あけましておめでとうございます。今年も奈良の夫の実家でお正月。
おせち、作りましたよ
2日は、
大神神社(おおみわじんじゃ)へ初詣。ここは奈良県櫻井市に
ある三輪山をご神体とする日本最古の神社の一つです。大国主神が
国つくりを完成させるために、超大物の神で稲作や厄除けの神であ
る一方、怒ると大変な祟をする大物主神をここに祀って鎮めたという
古事記や日本書紀の神話時代に遡る古代感満載の神社です。
右に大神神社の鳥居、左奥に大和三山の一つ耳成山が見えます。大和
は国のまほろば、大和朝廷発祥の土地です。古代のロマンが広がります。
三輪素麺発祥の地でもあります。温かいにゅうめんがおいしいんですよね。
3日は、大和高田の夫の実家のあたりをぶらぶらしました。土地柄で、
小さいけれど古いいわれのある神社がたくさんあります。これはその
名も磐余(いわれ)神社。
真菅よし宗我の河原に鳴く千鳥間無しわが背子わが恋ふらくは
という柿本人麻呂の歌碑が建っています。そう、この辺りは蘇我氏
の土地でもあったのですね。今はありませんが、悲劇の皇子大津
皇子が辞世の歌を詠んだ磐余の池もこの付近のようです。
磐余神社の近くに、さらに小さな、でも神々しい雰囲気の岩神社と
いう神社がありました。本殿が岩の上に立ち、下は古墳だそうです。
神社横の瓦塀の上に、なかなかの面構えのネコがいました。
さらにその横に面白い碑を見つけました。「
嘉吉元年の申の時に、
徳利ほどの雹が降った。未申の方角から丑の方へ降った」という
ことでしょうか。嘉吉元年というのは1441年、くじびきで選ばれた
くせに、大変な恐怖政治を行った足利義教を赤松満祐が暗殺し、
自らも討たれた年だということ。政治は乱れるは、天変地異は
起こるは、受難の年だったようです。
大和平野のこの辺り、ちょっと歩いただけでも様々な昔に出会えます。