今日は昼前から買い物に行ってきました。
もちろんCDショップにも寄ってあちこちの棚を見ているうちに、「ピンク・フロイド ライヴ・イン・ポンペイ」と「ビル・エヴァンス ライヴ」の2枚のDVDが目にとまり、つい買ってしまいました。
お昼には、モダン焼き(うどん)と塩ダレのヤキトリという、縁日の屋台感満載のメニューで空腹を満たし、帰宅してからは心地よい眠気に身を任せるという、怠惰な日曜午後を満喫しています。
さて、先日は映画についての話を書いたということで、そのついでにもうひとつ映画の話でもしようと思います。
もし「一番好きな映画は何か」と問われたとします。
「一番」を選ぶなんてとても難しい作業ですが、少なくともその候補の中にためらうことなく入れるのが、「ブルース・ブラザーズ」です。
もう最高に好き! 最高に楽しい!
ベルーシ&エイクロイド
主役を演じたのはジョン・ベルーシとダン・エイクロイド。
親友同士だったこのコンビが面白半分にふざけていた時に「ブルース・ブラザーズ」というキャラクターが生まれたんだそうです。そして徐々にキャラクターを作りこんでゆき、最後はアメリカの人気TV番組「サタデー・ナイト・ライヴ」に登場するに至りました。
劇中では、ブルース、ゴスペル、カントリー、ジャズ、R&Bなど、とにかく盛りだくさんのブラック・ミュージックが次から次へと出てきます。
そのカッコ良さにはすぐにKOされました。
ブルース・ブラザーズ自身をはじめとして、アレサ・フランクリン、ジョン・リー・フッカー、ジェイムス・ブラウン、キャブ・キャロウェイらのパフォーマンスには釘付けになり、レイ・チャールズの歌とともに繰り広げられるダンスには目をみはり、これ以上ないくらいハチャメチャなカーチェイスと全編にあふれるギャグには興奮させられ笑わせられ。
キャブ・キャロウェイ(中央)
最初はエイクロイド演ずるエルウッドが黄信号で交差点に進入しただけのことだったのに、どこをどう間違ったか、最後には警官、州兵、SWAT、消防隊、ネオナチの一派など数百人の武装集団に追われるハメになるバカバカしさにはもう大笑い。
ようやくのことでブルース・ブラザーズが郡庁舎にたどり着いた瞬間、酷使され続けてきたブルース・モービル(Bブラザーズの愛車)が力つきてバラバラになるシーンなどは、もう抱腹絶倒!
ジェームス・ブラウン
アレサ・フランクリン
ダン・エイクロイドの、長セリフを息をもつかず一気にまくしたてる「マシンガン・トーク」がこれまた愉快。
パレス・ホテルでのライヴのシーンで、イントロに乗せてカマす追手の警官隊をおちょくりながらのMCがサイコーです。
このパレス・ホテルのステージでのブルース・ブラザーズのステップが、実に個性的でめちゃめちゃカッコいいんですが、この振り付けもダン・エイクロイドによるものだそうです。
聖歌隊の一員としてチャカ・カーンが、郡の収税課職員としてスティーヴン・スピルバーグが、エンディングで「監獄ロック」に興奮して一番最初に踊りだす囚人役にジョー・ウォルシュ(イーグルス)が顔を出しているのも楽しい!
レイ・チャールズ
でもぼくがこの映画を一番好きな理由は、売れないバンドマンの哀愁が感じられるから、でしょうか。明日のことなんて考えない刹那的な生き方、ムチャクチャではあるけれど憧れもあります。でもそれを真似しきれない自分が哀しくなる、とでも言うのかな…
しかし、ふたり(ブルース・ブラザーズ)が自分たちの音楽、自分たちの生き方に強烈な自信を抱いているところは大きな救いだと思うのです。このふたり、まるで後悔なんかしてないもんね~
だからこそ、哀愁があっても決して惨めではなく、刹那的であっても希望が感じられるのでしょうね。
もう何十回となく見た映画ですが、まったく飽きがこない理由はホロ苦さと希望が同居しているところにあるのかもしれません。
上段左から フランク・オズ、チャカ・カーン、キャスリーン・フリーマン
下段左から スティーヴ・ローレンス、スティーヴン・スピルバーグ、ツイッギー
上段左から ジョン・リー・フッカー、キャリー・フィッシャー、キャブ・キャロウェイ
下段左から ジョン・キャンディ、ヘンリー・ギブソン、ジェフ・モリス
◆ブルース・ブラザーズ/The Blues Brothers
■アメリカ映画
■公開
1980年(アメリカ)
1981年(日本)
■監督
ジョン・ランディス
■脚本
ダン・エイクロイド、ジョン・ランディス
■出演
ジョン・ベルーシ("ジョリエット"・ジェイク・ブルース)
ダン・エイクロイド(エルウッド・ブルース)
キャブ・キャロウェイ(カーティス)
ジェームス・ブラウン(クリオファス牧師)
アレサ・フランクリン(マット・マーフィーの妻)
レイ・チャールズ(レイ楽器店主)
ジョン・リー・フッカー(ストリートのブルース・ミュージシャン)
チャカ・カーン(聖歌隊メンバー)
キャリー・フィッシャー(ブルース・ブラザーズをつけ狙う謎の女)
キャスリーン・フリーマン(養護施設院長)
ジョン・キャンディ(バートン・マーサー刑事)
ヘンリー・ギブソン(イリノイ・ナチ司令官)
ジェフ・モリス(ボブ)
ツイッギー(ガソリンスタンドでエルウッドにナンパされる女)
ポール・ルーベンス(高級レストランのウェイター)
フランク・オズ(ジェイクが出所する時の看守)
チャールズ・ネイピアー(「グッド・オールド・ボーイズ」のボーカル、タッカー・マケルロイ)
スティーヴ・ローレンス(プロモーターのスライン)
スティーヴン・ウィリアムス(ブルース・ブラザースを追い続ける警官、マウント)
アーマンド・セラミ(ブルース・ブラザースを追い続ける警官、ダニエル)
ジョー・ウォルシュ(「監獄ロック」で最初に踊りだす囚人)
スティーヴン・スピルバーグ(クック郡収税課職員)
スティーヴ・クロッパー(ブルース・ブラザーズ・バンド ギター)
マット・マーフィー(ブルース・ブラザーズ・バンド ギター)
ドナルド・ダック・ダン(ブルース・ブラザーズ・バンド ベース)
マーフィー・ダン(ブルース・ブラザーズ・バンド ピアノ、オルガン)
ウィリー・ホール(ブルース・ブラザーズ・バンド ドラムス)
トム・マローン(ブルース・ブラザーズ・バンド トロンボーン、サックス)
ルー・マリーニ(ブルース・ブラザーズ・バンド サックス)
アラン・ルービン(ブルース・ブラザーズ・バンド トランペット)
ブルース・ブラザーズ・バンド
右列上から ルー・マリーニ、マーフィー・ダン、ウィリー・ホール、アラン・ルービン
左列上から スティーヴ・クロッパー、トム・マローン、マット・マーフィー、ドナルド・ダック・ダン
Blues Brothers 『Everybody Needs Somebody』
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私も最高に好きな映画です。何度も観ました。
レイヤ姫がバズーカ持って追いまわすシーンなんざ、目に焼きついちゃって、「スターウォーズ」がコメディに見えてなりません。
そうなんですよね、あのキャリー・フィッシャーが、ねぇ~。火炎放射器も持ってるし
ぼくはあのC&Wバンドのリーダー(チャールズ・ナピアー)が、のちにハンニバル・レクター博士に噛み付かれた(笑)のを見て、脳内が瞬間的に不条理な世界に…
そうでしたね。
あと、ベルーシが出ていた「1941」は、スピルバーグの最高傑作だと思っとります。ああ、転がる観覧車に一度乗ってみたい。
「1941」、まだ見たことないんです。一度は見てみたいと思いながら年月だけ経ってゆく・・・
MINAGIさん、こんばんは~。
観ましたよ~。おもしろかったです。
バカバカしさがツボでした。
ほんとに楽しい映画ですね。
MINAGIさん、ありがとうございました♪
こんにちは!
映画でも、本でも、CDでもそうですけれど、いろんな感性があって当然なので、自分が好きなものが友人知人にも気に入られるとは限らないですよね。
だからこそ、逆に、自分が好きなものを他の方が気に入ってくれた時って、単純にとても嬉しいです。
こういうことでお礼言って頂けると、恐縮します。
今日、何年ぶりかで観ました。わたしも何十回も観た一人です〜VHSテープが擦り切れるほど。「最高」とはこのことですね。
バカバカしくてとても楽しいんだけどしんみりもしたり、音楽もサイコー!だし、ぼくもこの先もずっと大好きであり続ける映画です(^^)