世の中の高学歴で高収入、そんな人に限ってご先祖様を
大切にされておられない方が多いようです。
己の力で偉くなったと勘違いしているようですが、
ご先祖様の力があればこそです。
親は、子が偉くなれば実家の暮らしは良くなるであろうと、
いい大学を出すために、
寝る間を惜しんで子供のために働いた結果、
その子供は良い暮らしが出来ているのです。
しかし、出世するほど、親との縁は薄くなるようです。
自分達の生活が一番大事と、親の介護は人任せ。
親は、 ようやく子育てが終わったかと思えば、自分が認知症になって子供から疎まれ
死んだかと思えばろくに供養もしてもらえず、
あげくの果てには仏壇じまいや墓じまいをされ死んだ後も苦労をさせられる。
最近はこの仏壇じまいや墓じまいをされる方が多くなっているようですが、
この行為が恐ろし事態に繋がることをご存知でしょうか?
よく、「うちは分家だから」と言われる方がいらっしゃいますが、
本家であろうが分家であろうが関係ありません。
先祖を「しまう」と言うことは先祖祀りを「終う」ということで、
自分のルーツを絶つと言うことです。
連綿と受け継がれてきたご先祖の陰徳もすべて「終う」と言うことですから、
人間の体で言うと免疫機能を失うことと同じです。
そんな身体は感染症から防御できず死んでしまいます。
仏壇じまいや墓じまい後に色々なトラブルや災難、病気に見舞われるのは当たり前です。
親を捨てると言うことだけでなく、
長年続いて来た代々のご先祖様を捨てると言うことです。
つまり、自分を守っておられたご先祖様を捨てると
今度は、子供が世間から捨てられるようになるのです。
そうなってから問題が起こったと騒いでも後の祭りです。
今、社会的にも地位が有り、
お金持ちで何自由なく生活さされている方も多くいらっしゃいますが、
それはその人だけの力では有りません。
それだけのことをご先祖様がしてこられているからです。
ご先祖様が積まれた陰徳を今使っているだけです。
親から受けた恩は返さなければなりません。
南無大師遍照金剛