キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

粉河寺

2019-09-30 10:33:48 | 歴史
            

            西国三十三か所というのは、近畿地方一円を巡る札所ですが、和歌山の那智山

            青岸渡寺が第一番、二番が紀三井寺、三番がこの粉河寺です。

            

            

            

            

            風格のある大寺です。創建は770年、古いですね。本尊は千手観音さまですが、

            これは絶対の秘仏だそう。一度も誰にも見られたことがない。本尊が秘仏の場

            合、お前立という代わりの仏像が置かれるのですが、ここではそれも秘仏。ど

            う言うことと思ってしまいますが、人の目に絶対に触れないというところに、

            価値があるのでしょうか?

            

            

            小さな堀のような流れに沿って立つきれいなお寺です。大寺なのに、巡礼

            の旅で訪れる人々の心を癒してくれるような優しい雰囲気があるお寺です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

和歌山城

2019-09-29 14:13:27 | 歴史
      

      彼岸花の名の通りお彼岸になると田んぼの畔を赤く染める曼殊沙華。

      今年も燃え立つように咲いています。

      

      和歌山城の石垣の上にも咲いていました。

      

      

      

      和歌山城は豊臣秀吉が弟秀長に命じて築城させたのが最初で、その後

      何代か城主が代わり、江戸時代になって徳川御三家の一つ紀伊徳川家

      の居城になりました。そんな名城なのに、明治時代に廃城になり、空

      襲で焼けたりして受難続きだったけれど、1957年、天守閣が鉄筋コン

      クリートで再建されたとのこと。なかなかの歴史を持つお城ですが、

      その時代時代に築かれた石垣は健在で、紅葉で有名な庭園も美しく整

      備され、人々の努力のたまものでしょうか、コンクリート製になった

      とは言え、今も美しいお城の姿を保っています。

      

      西城八十、中山晋平コンビの「まりと殿様」という童謡があります。

      それにちなんで二時間ごとに、「まりと殿様」のかわいいメロディ

      ーのチャイムが鳴らされます。電灯も紀州手毬の形なのが可愛い。

      

      和歌山市の中心から少し南に行くと、万葉集にも読まれた和歌の浦

      という名勝があります。その地の昔紀州藩の海の監視場所であった

      という番所公園に行きました。噂にたがわず良い景色です。もっと

      も入園料が高く、あまりお勧めではないかも。公園に入らなくても

      良い景色は見られますから。

      

      でもわが敬愛する犬養孝先生の筆になる万葉集の歌碑に出会って満足。

       紀の国の狭日鹿の浦に出で見れば海人の燈火波の間ゆ見ゆ 藤原卿 

      

      近くに西国三十三か所第二番札所紀三井寺があります。紀州の三つの井戸

      のあるお寺で、紀三井寺というそうです。770年開基の古刹で、霊験あら

      たかな雰囲気が漂います。桜の名所でもありますが、芭蕉は見損ねたよう。
  
        見あぐれば桜しまふて紀三井寺    芭蕉
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なっちゃんと朝顔

2019-09-20 10:14:08 | 季節の花々
          

          

          涼しくなって、なっちゃんとのお散歩が楽になってきました。そ

          れでも、以前のように長くは歩きませんが、足取りはいまだ軽く、
    
          若いねと言われたりもします。もうおばあちゃんなのに。

          

              

          

          

          朝散歩の行くと、朝顔がきれいに咲いています。ヘブンリーブルー
 
          の朝顔はいかにも涼し気です。赤いのは奥ゆかしい感じです。夏

          の花の代表のような朝顔ですが、秋の季語で、今頃が見ごろかな。

            朝がほや一輪深き渕の色           蕪村

          

          まだ、ハイビスカスなども咲いていますが、

          

          紫式部の実が薄紫になってきました。濃い紫になるのも

          もうすぐ、秋を感じます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポルトガルでおもしろかったもの

2019-09-09 16:26:18 | 旅行
            

           

           リスボンもポルトもコインブラも起伏の多い町。しかも旧市街は

           道幅があまり広くありません。そのためでしょうね、市電が大活

           躍です。カラフルな落書きをされた市電が、これまた落書きされ

           た家々の壁すれすれに走っている光景は、人間臭く陽気で、帰る

           頃には心地よくさえ感じられるようになりました。 

           

           前にも載せた遊園地のようなイワシの缶詰やさん。

           

           下町を見下す展望台の柵には、鍵がたくさんひっかけられていました。

           観光名所の柵や橋に鍵をひっかけるのは、万国共通のよう。

           

           

           

           ジェロニモス修道院近くのレストランの看板もアズレージョ風。中の

           壁に世界各国のお札が張り付けてありました。世界的に有名な観光地

           の証ということでしょうか。横に不思議な文字盤の時計がありました。

           

           市場で、もう後は焼くか揚げるかすればよいだけの、日本で言えば

           お惣菜風のものがたくさん売られていました。パーティーなんかに

           便利で、しかもおいしそう。

           

           夏枯れの時期だし田舎に行かなかったこともあり、海外に旅行して、

           これほど花や植物の写真の少ない土地は他になかったと思います。

           唯一といってもいい花の写真はこのブーゲンビリア。朱色と赤紫の

           花が重なるように咲いていて、いかにも南国らしくきれいでした。     
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポルトガルみやげ

2019-09-08 13:24:03 | 旅行
           

           リスボンのちょっとレトロなホテル、メトロポールを皮切りにコインブラ、

           ポルトと旅をして帰ってから、もう2週間も経ちました。もうすでに、懐

           かしいという気持ちになっています。

           

           

           買ってきたお土産は、あらかた配り終えました。お肉、イワシの缶詰、

           イワシのパテ。

           

           

           イワシ柄のTシャツ、イワシやニワトリの絵のアズレージョ・マグネット。
         
           やっぱりイワシがらみが多いですね。

           

           自分用に買ったのが、娘はやはりイワシ柄のマグカップ。私はアズレージョ

           のお皿。気に入っています。とても8ユーロとは思えない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポルトガルで食べた、飲んだ!

2019-09-07 14:13:22 | 旅行
       

       ポルトガルで魚といえば”鰯イワシ”。サーディン、ポルトガル語ではサルディー

       ニャ。日本の鯵くらいの大きさのがドーンと4匹出てきましたよ(これは一匹食

       べた後の写真)。サルディーニャス・アサーダスというそう。これで一人前。

       日本の焼いた鰯とオリーブオイルがかかっているほかはほぼ同じ。オリーブオ

       イルとニンニクのおかげか、臭みを感じません。

       

       

       

       

       イワシと同じく魚料理の定番が塩漬けバカリャウ(干しダラ)料理。ハンバーグ

       風にしたもの、ジャガイモのマッシュと合わせたもの、そのまま焼いたものなど、

       色々な食べ方があります。どれも、日本ではあまり見ない食べ方です。色々なバ

       カリャウ料理を食べましたが、どれも美味でした。

       

       

       メニューにはたいてい英語表記がありますが、それでもよくわからない料理も

       ありました。魚料理のリストにHakeとあり、何かたずねてみたら、実物の大き

       な白身魚の切り身を持ってきて見せてくれました。それがこのメルルーサ。こ

       れもタラに近い種類で、この辺ではよく食べるそうです。

       

       タコもよく食べるようです。日本のタコとはちょっと食感が違いましたが、

       おいしかったですよ。

       

       ヨーロッパの他の国々と比べると生野菜もよく食べるようです。

       

       これはコインブラの郷土料理シャンファーナ。子山羊をワインや香草と

       煮込んだ料理です。最初牛肉かと思いました。結構あっさりしている。

       

       チキンを頼んだら、大盛のスパゲティーに載ってでてきました。すべて

       量が多い。でもお値段は安い!

       

       

       ステーキだけを頼んだつもりがフェイジョアーダという豆の煮込みと

       お米もついてきました。おいしいけれど、すごいボリュームです。

       

       ポルトの名物料理フランセ―ジャ(フランスの女の子)というのも食べました。

       クロックムッシューをチーズで包んでトマトソースをかけたものです。軽食

       ということでしたが、大勢の人が夕食に食べていました。とてもおいしい。

       これもボリュームたっぷり。

       

       

       朝はパルテス・デ・ナタや甘いお菓子、サンドイッチとカフェ・アメリカーノ。

       地元の人はたいていエスプレッソを飲んでいましたが。朝から豊かです。

          

       なぜか、アイルランドの林檎酒も飲みました。

       

       

       もちろんマテウス・ロゼもポートワインも。この他にもポルトガルワインは

       赤白色々飲みました。

       元々旅の主目的は食でしたが、食べも食べたり、飲みも飲んだりです!
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Ola! ポルトガル--ポルト3

2019-09-06 14:10:08 | 旅行
        

        ポルトガル北部のポルトはドウロ川が大西洋に注ぐ河口に位置する都市です。

        

        

        ドウロ川に架かるドン・ルイス一世橋は市電、自動車、徒歩でも渡れる大鉄橋。

        

        

        対岸の眺めが素敵です。

        

        

        川沿いのカイス・ダ・リベイラ地区は明るく賑やか。レストランや露店が軒を

        並べています。湿気のないカラッと爽やかなこの季節、パラソルの下でポルト

        ガル・ワインを飲む、なんて楽しいひと時でしょう!

        

        鉄橋の上から川に飛び込む若者たちがいました。かなりの高さです。世界各国

        から来た大群衆がワイワイ見守ります。もう見世物になっているようです。

        

        橋を渡った対岸にはワイナリーが並んでいます。

        

        午後10時ごろの風景。夕食の遅いこの地域では、宴もたけなわという時間でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Ola! ポルトガル--ポルト2

2019-09-05 10:12:50 | 旅行
       

       ポルトはポートワインの出荷地として有名な商業都市ですが、美しい町です。

       他の町同様急坂の町で、しかも石畳。私にはちょっと歩くのは苦労でしたが、

       これも他の町同様、バスやら市電やらケーブルカーやら、なんなら安いので

       タクシーも使え、結構街中あちこち行きました。

           

       ポルトガル一高い76メートルのグレリゴス教会の塔。ポルトの街が一望できます。

       

       

       ユニークな建物も色々あります。観光バスもリスボン程ではありませんが、

       走っています。バスに丸い日の丸がついているのがうれしいですね。

       

       ここでも娘の大好きな市場巡りに出かけました。ポリャオン市場という

       大きな市場ですが、改装中で、仮店舗が別の場所にありました。仮店舗

       へ行く道順を示す大きな地図が張られていたのですが、これ、上が南に

       なっていました。そうとは知らず、延々反対方向へ歩いていて、市場に

       着いた時にはどっ疲れが。

       

       

       

       やはり、ハムや魚が充実している印象。

           

       その後カテドラルへ。ヨーロッパの大きな都市には大体どこでも大聖堂があ

       りますが。これも立派です。12世紀に要塞として建てられたのが始まりとか。

       

       内部は、やはりアズレージョの壁がきれいです。

       

       ステンドグラスの薔薇窓も。

       

       面白い車がありました。カテドラルで結婚式を挙げたカップルが、

       ハネムーンに乗っていくのだそう。お幸せに
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Ola! ポルトガル-ポルト アズレージョ

2019-09-04 11:06:05 | 旅行
         

         コインブラからポルトへ列車で移動することにしました。コインブラ駅はポ

         ルトガル第三の都市の中央駅というには、かなりローカルな味わいの駅です。

         列車には御多分に漏れずカラフルな落書きが。ここまでくると落書きの域を

         超えている?

         

         途中で急行列車に乗り換え損ねたため、鈍行でのんびり行くことに。途

         中の駅は殆ど無人駅のよう。味も素っ気もなし。でも落書きはいっぱい。

         

         

         着いたポルト駅は素敵な駅でした。ホールの壁一面にアズレージョの装飾。

         ポルトの歴史が描かれています。アズレージョというのはアラブ語のモザイ

         ク片という言葉に由来するそうです。白いタイルに青い装飾のものが多く、

         ポルトガル中で見られますが、ポルトには特に多いように感じました。

         

         

         

         サント・イルデフォンソ教会。有名なアズレージョ作家の作品だそうです。

         

         市電にもアズレージョが。

         

         でもね、ちょっと下町に行くと、こんな光景がずらり。洗濯物を家の外に

         ぶら下げるのは、ヨーロッパでもラテン系の国の特徴?親近感がわきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Ola! ポルトガル--コインブラ

2019-09-01 17:00:46 | 旅行
         

         リスボンからコインブラへバスで移動することにしました。大きな

         バス・ターミナルから3時間。切符を買ったときに、11番から出ると

         言われただけで、一切なんのアナウンスもなし。11番と書かれた場

         所で待っていると、これがそうじゃなくて、出発直前に11番と電光

         表示が出た4番乗り場から乗ることに。危ない所。これが旅の醍醐味?

         人のよさそうな女性の横の席だったのですが、全く言葉が通じない。

         乗り合わせたのは殆ど、首都に買い物に来た地元の人だったよう。

         

         リスボンで泊まったクラシックなホテルは、古いエレベーターに乗る

         たびに不気味な音がして、ボタンを押してもいない階でドアが開いた

         りしましたが、コインプラのホテルは打って変わってモダンでした。

         まあ味わいがないともいえるけれど、新しいとやはり気持ちがいい。

         

         

         ここの窓からの眺めも素晴らしかった。丘の上の世界遺産、コインブラ

         大学が見えました。

           

         5月8日広場にあるサンタ・クルス修道院。1131年創建の古い美しい建物です。

         

         

         

         コインブラはポルトガル第三の都市ということですが、丘の下の

         方はかなりさびれた印象。廃墟のような通りや、空き家が目立ち

         ました。大学が夏休みだったからかもしれません。でもきれいな

         町です。落書きもしゃれています。

         

         翌日は朝から、丘の上と下を巡回するバスでコインブラ大学を見学に
        
         でかけたのですが、なにせ、降車ボタンもないので、もたもたしてい

         るうちに一回りして元のところに帰ってきてしまいました。仕方がな

         いので、そのまま乗っているとさすがに今度は運転手も気づいて「こ

         こで降りろよ」と合図してくれました。このままずっと乗ってぐるぐ

         る回られたら大変だと思ったのでしょうね。

         

         1308年創設のコインブラ大学の旧大学。すばらしい建物です。今では

         学生の数は大分減っているそうですが、今も機能しているようです。

         でも、これだけ観光客が来ると落ち着かないでしょうね。伝統の黒い

         マントをつけて、ボールペンなんかを売りつける商売をしている学生

         もいましたが。

         

         

         クリーム色の壁に、赤を基調に色の混じった屋根がきれいです。構内

         に有名な18世紀創建の壮麗なジョアニア図書館があるのですが、残念、

         その日の内にポルトへ移動するため時間切れで立ち寄れませんでした。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする