キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

カフェ・ハロウィーン

2017-10-29 10:52:25 | 季節
               

               巷はハロウィーンで盛り上がっていますね。いつからのことでしょうか?

               仮装とか、黄色のかぼちゃランタンとか、賑やかなお祭りにしやすい要

               素がたくさんあるのでしょうね。お化け屋敷なんかで分かるように、ちょっ

               と気味の悪い感じって、みんな好きですしね。               

               

               久しぶりに武蔵小杉にある64カフェへ行ってみたら、ここもなかなかにハロ

               ウィーン仕様。古い昭和の建物のちょっと暗めの店内の雰囲気にオレンジ

               色のデコレーションがよくマッチしています。

               

               今日のランチのカボチャリゾットも黄色い色合いがハロウィーンぽくって、

               お味もよかったですよ。

               

               

               

               ゆったりとお茶をして、本を読んだり、ぼうっとしたり、秋の午後のひと時

               を過ごすには、とても良い空間です。
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シャフハウゼンに想いを馳せて

2017-10-25 16:33:20 | 季節
               

               今年はどうしたことでしょうね、長雨が続きます。大きな台風が来て、去っ

               ていったと思ったら、またやってきそうです。いつもは9月に匂う金木犀が、

               今年はこの間まで金色の小花をたくさんつけていたのですが、さすがにこ

               の雨で散り、オレンジ色の星のように地面を彩っています。

               

               なっちゃんと散歩に行くと、花は少なくなりましたが、菊の小花や、

               

               ホトトギスなど、咲いています。               

                             

               

               こう雨が続くと、もう日がな一日お昼寝するしかありません。

               

               8月の末に行ったスイスのシャフハウゼンから悲しい知らせが届きました。

               お世話になったジグリストさんが急死なさったと。ほんの2か月前は、だれ

               よりもお元気で、あちこち案内してくださって、ついて行けないほどの速足

               で歩いていらっしゃったのに。

               

               シャフハウゼンの美しい町を見おろすムノートの要塞の薔薇園で、「薔薇

               の香りのかんばしいこと」などと言う、私たちも忘れているような古い奥ゆ

               かしい日本語を使っていらっしゃたことを、懐かしく思い出しました。

               

               芳しい香りの薔薇の花を玄関に飾って、ご冥福をお祈りしています。
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なっちゃんと忍野八海を歩く

2017-10-18 14:27:33 | 旅行
                

                小室浅間神社にお参りした後、なっちゃんを連れて忍野八海へと向かいました。                

                

                忍野八海は、平日なのにどこから湧いて出たのかと思うほどの人出でした。

                ほとんどが外国人観光客でしたが。富士山一帯が世界遺産になったことが

                大きく影響しているのでしょうね。

                

                忍野八海は富士山から流れ出て地下に潜った水が湧き出た湧水池群です。

                数年ぶりに訪れましたが、濃青色のクリスタル・クリアーな湧池の美しさは

                変わっていませんでした。

                

                景色には興味のないなっちゃんですが、天気が良いので気持ちよさそ

                うにとことこ歩きます。おや、あそこに寝そべっているのは、宿敵、猫!               

                

                「ふん、よそ者め!」猫の方はなっちゃんが恐る恐るそばを通っても、警

                戒しつつも、微動だにしません。いつものことですが、なっちゃんの負け!
                

                

                忍野は湧水池をめぐる散歩道がとてもきれいです。

                

                

                

                

                今を盛りの秀明菊を見ながら、楽しくお散歩しました。
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浅間神社

2017-10-18 11:31:39 | 旅行
              

              日本全国、特に愛知県以東におびただしい数の浅間神社という名の神社が

              あります。富士山を祀る神社です。浅間は近年「センゲン」とも呼ばれますが

              元々は「アサマ」で、火山のことだそうです。火山の代表が、昔は火を噴いて

              いた富士山ということなのでしょうね。特に富士山の近くの静岡、山梨にはた

              くさんの浅間神社がありますが、今回はそのうち富士五湖の周辺にある「小

              室浅間神社」と「北口本宮富士浅間神社」を訪れました。              

              

              

              小室浅間神社は、坂上田村麻呂の東征に伴って建てられた古く由緒ある神社

              です。時代が下り室町時代の末に、悲劇の皇子大塔宮護良親王の首が密かに

              埋葬されたという故事があるため、親王の御霊祭りが毎年行われるそうです。

             

             丈高いうっそうとした杉の大木の参道の奥に鳥居が見える威風堂々の北口

             本宮富士浅間神社です。日本武尊のころ創建され、8世紀、富士山が噴火し

             たのち、この地に移されたとか、悠久の昔からある霊験あらたかなお宮です。

             御祭神は富士山の女神様、木花開耶姫命(このはなさくやひめの)、彼女が

             炎の中で3皇子を無事出産したというので、安産の神ともされているようです。

             

             毎年この神社の能舞台で「富士吉田梅若薪能」が行われるということです。

             

             10月には商売繁盛を祈願する恵比寿祭りがあるとのこと。

             

             鳥居を背にしたなっちゃん。なんだか神々しい神犬にみえるような?
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秋の花は

2017-10-16 17:17:28 | 季節の花々
                   

                   「遠い山から吹いてくる、小寒い風に揺れながら、気高く清くにおう花、

                   きれいな野菊薄紫よ」野辺の薄紫の野菊は、一番秋を感じる花です。

                   西湖いやしの里根場で様々な秋の花に出会いました。

                   

                   

                   

                   桑、薊、紫式部、秋の花には紫色が多いような。

                   

                   

                   

                   でも、色鮮やかなコスモスも。ダリアやアスタチウムなど夏の花も

                   まだ咲いていました。

                   

                   純白の秀明菊が澄み渡った秋の野辺で揺れていました。

                   

                   

                   枕草子にも出てくる女郎花や薄も夕日に輝いていました。清少納言は

                   「秋の野のおしなべたるをかしさは、薄にこそあれ」と言い、次に秋の

                   花がすっかり散り、さらに冬の終わりになり、頭が真っ白になってい

                   るのも知らず、風に揺られて立っている、人間と同じだ、なんて言って

                   殊の外薄に肩入れしています。もののあはれですねえ。

                     山は暮れて野は黄昏の薄かな          与謝蕪村
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カチカチ山ロープウエイ

2017-10-16 10:05:09 | 旅行
              

              秋晴れの一日、なっちゃんを連れて娘と河口湖へ向かいました。東名高速

              は集中工事で大渋滞。河口湖畔についたころにはもうお昼。それでもまあ、

              最初の計画通り、まずはカチカチ山ロープウエイで見晴らしの良い所へ行

              くことにしました。タヌキカーとウサギカーが交互に動いています。

              

              標高1075メートルの山頂からは富士山や河口湖や遥か彼方の山まで見

              渡せる良い景色です。なぜカチカチ山?ペットのなっちゃんも一緒に登れ

              るけれど、ケージに入れないとダメだとのこと。怖かったようです。                        

              

              平日なのに外国人の観光客で大混雑。ご迷惑をおかけしましたが、なっちゃ

              んをなんとかケージに押し込んで、登りました。ケージを運んだ娘も怖い思

              いをしたなっちゃんもお疲れさま!

              

              カチカチ山の昔話はだれでも知ってると思いますが、なかなかに酷い話で

              すよね。狸がおばあさんをだまして殺し、おばあ汁にしておじいさんに食べ

              させ、兎が狸に復讐して殺すっていう、なんとも残忍でむごいお話です。

              まあ昔話って、洋の東西を問わず結構過激なのですが。この話を太宰治

              が、「瘤取り」「浦島」「舌切雀」とともに「お伽草子」という作品にしました。

              その時にこの山をカチカチ山と想定して書いたので、ここがカチカチ山に

              なったそうです。

              

              あとひと月もすれば、もみじが色付いてきれいでしょうね。              

              

              うさぎ神社がありました。太宰治の「カチカチ山」は原話に負けずかなりシュ

              ールです。兎がキュートな女子高生、狸がさえない中年の男という設定です。

              悪ぶっているが小心者の狸に、若さゆえの冷酷さで復讐をする兎、現代に

              もあるかも?と思える、けれど残虐なお話です。でもロープウエイに乗る人

              は、そんな内容に関係なく、たぶん絵本で読んだ緩いバージョンのカチカチ

              山のイメージと風景を楽しんでいるようでした。

              

              今じゃ、狸も兎も仲良しです。

              

              穴を覗いて写真を撮るコーナーですが、狸か兎かと思いきや、なんと

              お団子!なっちゃんが穴の向こうにいるのですが、妙に非現実的!

              なかなか面白い所でしたよ。
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富士には野菊がよく似合う

2017-10-15 10:40:03 | 季節
                

                富士五湖の一つ西湖のほとりにある茅葺屋根の里「西湖いやしの里根場

                には秋の花々が咲きみだれていましたが、中でも薄紫の野菊がたくさん。

                野菊越しに富士の山が夢のようにかすんでいました。

                
       
                西湖いやしの里根場は、養蚕の盛んな茅葺民家の集落だったのが、昭和

                41年の台風でほとんど壊滅し、最近公園として再生されたのだそうです。

                

                稲束の向こうに富士。日本の原風景。

                

                

                10月に入り、木の葉も少し紅葉が始まっています。

                

                

                富士山と空と、青のグラデーションの美しいこと。
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東大寺二月堂から興福寺へ

2017-10-14 14:35:58 | 旅行
              

              奈良公園、東大寺、興福寺の辺りはどの季節に訪れても、それぞれに魅力

              的です。東大寺の参道や興福寺の五重塔の付近は、観光客と鹿たちでにぎ

              わっていますが、一本わきの路地に入ると、すがすがしい静けさで、遥か

              昔に時代をさかのぼったような気分になります。池の向こうに見える大仏

              殿の屋根のなだらかな線がきれいです。

              

                  

              今回は手向山八幡宮から、東大寺二月堂を訪れました。ここは東大寺守護

              のためのお宮です。御神紋が鳩だとかで向かい合った鳩の間がハートの形

              になっています。絵馬もこの鳩のデザインで、ハートの部分が赤く塗られ

              ていて、なかなかかわいい絵柄です。もちろん、ハートを強調し始めたの

              は最近のことのようですが。

              

              手向山八幡宮から少し行くと三月堂(法華堂)があります。大きな二月堂

              に比べて規模が小さく、知名度はいま一つですが、東大寺建造物の中で一

              蕃古いのだそうです。国宝の不空羂索観音(すばらしい!)が御本尊です。

              どんな鳥や魚も捕まえる羂索を持ち、それですべての衆生を救いあげてく

              ださる仏様だそうです。その他にも、国宝級の素晴らしい仏様が大勢いらっ

              しゃいます。東大寺を訪れた際は必見のお堂です。

                       菊の香や奈良には古き仏たち      芭蕉

              
              

              三月堂の横を少し上るとお水取りの行われる二月堂です。木組みが美しい。

              

              

              二月堂から見る大仏殿の屋根、その向こうの奈良の町や山々の眺望は

              いつ見てもすばらしいのですが、この日は抜けるような青空の下でさら

              に感動的でした。

              

              釣り灯籠の青銅色が建物の深い茶色に浮かんで古式ゆかしい美しさ。

              

              

              二月堂から南西方向へ降りてきて、奈良公園へ出ると興福寺のこれも国宝、

              五重塔に迎えられます。光明皇后が建立され、15世紀初めに再建されたそ

              うです。それゆえ封建時代の手法も採り入れられているとか。そのせいか、

              質実剛健なストイックな感じのする大塔です。

              

              西のはずれに、三重塔があります。五重塔よりはだいぶ小ぶりですが、12世

              紀の建立で、これも国宝です。

              

              その近くに朱塗りの美しい南円堂があります。9世紀に最初に建てられ、今の

              建物は4代目だそうですが、藤原冬嗣の建立になり、藤原氏の氏寺である

              興福寺の建物の中で特別な意味を持つそうです。

              

              

              青空に突き出たそれぞれの塔の九輪、その上の水煙がくっきりと美しく、

              時のたつのを忘れ見上げていました。
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熊野行--白浜・紺碧の海と南方熊楠

2017-10-10 06:18:57 | 旅行
                

                こんなに青い海と空を見たのは、初めてのような気がします。ここは温泉

                で名高い南紀白浜の景勝地、三段壁です。高さ50メートル以上の岸壁が

                2キロも続いています。地下36メートルまで岩をくり抜いたエレベーターが

                通じていて、そこに海へと通じる洞窟があり、波が迫力満点に打ち寄せる

                光景を見ることができます。

                

                洞窟はイタリアの青の洞窟を彷彿とさせる自然の驚異ですが、エレベーター

                を作るには大変な費用が要ったのでしょうね。地上の乗り場は恐ろしく俗っ

                ぽい雰囲気で、大音響の音楽がかかり、商魂たくましいスタッフがエレベー

                ターへと恵比須顔で客を誘っていました。下へ降りると記念写真を撮られ、

                (もちろん買う買わないは自由ですが)結構大勢が買っている様子でした。

                

                下には、中国風のお堂まであります。昔ここで結ばれることが叶わず海に

                に身を投げたカップルがいたとかで、恋人の聖地にもなっているようです。

                自然のすばらしい造形を、人間がとことん利用しようとする感じにちょっ

                と辟易した私です。

                

                それに比べて、すぐ近くの国の名勝千畳敷では、その名の通り広い岩畳が

                紺碧の海に向かって突き出している壮大な景色が楽しめました。 

                

                昼食にと、近くの大きな魚市場へ行き、おいしいお寿司を食べました。

                こんな場所が大賑わいで俗っぽいのは、大歓迎。こと食欲となるとね。

                勝手なものです。空もこの日は海のように真っ青。What a grand day!

                

                

                藍色、紺色、紺青、瑠璃色、紺碧、海の青を表す言葉は色々ありますが

                この海はどれにあたるのでしょう。黒潮の太平洋の濃青の海が、これま

                た青い空の下に果てしなく広がっています。

                

                岬の突端にある南方熊楠の記念館へ行きました。熊楠は「知の巨人」と

                称され近年その真価が認識されてきた和歌山出身の博物学者です。知

                れば知るほど、その偉大さとまた変人ぶりがわかる面白い博物館でした。

                

                キノコみたいだけど、動物のように動く性質を持つ極小の生物「粘菌」

                研究の泰斗であり、また民俗学者でもあり、若いころから欧米に出て、数

                カ国語を自在に操ったと言います。科学雑誌「ネイチャー」への数々の寄

                稿、その他膨大な文献資料を残しています。生物学者であった昭和天皇に

                請われて、近くの上島で進講を行ったそうで、その思い出を天皇が詠った

                碑がありました。

                

                

                博物館の屋上からは四方八方の海が見渡せました。こちらの方向が、アメ

                リカ、あちら多がヨーロッパと手すりに表示され、ああ、この青い海を越え

                て開国間もない日本から、明治時代に熊楠が単身日本の科学の道を切り

                開いていったのだなと、感慨深く眺めました。

                
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熊野行---川湯温泉

2017-10-07 10:29:54 | 旅行
               

              清らかな大塔川の水は冷たいのですが、その横の砂利の河原に掘られた

              窪みからは熱湯が湧き出しています。川の水で薄めてちょうど良い温度に

              して入ります。その名も「川湯温泉」。河原に温泉がいくつも掘られています。

              川の水は冷たいのに、すぐ横に熱湯の湧き出す温泉が、不思議ですよね。

              

              

                                                      

              熊野本宮大社のすぐ近く、道沿いに数軒旅館や民宿の並ぶだけの小さな

              温泉地ですが、それだけに俗化していなくて、ひなびた魅力があり、景色

              もきれいな名湯です。

              

              

              ここにも吊り橋がありました。これは歩道が鉄製の、車も通れる揺れない
             
              橋なので安心して渡れます。

              

              この川湯温泉の前の道を日本一距離の長い路線バス、奈良交通の八木

              新宮線が走っています。全長約170キロ、停留所の数も150以上あります。

              奈良中部から十津川村、紀伊山地を抜け太平洋岸の新宮に至る6時間半

              かかるルートです。私たちはバスとほぼ同じ道を車で行きましたが、大型

              バスで曲がりくねった細い山道を行くのも、面白いかも。時間があればね。

              

              宿が持っている栗林に、栗拾いに連れて行ってくれました。

              

              見事に大きな栗をたくさん拾いました。さて、これを全部持って帰って

              良いと言われても、どうしましょう?栗は皮をむくのがね。とは言いな

              がら、栗ご飯や栗のマフィンなど、色々おいしい想像が広がります。

                    

              これが春なら、タケノコ堀りができるそうです。そっちの方がいいな。

              

              とはいえ、秋を満喫の川湯温泉でした。       
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