キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

春の小花満開

2017-03-31 10:59:38 | 季節の花々
                

                   我が国は草も桜を咲きにけり            小林一茶

                この句のようにもう大分前からサクラソウはかわいくピンクに咲いているのに、

                今年は樹の桜の咲くのが遅いこと。娘のお店がある武蔵小杉は、毎年近くの

                二カ領用水沿いの桜並木が見事で、明日明後日と桜祭りが開かれるのです

                が、今年はまだツボミ、満開になるのはもう少し先のようです。しかも明日は

                真冬の寒さになるとか。この週末はサクラソウでお花見かな?

                

                我が家の辺りから、その武蔵小杉の高層マンション群が望めます。

                数十年前、このあたりに越してきたときには、空っぽだった空に、

                ここ数年でまるでタケノコのようにニョキニョキとビルが突き出て

                来ました。時代は変わっていきます。

                

                

                

                

                どこの家の庭先にもペチュニアや三色すみれや、小花が群れて咲き、

                にぎやかです。

                     門柱にパンジーを置き客迎ふ         加藤和子

                

                

                ヒヤシンスや名前の知らない白い小花も咲いています。

                    

                春を告げる野の花、諸葛菜、別名花大根も道端に咲いています。

                一輪手折ってきて飾ってみました。濃い紫が優美です。

                    諸葛菜大空に色たたへ咲く          邊見京子
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途方もない量の抜け毛

2017-03-25 10:26:37 | 季節
               

               ここのところ、なっちゃんは抜け毛が半端じゃなく、部屋から廊下

               から階段からふわふわ、もこもこ。掃除機で吸い取っても、吸い

               取っても追いつかないので、行きつけのペット美容室に行きまし

               た。そしたら、いわれました「途方もない量の抜け毛だった」って。

               そうして、ほら、すっきりきれいな輝くような毛並みになりました。

               

               天使の羽根もくっきり。羊が毛を刈られたほどとは言いませんが、

               体が一回り小さくなった感じ。普通犬は夏になる前に毛が生え変

               わるのですが、ストーブの部屋でぬくぬくしているなっちゃんの

               ような室内犬は、その辺の感覚がくるっているようで、こんなに

               早く生え変わる場合もあるそうです。人間の責任ですね。

               

               

               

               本人(本犬)もさっぱりして気持ち良いようで、散歩の足取りも軽く、

               

               

               

               横断歩道では「右見て、左見て、はい、ゴー!」お利巧さんです。
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桜の咲く前に2

2017-03-24 12:03:49 | 季節の花々
             

             染井吉野の開花宣言はされたようですが、まだまだ蕾。その前に初春を

             彩る色とりどりの樹花が青空に咲き満ちています。良い季節です。山桜

             桃の愛らしい小花に心和みます。

             

                  ふくよかな白モクレンが満開。

             

             

             木瓜の花もきれいです。一本の木に白から赤までいろいろな色の花が

             咲くのがすてき。

             

             道端にツルニチニチソウが咲いています。五弁の青紫の小さな花が

             なぜかとても好きです。

             

             ああ、春が来たなと思わせてくれるのが黄色い連翹の花。

             

             花だけでなく、黄色い実もたわわになっていました。南国のイメージの

             果物のレモンですが、この頃よく見かけます。「檸檬」難しい漢字です。

               檸檬の黄に迫る薄暮を春と思ふ       細見綾子
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桜の咲く前に

2017-03-19 10:32:28 | 季節の花々
              

              

                 赤い椿白い椿と落ちにけり        河東碧梧桐

              桜が咲く前に、春の花が一斉に咲き始めました。椿は春の季語ですが、山

              茶花と一緒にもうそろそろ見納めのようで、地面に赤、白散り敷いています。

              

                   白モクレン、

              

                   木瓜、

              

              

                   沈丁花、              

                         

             

              でも、春が来たなと一番心躍るのは菜の花の明るい黄色を見たとき。

                菜の花がしあはせさうに黄色して       細見綾子
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藤原京

2017-03-08 16:40:05 | 旅行
               

                 春過ぎて夏来にけらし白妙の衣乾すてふ天の香久山   持統天皇

               ご存じ百人一首にある持統天皇の御歌です。「夏がやってきて、緑濃い

               山に真っ白な衣が乾されている」鮮烈でさわやかな印象の歌です。藤原

               京遺跡の横の案内所に、わが敬愛する万葉学者犬養孝先生の書かれた

               この歌の句碑がありました。

               

               それもそのはず、持統天皇の造営なさったいにしえの藤原京からは、こ

               の香久山をはじめ、畝傍山、耳成山の大和三山がくっきりと見渡せます。

               

                   畝傍山、

               

               耳成山。どの山も標高200メートルにも満たない小さな山ですが、そ

               の絶妙の配置のためか、昔から人々の想像力を掻き立てたようです。

                香久山は畝傍を愛しと耳成と 相争いき 神代より かくにある
          
                らし いにしへも しかにあれこそ うつせみも 妻を争ふらしき

               なんていう弟の天武天皇と額田王を取り合ったという天智天皇の歌が

               万葉集にあります。

               

               その天智天皇の皇后であった持統天皇が、夫の遺志を継いで造営した

               のがこの藤原京です。694年から平城京に遷都される710年まで持統、

               文武、元明3代の都でした。日本初の条坊制の本格的な都で、その規

               模は平城京や、平安京より大きかったとか。

               

               

               今は大極殿のあった辺りを示す朱塗りの柱が建てられているだけで

               すが、そこに立ち大和三山を見晴らしていると、遥かいにしえの隆

               盛を極めた都の様子がまざまざと蘇ってくるような気がします。

               

               この奈良の橿原、明日香の辺り、ちょっと歩けば遺跡や古い寺社に行

               き当たりますが、中でもこの壮大な遺跡との出会いは感動的でした。
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大和郡山城跡

2017-03-07 16:21:03 | 旅行
               

                   河津桜や

               

               

                  梅の花が見ごろの大和郡山城跡を訪れました。

               

               帰省するたびに、近鉄電車の窓から見える郡山城跡を一度訪れたいと

               思いながら数十年、やっと思いが叶いました。まあ、それほど思い入れ

               があった訳でもありませんが、行ってみると、殊の外素晴らしかった!

               郡山城は、洞ヶ峠で明智光秀から離反し、秀吉についたため、今も

               裏切り物の汚名を着せられている筒井順慶(その生涯を見ると、一人

               裏切者などと言われるのは可哀そうなほど、彼自身も裏切られ続け

               だったようですが)の築城になり、その後豊臣秀吉の弟秀長の居城

               となります。彼はたいそうな善政を敷いたそうです。

               

               江戸時代になると、松平氏、本田氏など幕府のそうそうたるメンバーの

               居城となり、これまたある意味悪名高い柳沢吉保の長男吉里の居城
               
               となり明治を迎えます。

               

               その後は荒れ放題だったようですが、堅牢な大城であった面影は今も

               残り、石垣やお堀の堂々としたたたずまいは健在です。天守台付近が

               今整備されていて、発掘調査も進んでいるようです。

               

               

               

               お堀の周りを一回りしましたが、石垣が昔のままに残ります。もちろ

               ん崩れているところもありますが、石は建物のように焼けたり、朽ち

               たりしない分、往時のままの姿を見せてくれます。遠い戦国や江戸の

               昔に思いをはせると、鎧兜のつわものが現れてきそうな気がします。

               

               

               城跡は公園になっていて、桜の名所としても有名です。

               奈良県内で一番古い高校、郡山高校も敷地内にあります。
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晴天の奈良公園を歩く

2017-03-06 16:48:15 | 旅行
               

               2月最後の日、風は冷たいけれど、光はもう春です。県庁の駐車場に

               車を止めて、東大寺の方へブラブラ歩きました。本当は昔高校時代

               奈良に住んでいた時、たまに訪れた名庭園「衣水園」に行くつもりだっ

               たのですが、残念定休日でした!

               

               そこでそのまま裏道を東大寺の方へ。公園内はいつものように鹿、

               鹿、鹿の群れ。あちらでもこちらでも中国人観光客が、鹿せんべい

               を持って鹿に追いかけられていました。楽しそう。

               

               今回は、観光客でごった返す東大寺の門の前まで行って、

               

               東大寺美術館前の大仏様の手の実物大レプリカを見て、

               普段はあまり行かない裏手に回りました。

               

               

               戒壇院のあたりには数匹の鹿がいるだけ。大仏殿前の喧騒が嘘のよう。

               こんな静かな落ち着いた雰囲気の奈良も魅力的です。
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南都七大寺 大安寺

2017-03-06 15:51:34 | 旅行
             

             あおによし奈良には数々の御寺がありますが。そのうち歴史の古い大寺、

             東大寺、西大寺、興福寺、法隆寺、薬師寺、元興寺、大安寺を南都七大

             寺と呼びます。とはいえ、この間訪れた大安寺は、東大寺など今も隆盛を

             誇る大寺とは違い、こじんまりした姿になっています。

             

             それでも、境内はチリ一つなく掃き清められ、静謐の気が漂う凛とした

             御寺です。創設を622年推古29年までさかのぼるというのですから、東

             大寺より、薬師寺より古いのですが、その歴史を見ると、波乱万丈さに

             眼を見張ります。よくもまあ、これだけ数々の試練に耐えて生き残って

             きたものです、立派とほめたたえたくなります。考えてみれば、創建か

             らほぼ1400年経っているのですから。その時代時代の人が守り抜いて

             きたのだと思うと、頭が下がります。

             

             聖徳太子発願の熊凝精舎からはじまり、最も位の高い大官大寺となりま

             すが、藤原京とともに焼け、場所を移し、一時栄えますが、雷で西塔が焼

             け、伽藍が焼け、大風で回廊が倒れ、地震で金堂が傾きと散々な目に会

             います。でもその度に再建され、規模は縮小したものの今に至るようです。

                 

             9世紀半ばには境内に八幡宮が創設されました。お寺の中に神社、

             昔はほんとに神仏混交だったのですね。

             

             興福寺や東大寺のあたりとは違い、訪れる人もなく、八幡宮のあたりは

             竹林で覆われ、すがすがしい気に満ちていました。
             

             
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信貴山朝護孫子寺

2017-03-05 16:39:15 | 旅行
              

              2月28日は寅の月の最後の日で、信貴山朝護孫子寺では毎年寅祭りが行

              われます。ここは法隆寺などがある斑鳩の地のすぐ西、少し行くともう大

              阪府に入るあたりの奈良でも古い歴史の残る地域です。聖徳太子が物

              部守屋を討伐しようと信貴山を訪れた寅の年、寅の月、寅の日、寅の刻

              に毘沙門天が現れて助けてくれたのだそうです。この日は全山寅だらけ。

              

              

              

              

              大小中無数の張子の虎が所狭しと並び、笹の枝に集団で吊るされた張り

              子の虎がなんだかかわいい。張り子の虎つくり体験も行われていました。

              ゆるきゃら「しぎとら」くんも大活躍です。

              

              聖徳太子が信ずべき貴ぶべき山として「信貴山」と、醍醐天皇が朝廟安

              穏・守護国土・子孫長久を願い「朝護孫子寺」と名付けたこの由緒ある

              お寺はとにかく賑やか。スピーカーからは笛や太鼓の音わんわん流れ、

              

              護摩を焚き唱える行者の祈祷の声が響き渡っていました。ここでは行者

              祈祷秘巻伝授セミナーなるものまで行われているとのことです。

              

              信貴山真言宗の総本山であるこのお寺には、祭り日でもあり、全国から

              この宗派のお坊さんたちが集まっていました。

              

              織田信長の焼き討ちにあったとかで、古い建物は残りませんが、全山に

              様々な建物や祠などが散らばり、日本で一番大きない地蔵様もあります。

              

              

              なんとも盛沢山なお寺です。金運、健康、受験、様々なご利益があります。

              融通様、銭亀様などユニークな仏様もいらっしゃいます。

              

              信貴山真華流という華やかな華道の家元でもあるそうです。6世紀まで

              さかのぼる古い古いお寺ですが、奈良や京都の古刹とはちょっと趣の

              違う庶民的な賑やかなお寺です。                          
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