キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

高野山

2019-10-03 11:46:45 | 歴史
            

            弘法大師空海が開いた高野山金剛峯寺は、言わずと知れた真言密教の

            大本山です。明治の初めまで女人禁制でしたが、今は誰でも入れます。

            

            山全体が広大な境内ですが、車で行くとまず、高野山一山の総門である

            巨大な赤い大門に到着します。そこから檀上伽藍・金剛峯寺の区域、奥

            の院・弘法大師の御廟と長く奥深い一体を総称した呼び名が高野山です。

            

            

            

            壇上伽藍エリアには根本大堂などたくさんの建物があります。

            国宝の不動堂が美しい。

            

            

            金剛峯寺は元々は清巌寺ともう一つのお寺を合体して成り立った

            お寺だそうで、ちょっとお城を思わせる作りで、一瞬真言密教の

            霊域にいるのを忘れそうになります。襖絵なども見ごたえがあり

            ます。廊下も鴬張りで、キュッキュッと鳴ります、豊臣秀吉の命

            で切腹させられた秀次の自刃の間などというのもあります。

               

            ところが、そこからさらに奥の院の方へ進んでいくと、静寂荘厳
     
            な世界です。行きつくところが弘法大師の御廟ですが、そこに至

            る杉の巨木が林立する鬱蒼とした参道に多くの戦国武将や有名人

            の御墓があります。法然上人や織田信長も仇の明智光秀も、千姫

            に、信玄、謙信、三成、敵味方にかかわりなく。弘法さまの懐の

            深さですね。

           

           

           傍らに咲く秋海棠の淡い紅色がなぜか胸にしみました。 
コメント
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