キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

椿と山茶花

2015-01-29 15:20:57 | 季節の花々
              

             冬枯れの殺風景な町で、色鮮やかな可愛い花々を見るとホッとします。

              

             そんな中で、明るいい色の花で目を楽しませてくれるのは山茶花と椿です。

              

             椿と山茶花の違いはよく分かりません。どちらもツバキ科ツバキ属。花びら

             で散るのが山茶花で、花全体がポトリと落ちるのが椿だとはよく言われます。

             花も葉も椿のほうが多少固く艷やかな気がしますが。

              

             椿は木偏に春と書くように春先の花、山茶花は冬の花という区別もある

             ようですが、どちらも同じくらいの時期に咲いているような気がします。

             このピンクの花はどっち?まあ、どっちでもいいといえばいいのですが。

              

           ぽかぽか暖かかったこの間の昼間、もう蜂が山茶花?の蜜を集めていましたよ。

             見上ぐれば山茶花その上鳥が啼く    岡本紗矢句集「午後の向日葵」より                                        
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

”タコの才能”- ヒストリカル・スタディーズ

2015-01-28 14:33:48 | 地球
タコの才能 いちばん賢い無脊椎動物 (ヒストリカル・スタディーズ10)
高瀬素子
太田出版

           新聞にこの本の広告が出ていて、面白そうだなと思い図書館で借りました。

           その形から、大だこの怪物とかたこ入道とか、火星人とかグロテスクな動

           物といういイメージですが、いえいえ、なかなか知性的な動物のようです。

           I'd like to be under the sea

           In an octopus' garden in the shade

                         The Octopus's Garden ;The Beatlesより

           ビートルズにオクトパス・ガーデンという曲があります。「海の底、岩陰の

           タコの庭にいるのはすてき、、、」そう、タコは自分の家の内外に飾り付け

           るそうです。殺風景な水槽に入れておくとストレスを感じるらしく、なにかお

           もちゃを与えると興味津々、つついたり触ったりするし、人間の見分けも

           つくそうで、研究員は水槽で飼っているタコに監視されているような感じを

           受け、実際タコは人間を観察しているようです。団体行動を全くとらないの

           ので、仲間から学ぶことはないけれど、周囲の観察学習はなかなかのも

           のらしく、作業記憶も発達していて、一時記憶も長期記憶もあるようです。

           そこから、人間の脳の解明にタコが非常に役立っているとか。すばらしい

           頭足類です。しかも食べても美味しい。この本は、そんなタコの驚くべき

           生態をユーモアを交えて教えてくれる面白い本です。
        
ベストセラーの世界史 (ヒストリカル・スタディーズ)
大原宣久,三枝大修
太田出版

           上の「タコの才能」も前記事の「バナナの世界史」も「ヒストリカル・

           スタディーズ」というシリーズ(12冊出ている)のうちの1冊です。この

           シリーズは世界各国、森羅万象、人間の営みから自然の働きまで、

           悪く言えば様々なテーマを無節操に脈絡なく取り上げいるのですが、

           そこがとても面白い。この「ベストセラーの世界史」など、タコやバナ

           ナとは全く違う世界です。多少毒を含んだフランス人の社会学者の

           ベストセラー分析は一読の価値があります。お情けで出版された「ア

           ンクルトムの小屋」が驚異的なベストセラーになったなど、面白いエ

           ピソードに溢れています。このシリーズの他の本は、まだ読んでいな

           いのですがも、どれも面白そうです。
食糧の帝国――食物が決定づけた文明の勃興と崩壊 (ヒストリカル・スタディーズ)
藤井美佐子
太田出版

万引きの文化史 (ヒストリカル・スタディーズ03)
黒川由美
太田出版

オン・ザ・マップ 地図と人類の物語 (ヒストリカル・スタディーズ)
黒川 由美
太田出版
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なっちゃん、ひきこもる

2015-01-25 21:13:00 | ペット
            

            この頃なっちゃんがますます引きこもり気味なのはどうしてでしょう?寒いか

            らではありません。寒いのはむしろ好き。こんな帽子も迷惑でしかありません。

                 

            しかも、ご飯を食べません。朝夕食べていたのが、この頃はやっと一食だけ。

            自分が食べることが好きなだけに、こんなに食に執着のない犬は理解でき

            ません。体重もここ2ヶ月で1キロ減りました。でもどこか具合が悪い訳でも

            なさそう。

                 

            哀愁を帯びた背中がなんだか哀れを誘います。何か悩みでも?聞いても答

            えてくれません。超引っ込み思案で、孤独を愛する性格ということでしょうか。

            みんながいる暖かい部屋に来ないで、一日中2階の凍り付くような部屋で丸

            くなっています。

            

                 唯一の救いはお散歩が大好きなこと。

            

            

            

            なっちゃんにとても良く似たオス犬にも会いましたよ。この犬もなっちゃん

            を見ても微動だにしない。仲間が来たと喜ぶわけでもなければ、敵対する訳

            でもない。おなじような性質の柴犬のよう。というか、柴犬ってみんなこんな? 

            

               でも、ひなたぼっこはいい気持ち。              
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バナナの運命

2015-01-23 20:25:57 | 世界
バナナの世界史――歴史を変えた果物の数奇な運命 (ヒストリカル・スタディーズ)
黒川由美
太田出版

            あの庶民的なバナナがこんなに数奇な運命をたどっているなんて知らなかった!

            この本には「世界の歴史を変えた果物」という副題がついていますが、大げさで

            はありません。中南米の国々がバナナのために転覆させられ、指導者が抹殺さ

            れたり、亡命させられたりしているのです。しかも、見た目とは裏腹に非常に脆弱

            な果物で、最初にアメリカで流布した種類はパナマ病という細菌の病気で全滅し

            苦心惨憺して次の食用種を作ったようですが、他にも様々な病気が発生しており

            これもいつまで持つやらわからない状態のようです。あの安い庶民の見方のバナ

            ナが!熱帯雨林を切り開き、ひとつのプランテーションが病気で全滅すると、ま

            た違うプランテーションを切り開きということを、アメリカの大バナナ企業が続け

            ているらしいです。アフリカなど、人々がバナナで食いつないでいる地域もあるよ

            うで、バナナの存亡は人類の死活問題にもつながります。バナナの話を読んで、

            こんなに暗澹たる気持ちになるとは思ってもいませんでした。
            
                

             うちはあまり食べませんが、アスリートには欠かせない食物のようですね。

                 

             娘のお誕生日にスムージー作り器をもらって、バナナ・カフェ・スムージーを

             作ってみました。さわやかでおいしかったです。

             この本によれば、このすばらしい食べ物がなくなる時は、人類滅亡の時のよう

             です。もしかしたら、そうかも?この本を読むとそんな気がしてきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラリマー

2015-01-16 14:31:47 | 趣味
               

               夜中のネットオークションは怖いですね。ラリマーとか言う石のブレス

               レットがきれいだったので、なんということなしに入札したら、もう一

               人入ってきて、つい競り合って落札してしまいました。まあ、そんなに

               高くはなかったのですが。だから本物かどうか?

               

               ブレスレットは着けないので、ネックレスに作り変えました。ラリマーと

               いうのは、この石の発見者の娘の名前ラリッサと海という意味のスペ

               イン語マールを合わせたものだということです。ちょっと素敵ですね。

               なかなかのパワーストーンだそうです。愛と平和を象徴する石だとか。

               トルコ石より少し薄い青色の美しい石です。パワースポットとかパ

               ワーストーンとか信じる方ではないのですが、このラリマーLarimar

               というの、気に入りました。

               

               

               他にも、前から買ってあったガラスビーズで2種類ネックレスを作り

               ました。大ぶりのビーズが賑やかで、着けると楽しい気分になります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハナレイ・ムーン

2015-01-12 10:44:44 | 趣味
              

             60過ぎの手習い。フラダンスを始めました。友人が主催するメンバー数人

             のこじんまりした教室です。周囲にもフラダンスをしている人が大勢いて、し

             かも年配の人がほとんど。その訳が分かりました。ダンスと言っても色々あ

             ります。日本舞踊、フラメンコ、バレー、果てはジャズダンスやヒップホップ。

             どれも、とても無理。でもフラダンスなら。もちろんちゃんと踊るのは難しく

             奥も深いけれど、音楽に合わせて、それこそフラフラするだけでも楽しい!

             特にカラフルなパオスカートをはいて、髪に花飾りをつけると、気分は南国。

             この年でこんな派手なスカート、外では絶対履けません。手の動きに意味

             があるのもいい。一種の手話みたいな感じもあります。まだまだ手と足の

             動きがばらばらな超初心者ですが。60の手習いを英語で言うと、Never too

             late to learnですからね。

              

             教えてくださる先生がとてもすてきなんです。スレンダーな若い女性で

             踊る姿に惚れ惚れします。目の保養というのでしょうか。それに親切。

             こんなきれいな髪飾りをいただきました。

              

             ハナレイ・ムーンというゆったりした愛の曲を習いました。カウアイ島の

             ハナレイの月に照らされた海辺、そよ風が打ち寄せる波がささやく楽園。

             雪がちらつく真冬の日本で、南国の楽園を夢見る事ができるひとときです。

             (上の写真はオーストラリアのケアンズ。ハワイには、スパリゾート・ハワイ

             アンズしか行ったことがないんです!)             
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松の内

2015-01-07 15:27:55 | 季節
                    

                    あっという間に新しい年ももう7日、仕事も学校も始まって

                    お正月気分が抜けましたね。松の内も今日までということで

                    お正月飾りを外しましたが、これは関東の風習で、関西では

                    松の内は15日までのようです。所によって風習が違いますね。

                    

                    違うといえばお雑煮は地方によりかなり違うようです。我が家は

                    夫婦とも関西出身なので、もちろん白味噌仕立てで、丸餅です。

                      手と心まるければ餅丸くなり     岡本紗矢句集「向日葵の午後」より

                    

                    さらに我が夫の実家のある大和高田地域では、白味噌の雑煮に入

                    れた餅を取り出して、砂糖をいっぱい入れた甘いきなこをまぶして

                    食べます。私の故郷の吉野ではこの食べ方はなく、最初、軽いカル

                    チャーショックでした。奈良中部の大和平野だけの風習のようです。

                    

                    毎年きなこ論争で賑やかなお餅ももう食べつくし、今日は七草粥で

                    お腹休め。もちろんスーパーで買ってきたパックの七草を使った

                    お粥ですが。さあ今日から本格始動。今年は何を頑張りましょう?

                      初仕事薄き鎧を着るごとし     岡本紗矢句集「向日葵の午後」より 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あけましておめでとう

2015-01-06 10:36:55 | 季節
          

         あけましておめでとうございます。今年も奈良の夫の実家でお正月。

          おせち、作りましたよ

          

          2日は、大神神社(おおみわじんじゃ)へ初詣。ここは奈良県櫻井市に

          ある三輪山をご神体とする日本最古の神社の一つです。大国主神が

          国つくりを完成させるために、超大物の神で稲作や厄除けの神であ

          る一方、怒ると大変な祟をする大物主神をここに祀って鎮めたという

          古事記や日本書紀の神話時代に遡る古代感満載の神社です。

          

         右に大神神社の鳥居、左奥に大和三山の一つ耳成山が見えます。大和

         は国のまほろば、大和朝廷発祥の土地です。古代のロマンが広がります。

          

          三輪素麺発祥の地でもあります。温かいにゅうめんがおいしいんですよね。

          

          3日は、大和高田の夫の実家のあたりをぶらぶらしました。土地柄で、

          小さいけれど古いいわれのある神社がたくさんあります。これはその

          名も磐余(いわれ)神社。

          

           真菅よし宗我の河原に鳴く千鳥間無しわが背子わが恋ふらくは

          という柿本人麻呂の歌碑が建っています。そう、この辺りは蘇我氏

          の土地でもあったのですね。今はありませんが、悲劇の皇子大津

          皇子が辞世の歌を詠んだ磐余の池もこの付近のようです。

          

          磐余神社の近くに、さらに小さな、でも神々しい雰囲気の岩神社と

          いう神社がありました。本殿が岩の上に立ち、下は古墳だそうです。

          

          神社横の瓦塀の上に、なかなかの面構えのネコがいました。

             

          さらにその横に面白い碑を見つけました。「嘉吉元年の申の時に、

          徳利ほどの雹が降った。未申の方角から丑の方へ降った」という

          ことでしょうか。嘉吉元年というのは1441年、くじびきで選ばれた

          くせに、大変な恐怖政治を行った足利義教を赤松満祐が暗殺し、

          自らも討たれた年だということ。政治は乱れるは、天変地異は

          起こるは、受難の年だったようです。

          大和平野のこの辺り、ちょっと歩いただけでも様々な昔に出会えます。
         
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする