トモミさんという女性がおります。いつもニコニコしている可愛い女性です。
彼女を含めた何人かで姫路城に遊びに行ったことがあります。かなり前のことです。
さすがに日本を代表する城のひとつらしく堂々とした偉容を誇っております。そしてその周りにはお堀が掘られており、魚や鳥たちが水面でのんびりと遊んでいました。
トモミさん「かわいいねぇ~」
「泳いでる泳いでるぅ~~」
その中に数羽の黒い水鳥を見つけたトモミさん、よほど珍しかったのか可愛かったのでしょう、
「あっ!クロハクチョウ、クロハクチョウよ!!」
クロハクチョウ?
クロ=黒 ハクチョウ=白鳥
(黒+白)×鳥÷2=黒白鳥? 黒≠白? 黒≒白?
(?_?;)
・・・・・・。
皆の(とくに私の)大爆笑を全身で浴びたトモミさん、あえなく轟沈。
(-人-)
それから幾星霜の年月を経た2005年5月某日の朝。
新聞を広げてコラムを読んでいた私は思わず目をカッと見開いたのです。
『黒白鳥の生育に適したウンヌンカンヌン……』
黒白鳥は実在した・・・
台所で洗い物をしているトモミさんに驚いたことを気づかれぬよう、私は何事もなかったかのようにソッと新聞をたたみました。
そしてこの事実を決して彼女に明かさぬ決意を固め、秘密を墓場にまで持っていくことを誓い、今に至るまで大きな顔をしてノウノウと暮らしているのです。(^^;)