんていう呼び方もあるそうです。英名は全てリコリスですが。

         

        
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長月

2012-09-29 10:51:18 | 季節の花々
          

         もう9月も終わり、いつの間にか薄が風に揺れる季節になっています。

         とはいえ、9月の和名長月は旧暦では10月の半ばのことなので、これか

         らがほんとうの意味での長月。明日は中秋の名月ですが、台風が近づい

         ているので、お月見は無理かもしれません。

          

         今年は暑くて遅れていましたが、彼岸花も咲き始めています。

          

         秋を感じるのは、色々な草や木の実が実り色づいてきたこと。柘榴や、

          

             数珠玉や、

         

             椿や、

         

             柿や。実りの季節です。稲刈月という別名もありますね。
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レオナルド-レオンハルト-レナード

2012-09-28 11:09:20 | 偉人
フィボナッチ―自然の中にかくれた数を見つけた人
ジョン オブライエン,Joseph D’Agnese,John O’Brien,渋谷 弘子
さえら書房

        フィボナッチ数列というのを知っていますか?数学を少しでもかじった人なら

        知っているのでしょう。「生物が秩序と調和を保って成長するための設計図と

        も言える数の並び」で、極めて行くと最も美しいバランスと言われる黄金比に

        なるのだそうです。これを見つけたのは中世12世紀のピサのレオナルド・フィ

        ボナッチ。小さい頃から数が大好きで、アラビア数字を初めてヨーロッパに

        持ち込んだ人だそうです。これって画期的ですよね、ローマ数字はわかりに

        くいもの。(それなら「日本はどうなの?漢字で立派に計算してたじゃない」

        と言われそうですが)。図書館の絵本の棚で「フィボナッチ 自然の中にかく

        れた数を見つけた人」という本を見つけて、何だか楽しい気持ちになりました。

        中世の封建的な時代に、認められることもなく、でもひたすら数を愛し、追求

        した人。世界には素敵な人がいっぱいいるし、いたんだなあと思って。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の素描と手稿
H.アンナ スー,H.Anna Suh,森田 義之,小林 もり子
西村書店

         私の知っているレオナルドと言う名のすごい人はフィボナッチを知って、3人

         になりました。レオナルド・ダ・ヴィンチ、そしてレオナルド・ディカプリオ。

         ディカプリオの名前はダ・ヴィンチにちなんで付けられたそうですが。

オイラーの贈物―人類の至宝eiπ=-1を学ぶ
吉田 武
東海大学出版会

         もっともレオナルドと言う呼び方はイタリア語、スペイン語などで、ドイツ

         語だとレオンハルトです。するとここにもまた数学の巨人がいました。レオ

         ンハルト・オイラーです。数学の世界ではものすごい人のようです。何がど

         うすごいのかは、さっぱりわかりませんが。
バーンスタイン:交響曲全集
バーンスタイン(レナード),バーンスタイン,イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
ユニバーサル ミュージック クラシック

          英語読みだとレナード。いました、私にも理解できるすてきなLeonardが。

          レナード・バーンスタイン。

ベスト・オブ・レナード・コーエン
ソニーレコード
ソニーレコード

         それからレナード・コーエン。詩人、小説家、シンガー、禅宗のお坊さん。

         ちょっと変わった人です。彼の「ハレルヤ」はいろいろな人が歌っていま

         すが、絶品です。ピュアで、セクシーで、悲しくて美しくて。

         人生を豊かにしてくれるおおぜいのLeonardに感謝!
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折節のうつりかわるこそ

2012-09-27 09:57:39 | 季節
             

        「やうやう夜寒になるほど、雁なきてくるころ、萩の下葉色づくほど、早稲田

        刈り干すなど、とりあつめたることは秋のみぞ多かる」 徒然草 第一九段より

      数日前まであんなに暑かったのに、一気に夜寒の季節になりました。徒然草の

      「折節のうつりかわるこそ、ものごとにあはれなれ」の秋の描写そのまま、萩の

      花が咲き、空気もひんやりしてきました。もう、夕方五時過ぎになっちゃんと散

      歩に行くのも、暑くて苦痛ということはなくなりました。

         

            竹林もなにかしら秋めいて、

         

       その向こうの筋雲の夕空には、霞んだ月も見えます。今週末は中秋の名月です。

         

            気の早いお家やお店ではもうハロウィンの支度。

         

         草花の色もしっとりと落ち着いてきたような。

            野の草へ露を配りにゆくところ     ふけとしこ

         秋の妖精が恵みの露を草花に届けて回っているのでしょうか。

         きれいなイメージの句です。
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スリランカのお土産

2012-09-25 11:39:44 | 地球
            

           千葉の館山にお住まいの知人が、毎年その地の高位の御坊さまと一緒

           にインドやスリランカの聖地を回ってこられます。今年もスリランカに行っ

           てこられて、お土産をいただきました。これは首都コロンボのNestleLanka

           製の麦芽飲料のようです。どんな味でしょうね?

            

           インド、スリランカと言えば、やっぱりカレー。2種類のカレー香辛料を

           いただきました。タンドリー・チキンをつくりましょう!

            

           可愛らしい小さなつづらに入ったフルーツ・ティーもいただきました。

           レモンともう一つはSoursopと書かれています。これは初めて見ました

           が、トゲバンレイシとかオランダドリアンとか言われる熱帯のフルーツ

           だそうです。世界には色々な果物がありますね。どんな味のお茶になっ

           ているでしょうか?

           

           スリランカって昔セイロンと呼ばれたインドの南にある島で、世界最初の

           女性首相バンダラナイケさんがいたというぐらいの知識しかないのですが、

           日本から仏教の聖地参りに行くぐらいですから、仏教国なんですね。でも

           ヒンドゥー教徒もキリスト教徒もいるようです。それに多数を占めるシン

           トラ人とタミル人との激しい権力抗争も加わりごく最近まで悲惨な内戦が

           続いていたようです。国と国との争いもさることながら、国の中で民族や

           宗教で血で血を洗う争いが延々続くというのは何なのでしょうか?平和の

           宗教と言われる仏教でも、昔から宗派間の争いはあるし、僧兵なんていう

           のもいたし、スリランカでは過激派仏教徒?に首相が暗殺されたこともあっ

           たようです。人間の性悪説を信じそうになりますね。でもその業の深い人

           間を救うために、お釈迦様やキリストが現れてくださったはずなのに。   
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高慢と偏見 Pride and Prejudice

2012-09-21 10:58:47 | 
高慢と偏見 上 (ちくま文庫 お 42-1)
Jane Austen,中野 康司
筑摩書房

      中国では反日の暴動が起こり、竹島あたりもきな臭く、世界を見れば反米の

      テロやら、イスラム圏の抗争やら、日本の片隅にいても、嫌でも不安を感じ

      ずにはいられません。英国の作家ジェーン・オースティンがこの『高慢と偏見』

      を書いた時代も、フランス革命、ナポレオン戦争と激動の時代だったはずで

      すが「えっ、それどこか違う世界の話でしょ?」という感じの、英国の田舎の

      のどかな婚活小説です。

      

      プライドの高すぎる裕福な青年と、彼より身分は低いが、聡明で美しい、でも

      彼に偏見を抱いている女性が紆余曲折の末結ばれるというだけの話で、社会

      の激動の影など露程も感じられません。ところが、みんなこの小説に夢中にな

      るのです。「無人島にもし一冊持って行くならば」というよくある質問に、

      この本を挙げる人もいるようです。私もそうかも。モームは世界の十大小説

      の一つにこれを選び、夏目漱石は「平凡にして活躍せる文字を草して技神に

      入る」と絶賛しています。これといった事件も起こらないのに、ついつい夢

      中になってページをめくり、いつの間にか読み終わって大満足。不思議な小

      説です。いろいろな訳が出ています。ご一読あれ。

    
分別と多感 (ちくま文庫)
Jane Austen,中野 康司
筑摩書房

      『分別と多感』(「いつか晴れた日に」というタイトルで映画にもなっている)

      もお勧めです。

         

      数年前イギリスの湖水地方ので訪れた教会です。『高慢と偏見』のヒロイン、

      エリザベスに求婚するコリンズ牧師の教会はこんなだったかも。
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恋人岬

2012-09-20 09:29:37 | 地球
           

           西伊豆の土肥温泉の近くの恋人岬は、年間23万人も訪れる人気の観光地

           だそうです。グアム島の有名な恋人岬とも姉妹岬?だとか。

           

           元々は廻り崎という地名で、そのころもここで互いに鐘を鳴らしあった

           男女が結ばれたという伝説があっったそうで、恋人岬という名前もぴっ

           たりのところです。

           

           よく整備された綺麗な公園で、海の眺望も最高、気持ちのよいとろです。

                              
           若者だけでなく、年配の観光客も多いとのこと。私が行った時にも、80歳

           前後でしょうか、ご主人が体が弱そうな奥様をいたわるように手を引いて

           いらっしゃるご夫婦がいました。その仲睦まじい様子が場所の雰囲気にぴ

           ったりで、温かい気持ちになりました。

           

           小さな売店のネコ店長が、あちこちに出没するようです。店長を見つけ

           た場所にマグネットで印をつけてくださいと書かれた地図がありました。

           

                雨上がりで、虹も出ました。
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西伊豆から見た富士山

2012-09-19 10:42:33 | 地球
         

         富士の嶺を高み畏み天雲もい行きはばかりたなびくものを   高橋虫麻呂

       萬葉集のこの歌は「富士山は高く恐れ多いので、雲も行く手を阻まれてたな

       びいている」という意味だそうです。西伊豆の大瀬海岸から見たのは、まさに

       そういう光景の富士でした。今の季節、雪は頂いていませんが、ほんとうに姿

       の良い山です。

         

       万葉の時代、900年ごろまでは、まだ煙を吐いていたと言うことですが、

       またいつか噴火する時が来るのでしょうか。

         

       いつどこから見ても美しく、雲に隠れていたのが急に見えたりすると、

       なんだか得したような気分になります。

         

       沖縄には超大型の台風が来ているというのに、富士山に見守られている駿河湾

       の海は、波も穏やかなヨット日和でした。
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西伊豆の花

2012-09-18 09:19:09 | 季節の花々
          

          西伊豆の土肥温泉近くの雨上がりの朝、朝晩は涼しくなりましたが、

          まだまだ夏の花ヒマワリも元気です。朝6時過ぎに散歩に行くと、地

          元のおじいさん、おばあさんが黄色く実った田んぼの横で、元気に

          ラジオ体操をしていました。すぐ目の下に海が見晴らせ、波音の聞

          こえるのどかなところです。

          

          野牡丹もうちの近所で見るのより、濃く大きく、たくましい感じ。

          

          水も空気もいいのでしょうね。この花はアサガオの仲間でしょうか。

          凛とした大きな美しい花でした。

          

          南国らしいブーゲンビリアも満開。

          

          浜辺にはカンゾウの花がいちめんに咲いていて、濃い緑の中にオレン

          ジ色が鮮やかです。

          

          道端に白い可愛い花がいっぱい咲いていました。仙人草というのだ

          そうです。仙人の花とは仰々しいですが、扁桃腺の薬として使われ

          たところから来ているのでしょうか。英語ではsweet autumn clematis

          可愛い名前です。

          

          もう一つ、家の周りではあまり見かけない真っ赤な花を見つけました。

          海紅豆(カイコウズ)、アメリカデイゴともいうそうです。沖縄の花デ

          イゴの仲間です。アルゼンチンの国花だとか。情熱的な赤い花です。

          crybabytree(泣き虫赤ちゃんの木)なんていう面白い英名もあります。

          

          黄花コスモスもサルビアも今は盛りと茂っていて、南国伊豆はまだ

          夏模様です。
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レオ・レオニのネズミたち

2012-09-15 16:52:19 | 
マシューのゆめ―えかきになったねずみのはなし
谷川 俊太郎
好学社

        今大人になっている40歳位ぐらいから下の人は、国語の時間にレオ・レオ

        ニの『スイミー』を習ったと思います。「みんなで泳げばこわくない。ボクが

        目になるから」あの勇敢な小さな魚のお話です。そのはり絵風の絵の斬

        新さと鮮やかさ、お話のちょっと悲しいぐらいの健気さと、そこはかとない

        ユーモアには、子どもだけでなく大人も惹かれます。彼の絵本の主人公

        はみんな動物ですが、そのうちでも圧倒的に多いのがネズミです。

アレクサンダとぜんまいねずみ―ともだちをみつけたねずみのはなし
谷川 俊太郎
好学社

       その可愛らしさと言ったら!ミッキーマウスにも負けません。でもその

       性格は千差万別、賢いのや、オバカさんや、勇敢なのや、臆病なのや、

       いばりんぼうや、我慢強いのや、才能に溢れたのや。名前も千差万別。
フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし
谷川 俊太郎
好学社

       みんながせっせと働いているときに、じっと座って冬のために「ことば」

       や「いろ」や「おひさまのひかり」を集めている、変わり者のフレデリック。

       ぜんまいねずみとお友だちになったアレクサンダ、壁の向こうに最初に

       冒険に行ったティリー、ジェラルディン、シオドア、マシュー、ニコラスetc.
  
シオドアとものいうきのこ
谷川俊太郎
好学社

       自分の中に絵かきの才能を見つけたマシューや、チーズの中に音楽

       を見つけたジェラルディンなんていう感動的なお話もありますが、私

       のお気に入りはこの『シオドアとものいうきのこ』。「クィルプ」と言う

       言葉だけをしゃべる8月の空のように青いきのこが秀逸です。臆病なシ

       オドアは「クィルプ」というのは「ネズミが動物のうちで一番偉い」とい

       う意味だとみんなに信じこませ、王様になるのですが、その嘘がバレ

       て、大慌てで逃げました。おばかさんの、いばりんぼうのシオドア、

       一体体どこへ逃げていったのでしょう?今度は赤いきのこをさがし

       ているかもしれません。
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