オリジナル手書き譜面帳。譜面は手書き主義。
ちかごろ今井雅之とティム・ロビンスの区別がつきません
というわけで、昨夜は満員御礼が出るほどのにぎわいでした。
お越し頂いた皆様には改めてこの場を借りて御礼申し上げます。(といっても誰もぼくがブログ書いてるんて知らないのでした。)
そして、バンドにはなんと大入り袋♪まで出るという騒ぎ。(といってもギャラの入った袋に「大入り」のハンコが押されるだけです)
お客さんの反応も概ね好意的で、みんな演奏中は真剣に聴き入ってくれてましたし、演奏が終わっても余韻を味わう方がいらっしゃったりで、こちらも集中力が途切れることのない音を聴いて頂けたと思います。
しかし、こういう夜がアタリマエだと思っていてはイケナイ。
『バンドなんてモンより、動物園のサルの方がナンボかマシじゃ』(ある意味ではそうなのかもしれませんが・・・)
とお考えの方に時々お目にかかってしまうのです。
とある高級ホテルのラウンジで演奏していた時のことです。
場所が場所だけに、基本的にはBGMがわり、というか、エレガントなジャズを演奏するよう依頼されています。
ステージのすぐ近くの席に陣取った5~6人のグループ、楽しそうに過ごしてます。
しかし、その声のなんとも大きいこと!それにそのバカ笑い。ここを居酒屋かなにかと思っているのだろうか。
で、ステージでは、例えば「酒とバラの日々」とか、「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」とか、「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ」なんかを演ってるわけです。
それにリンクして
「ワハハハハ」
「もぉやだぁ~キャハハハ」
などの嬌声が飛び交う。
いいんですよ、楽しむのは。
BGMとして演奏してるわけだし、ぼくらも多少のことは我慢します。
でもねー、周りの席の人たちが顔をしかめて見てるのに早く気づいた方が良かないですか?
と、その時、リクエストが来ました。「ヘイ・ジュード」を演ってくれ、と。
依頼者は、おぉ、その騒々しいテーブルからではないか。聴いてないようで、実は聴いててくれたんだ~
ピアノさんは「OK」とのこと、さっそく演奏を始めます。
「Hey Jude~ Don't Make It Bad~」、
いや~、やっぱり良いメロディだねぇーうむうむうむ。と思ったのも束の間、耳障りな電子音が!ヘイ・ジュードのメロディを!!バンドと時間差で!!!
そして問題の席から聞こえてきた大きな声!
「おっ、これでええ!」
「合っとる合っとる、ワハハ」
おいおい、生バンドを使って携帯電話の着メロの出来を確認するんかい。
そして彼らは確認が済むとさっさと帰って行きました。
あの~ まだヘイ・ジュード演奏中なんですけど
良い子の皆さん、決して生バンドをこーゆーふうに使っちゃいけませんよ