ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

お気に入りクラシック 10撰

2009年04月18日 | 名曲

 
 ひさびさに一週間以上連続して記事の更新が続きました。春の訪れとともにブログ更新のアドレナリンが湧いて出てきているんでしょうか~
 また不調になったら更新も滞るでしょうから(汗)、元気のあるうちにどしどし記事を書いてみたいと思います(^^)


 ここんとこ「マイ・ベスト・テン」の記事が続いてますが、今度は史さんから「クラシック曲の10撰を」というリクエストを頂きました。
 クラシックは語れるほど深く広く聴いてはいないのですが、やはり良メロディーの宝庫だけあってぼくの心をくすぐる曲も多いです。
 出自を知らなかっただけで、映画やCFなどに使われている曲も案外多く、また現代風にアレンジされてポップスとして甦っているケースもあちこちで聞かれるみたいですね。


 クラシックには良いメロディーがたくさんありながら、やや敷居が高いと感じられるのはなぜでしょうか。
 学校に通っている頃の音楽の授業では、純粋に曲の良さを吟味することが少なかったからかもしれません。そのくせ人名だとか、音楽用語だとかいう、記憶力を使って勉強しなければならないことがたくさんありすぎて、楽しかったという記憶はあまりないように感じます。しかしクラシック、ポピュラー問わず、良い曲を鑑賞する時間は楽しみでしたね~


 ぼくの持っているCDの中で、クラシックの占める割合はごくごくわずかなんですが、それでもお金を払ってCDを買ったのは、ひとえにそこに好きな曲・良い曲があったからです。ロックでも難解なものから聴きやすいものまでさまざまなように、クラシックだって聴きやすい曲がたくさんあるんですね。
 さあて、ではぼくの好きな曲を見て頂きましょうか~
 

次点 アヴェ・マリア
 もちろんシューベルトのペンによる有名なものですが、モーツァルト、ロッシーニ、ヴェルディなど同名異曲がたくさんあるようです。ぼくはグノーの「アヴェ・マリア」も好きだったりします。ちなみに「アヴェ・マリア」とは「こんにちはマリア」とか「おめでとうマリア」という意味の、祈祷の言葉だそうです。

⑩ピアノ・ソナタ「悲愴」
 ベートーヴェンの曲です。荘厳でゆったり流れるピアノのメロディー、悲愴どころか、どこか雄大さをも感じます。激情にかられた悲しみではなく、淡々としながらもゆっくりこみあげてくるものがある、という感じがします。

⑨メヌエット
 ビゼー作、『アルルの女』の中の小品です。フルートとハープが牧歌的な雰囲気を醸し出しています。素朴な美しさを湛えている曲だと思います。

⑧ピアノ五重奏「ます」第4楽章
 シューベルトの作曲です。これ、小学校の時に、休み時間だったか掃除の時間だったかに校内放送で流れていたんです。まさに鱒が川の中を悠然と泳ぐような、また水面を飛び跳ねるような感じのする楽しいメロディーを持っています。

⑦夜想曲第2番
 ショパン作の名曲です。文字で説明するのは難しいですが、メロディーはきっと誰もが知っているはず。映画「愛情物語」のテーマ曲にもなりました。カーメン・キャバレロのピアノでお馴染みの方も多いと思います。亡くなったぼくのボスがこの曲をよくセットのオープニングに使ってたので、何度も演奏しました~

⑥交響曲第40番第1楽章
 モーツァルト作曲の、これまたあまりにも有名な曲ですね。ポップスにもアレンジされてます(タイトル忘れた・・・汗)。たしかスキャット(ダニエル・リカーリ)になってるんですよね。これは、スキャット版を小学校の音楽の時間に聴かせてもらって好きになりました。

⑤「四季」より「冬」
 ビバルディの曲です。「春」ならお馴染みの方もたくさんいらっしゃるでしょう。でも「冬」もしみじみ聴ける美メロを持ってます。これは中学の音楽の時間にハイ・ファイ・セットのコーラスを聴かせてもらって大好きになりました。

④コン・テ・パルティーロ
 これは初めて歌われたのが1995年なので、「クラシック」というには新しすぎますが、ぼくの大大大好きな曲です。イタリアの歌手、アンドレア・ボチェッリの代表的オペラティック・ポップ楽曲。のち歌詞の一部とタイトルをイタリア語から英語に変更し、「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」としたボチェッリとサラ・ブライトマンの共演版が大ヒットしました。作詞サルトーリ、作曲はクアラントットです。

③組曲「惑星」より「木星」
 ホルスト作。某地元企業のCMに使われていたので、イントロ部分は幼稚園の頃から知っていました。カッコいい、と思っていたものです。中間部分はテレビ「水曜ロードショー」のエンディングで使われていて、それを聴いて大好きになりました。最近では平原綾香さんの歌が大ヒットしましたよね。

②威風堂々第1番
 エルガー作曲のもはや大人から子供までに知れ渡っている名曲です。アニメのエンディングとかCMなどに広く使われていますね。ぼくはメロディーがカッコよく、テンションのあがるマーチが大好きなんですが、この「威風堂々」も(式典用の)マーチです。中間部分には独立して歌詞がつけられ、英国の国民的歌曲として愛されているそうです。

①G線上のアリア
 J.S.バッハの曲です。美メロ中の美メロですね~ 荘厳な雰囲気に満ちている曲で、ぼくの中学では卒業式に使っていました。もともと弦楽器のための曲だそうですが、オルガンで弾かれる場合も大好きです。ぼくの持っているCDではコントラバスがメロディーを弾き、バックでオルガンが流れているのですが、このヴァージョンなどもまさに宗教的、厳かな演奏です。


 以上11曲、おそらくどれも耳にしたことがある名曲ばかりです。このほかにも自分が聴いたことがないだけの名曲が山ほどあるんですが、今のところロックとジャズだけで手一杯・・・(汗)
 でもラベルの「ボレロ」、ムソルグスキー「展覧会の絵」、ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」など、現代ポップスにも大きな影響を及ぼしている曲も好きですし、バロック、あるいはそれ以前の宗教音楽にも興味があったりします。とにかく17世紀以降でも400年分以上の古人の音の遺産があるわけだから、一生かかっても聴きつくすことはできないでしょう。でもそれだけ多くの名曲を手軽に聴ける現代に生きているということは幸せなことなんですよね~




アンドレア・ボチェッリ&サラ・ブライトマン『コン・テ・パルティーロ』



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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
土佐のオヤジさん (MINAGI)
2009-04-20 18:49:39
威風堂々はいろんなアレンジでいろんな演奏がありますよね。
そうそう、小学生でも演奏できるくらいの優しいメロディーであるにもかかわらず、完成度が高いというか、よくできた曲なんですよね。リコーダーのアンサンブル、良いかも~。聴いてみたいです。
あ、ぼくも曲とタイトルが一致しない場合、かなーりあります。覚えようと思うのですが、そろそろ記憶する力の減退が見られます・・・(汗)
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まりさん (MINAGI)
2009-04-20 18:37:31
「タイム・トゥ~」は、ライブの時にいきなり譜面を渡されて知った曲です。こんなステキな曲があったのか、と思いましたよ。それでボチェッリの歌の入ったMDを貰ったんだったかな。とにかく名曲ですよね。
あ、ぼくはまだ歌劇を生で見たことがないのです。一度は行ってみなければ。
「愛と哀しみのボレロ」ですね。タイトルだけは目にしたことがあります。必見、ですね(^^)
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Nobさん (MINAGI)
2009-04-20 18:32:46
はい、ついに今回はクラシックです。こうなったら何でも来い、です!
バッハ先生はカツラなんでしょうか・・・。でも地毛だと毎朝のカールが大変だと思われます~
Nobさんはピアノ弾きだからこの領域には詳しいんでしょうね。しかしさすがヨーロピアンなインギー様、彼もクラシックを身近にして育ったんでしょうね。
マーチには名曲がどっさりあるのですよ。カッコいいメロディーの曲が多いので、自然足取りもはかどるというものです。でも「トルコ行進曲」ではちょっと歩くのが難しい・・・(汗)
「演歌ベストテン」、楽しみです~ ピアニストはいっそベスト20にしてみてはいかがでせうか。(^^)
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lavender80さん (MINAGI)
2009-04-20 18:26:54
いえいえどういたしまして。
あ、チャイコフスキーにも「悲愴」があるのですね。なるほろ。
ボサノバ10撰、了解いたしました。少々のお待ちを~(^^)
>「Boy from Ipanema」
 歌い手さんによっては歌詞を「Girl」から「Boy」に差し替える場合、結構あるんですよ~
ボサも一般的なものしか知りませんが、それでよろしければどうぞお楽しみに!(^^)
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lavender80さん (MINAGI)
2009-04-20 18:22:12
わちにんこ♪
更新の波があるんで、お休みする時はとことんお休みしてしまいます~(^^;)
いやいや、こうやってあちこちのブログなんぞを覗いてみると、ぼくなんかよりずずずいいと幅広い方、いくらでもおられるんですよね。皆すごいです。
ほほう、laveさんも「新世界」からですか。そういえば、小学校だったかの「山の学校(林間学校)」のキャンプファイアーの時に歌ったような記憶がありますよ。
おお、「威風堂々」はBCR関連にも使われていたのですか。さすがは英国のバンドですね~
ぼくの10撰は有名なものばかりなので、おそらくどなたでも心当たりがあるものではないかと思われます。そうそう、クラシックって、映画音楽にもかなり使われてるんですよね。
そういえば「ポップスになったクラシック」というページをPCのお気に入りに入れてたんですが、今見たら削除されていました・・・。残念~
あ、「のだめ」はあれだけ話題になったのに、漫画もドラマも見ていないです(汗)。コミックは今後の楽しみにとっておこう(^^)
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威風堂々かな? (土佐のオヤジ)
2009-04-20 14:06:03
この中では、威風堂々が好きですね。
個人的な話で申し訳ないけど、
子供の音楽界で、この曲のリコーダーの演奏が素晴らしかったもので・・・。(笑)

僕の場合、クラシックの曲って聴いた事あるのに曲名を知らない曲がずいぶんあるんですよ。
勉強不足なのだ。
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これは、ほぼ同じかな (まり)
2009-04-20 05:52:12
サラ・ブライトマンの「タイム・セイ・グッバイ」は大のお気に入り。ホルストの「木星」もいいですね♪
『カルメン組曲』は実は初めて買ったLPでして、オペラのほうも観に行きました。ボレロは『愛と哀しみのボレロ』という映画のラストでジョルジュ・ドンが踊ってますが素晴らしいですよ!!
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おばん~♪ (Nob)
2009-04-19 23:36:01
とうとう、クラシックも来ましたね!
いきなりバッハ先生の顔が見えたので、来る所を間違えたかと思いました~ あれ、カツラですよね(笑)
「G線上のアリア」は私も大好き♪
何でしたら、インギーさまも「 ATTACK!!」というアルバムでカバーしてますので、聴いてみてください(笑)
それにしても,行進曲が2位とはちょっとビックリ! 
もしや、これを聴きながら万歩計?(笑)
私の次回は「演歌ベストテン」です。
ピアニストはまだ行き詰っております・・・(汗)
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あ゛~~っ!! (lavender80)
2009-04-19 21:44:39
長文の上、「悲愴」が錯綜してました。
ごめんないまし。
ビリー・ジョエルはベートーベン、健さんはチャイコフスキーぞなもし。

あと、ボサノバベストテンなんぞをリクエストしてもよろしいでしょうか?
最近、「Boy from Ipanema」のPVがよく流れてるので、気になります。
「イパネマの娘」ならぬ息子?
大御所はお任せってことで、私的には小野リサさんの癒し系の声も好きです♪
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わんばんこ♪ (lavender80)
2009-04-19 21:31:29
すご~い、ハイペースですね。
異なるジャンルのベストテンをテキパキと選ばれるあたり、さすがMINAGIさん♪
クラシック、私も詳しくはないけど、気がついたらいつもそばにある感じです。
一番古い記憶は、やっぱり「新世界」。
夕方5時に、お城山からこのチャイムが流れてきてたので、
「からすがなくから 帰りましょ。」的な刷り込みがあります(笑)
「アルルの女」懐かしい~♪小学生の頃、ピアノで弾きました。
あと、チェロが素敵なサン・サーンスの「白鳥」はピアノ発表会で。
左手は最初っから最後までアルペジオで、途中で飽きました(^^;)
ショパンの「夜想曲」は、よく天気予報のBGMで使われてましたね。
「威風堂々」は、BCRファンにはお馴染みのテーマ曲(笑)「悲愴」の第二楽章は、ビリー・ジョエルの「This Night」、「悲愴」は高倉健さんの映画「冬の華」で流れていて、泣きながら聴いた覚えが…。私も「四季」は「冬」が一番好きです♪
テレビ化された「のだめカンタービレ」は、絵から音楽が伝わってくる、すごいコミックだと思います。
なんちゃってクラシックの記事、TBさせて頂きますね。
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photoさん (MINAGI)
2009-04-19 19:42:00
ぼくはクラシックはあまり詳しくないのです~ ただ「良い曲だな~」と思ったらそこに狙いは定めます(^^)
おそらくphotoさんも聴いたら知ってる、という曲、多いんではないでしょうか。
例えば「運命」とか「皇帝」なんていう和題がついていれば覚えやすいんでしょうけど、「交響曲第○番第○楽章」なんて言われるとなかなか曲とタイトルが一致しませんよね~(汗)
クラシックは作曲家別のコンピレーション・アルバムを買ったりしてます。まだまだいろいろ聴いてみるつもりです~(^^)
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史さん (MINAGI)
2009-04-19 19:14:15
了解しましたよん
わざわざご丁寧にありがとうございます~(^^)
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史さん (MINAGI)
2009-04-19 19:12:03
リクエストありがとうございました~
体調は、暖かくなるにつれ良くなってきたように感じますが、ムリするとすぐエンストを起こすのでまだまだ要注意です。
「新世界」、音楽の授業で聴きました聴きました。「遠き山に陽が落ちて~」の歌詞で合唱もしましたね(^^)
デューク・ジョーダン、この間「フライト・トゥ・ジョーダン」を買いました。またじっくり聴いてみるつもりにしています。
この10撰、何かの参考になれば幸いです~ どの曲もおそらく耳にしたことがある、有名なものばかりですよ~
このブログも来月で5年目に突入です。まだまだ頑張りまっせ~(^^)
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クラシック再評価 (photo)
2009-04-19 17:58:00
クラシック曲の10撰、これまた難しいです。
MINAGIさんの造詣の深さ、さすがですね。

クラシックは中学生頃までの出会いしかないので、知ってる曲は少ないです(聴いていても、題名を知らないというパターンもありそうですが)。
史さんと同様、私もドボルザーク「新世界から」がスタートでした。
「四季」「わが祖国」「惑星」「悲愴」くらいがパッと浮かんでくるくらいです。

ロック歴が長くなった今になって、クラシックにもまた興味が湧いてきています。
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訂正のお願い ()
2009-04-19 12:26:42
MINAGIさんの名前を間違えて打ち込んでしまったようです。
本当に申し訳ありません。
ここで訂正させて下さいね。
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こんにちは♪ ()
2009-04-19 12:16:17
早速のクラシック10撰ありがとうございます。
体調はいかがですか?
クラッシックは、私の生活にあまり馴染みがなく聞く機会もないのですが、学生の頃聞いたドボルザークの『新世界』が忘れられず、MINEGIさんの10撰を読んでいるうちに、クラシックのこともお聞きしたくなりました。
現在はデューク・ジョーダン、イーグルス、ビージーズ、ガーファンクルをPCに書き込んで聴いているのですが、クラシックも・・と思い始めているところです。
本当にありがとうございました。
参考にさせていただきたいと思います。
これからも、無理をせず「続けて」下さいね♪
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カルロスさん (MINAGI)
2009-04-19 08:45:31
むむっ、小3でメヌエットを聴いた頃に性に目覚めた、とな!
それは少々手ごわい小学生だと思われます(汗)
しかしぼくだっておねえさん2人にG線上のアリアを演奏されたら即座に・・・(大汗)
ベストテンもの、続いてるでしょう? ありがたいことにリクエストまで頂いたおかげであります~
カルロスさんも気が向けばハワイアンベストテンをやってみては? ちなみにぼくは「ハワイの結婚式の歌」と「小さな竹の橋(通称ちーたけ)」が好きです♪
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こんばんは~! (カルロス)
2009-04-19 02:52:11
いまこちらではベストテンものが大ブームですね!(笑)
ぼくはビゼーのメヌエットを小学3年の時に学校の体育館でおねえさん2人のピアノとフルートの演奏を聴いて感動で涙した・・・それから音楽に目覚めました。
そして同じ頃、性にも目覚めましたね(爆)
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