ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

あいさつの意味

2023年09月21日 | 価値観

【Live Information】


あいさつ。
「あいさつをしましょう」
自分が子どものころ、小学校でまず教わったことです。


中学・高校の部活でも、先輩に対するあいさつは絶対でした。
社会人になると、先輩・同僚以外にお客さまもいらっしゃるわけですし。
音楽と関わるようになると、あいさつをすることについてなおさら厳しく言われました。


あちこちに顔を出すと、さまざまな価値観の人に出会います。
自然に声をかけてくれる人、視野に入っていても気がつかないふりをする人、そもそもあいさつする気がない人、あいさつする人を選んでいる人(つまり相手によって態度を変える人)、声をかけられたらあいさつする人(自分からはあいさつしない)など。
「先にあいさつしたら負け」と思っているんだろうか、と感じることもあります。
個人的には、首尾一貫した考え方には納得できます。
あいさつしないなら全員にしない、とかね


エチケットとして「あいさつ」はとても大切だと思います。
もちろん強制することではありません。
ぼくだって強制されることは大嫌いなのです
でも、あいさつがないと、なぜこんなに気分が曇るのでしょうか。
自分がいちばんいやなのは、あいさつする人としない人を分けている人ですね。
あいさつは絶対しないのに、それ以外は普通に話しかけてくる人にも違和感を覚えます。


「あいさつ」の意味とはなんでしょうか。
もちろん礼儀です。
コミュニケーションの出発点とも言えると思います。
「お互いにあいさつしたら気持ち良い」と言う人もいます。
しかし音楽に関わることで言えば、プロアマ問わず音楽とは楽器でのコミュニケーションなのに、言葉でのあいさつはしないという矛盾。
お互いにあいさつしても、不機嫌そうにされたり目も合わせてもらえなかったりすると、気持ちが良くはなりません。


あいさつとは、相手の存在を認めることです。
つまり、お互いに敬意を払うこと、とも言えるのではないでしょうか。
ぼくはこの考え方を大事にしていこうと思います。


しかし「あいさつをしない人」を正そうとは思いません。
その人は「そういうタイプの人」だし、人は変えられませんからね。
ただ、えてしてぼくのこういう考え方を「器が小さい」というニュアンスで受け取り、「自分は、そういう人には、相手があいさつするまであいさつする」という人がいますが、ぼくはそれについては、端的に言うと「正義の押しつけ」「相手を思い通りにしたいだけ」としか思えないのです。
そういう考え方の人はそうすればいいと思いますが、いまの自分は「あいさつしない人」には適切な距離(仲良くしない、ということではない)を取ることしかできないですね。


あいさつを自然にすること、されることで、お互いにその時が気持ち良く過ごすことができます。
ぼくはそれを大切にしていきたいですし、それは相手を大切にすることにも繋がると思うのです。

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2 コメント

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Unknown (tetsu8004)
2023-11-15 00:24:39
初めまして。
51歳のオッサンです。
音楽は聴くばっかりで出来ませんが、レイ・チャールズの生涯を描いた「Ray」にハマってしまい、Web検索していたところ、貴方のブログに辿り着きました。
ホーム画面の直近記事で「あいさつの意味」を見つけ、拝読しましたが、大変共感致しました。
私は学校の先生ではありませんが、あいさつは大事だと思います。
今後の記事も楽しみに、今までの他の記事についても、ぼちぼちと拝読させていただきたいと思います。
縁に感謝したいと思います。
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tetsu8004さん (皆木秀樹)
2023-11-16 13:01:14
あの映画がきっかけで改めてレイ・チャールズを聴くようになりました。「有名な人だから聴いておかねば」的な聴き方しかできなかった若いときと比べると格段に素晴らしく聴こえました。自分の感性もいい感じに育ってるんだなあ、と思いましたね~(^^)

あいさつは、やっぱり人によって態度を変える人が一番イヤかな(^^;) でもいくら正しいと思っても人に押し付けることだけはするまい、と思っております(^^)
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