美津島明編集「直言の宴」

政治・経済・思想・文化全般をカヴァーした言論を展開します。

MMTの変わり種・モスラーの『経済政策をめぐる7つの嘘っぱち』を訳してみました(その26)

2019年09月22日 01時22分28秒 | 経済


*当方、いささか、危惧しております。なにをか。以下の議論が、会計学や簿記の基本的な知識・素養のない方に、どこまで通じるのか、ということを、です。杞憂にすぎなければ幸いです。

財政赤字が民間部門の貯蓄を増やすというお話しの実務的な例をかかげます。これはまた、最近流行りだした、このinnocent fraud の馬鹿げた新バージョンを叩きつぶすものでもあります。

「赤字の支出は、政府がだれかから借り、ほかのだれかにそれをあげることを意味する。だから、新しいものはなにもない。それは単にだれかからほかのだれかにお金がシフトすることを意味するだけなのだ」。別言すれば、財政赤字は、私たち民間部門の貯蓄に付け加えるものはなにもなくて、貯蓄間をぐるぐる回っているだけである、というのだ。しかしこれはとんでもない誤りなのです!で、財政赤字がどうやって貯蓄を増やすのか、以下に示しましょう。

1. 政府が10億ドルの財務証券を売りに出したとしましょう(以下のことに気をつけてください。この売りは自発的なものであって、買い手は買いたいからそれを買います。おそらく、それらを買わないことより買うことのほうがいいと信じています。だれも政府証券を買うことを強いられてなどいません。彼らは、オークションで、もっとも低い利回りをよろこんで受け入れる、いちばん高い値をつける入札者に売ることでしょう)

2. これらの政府証券の買い手が支払うとき、FRBに設けられた当座預金口座が支払いのために10億ドル減らされます。別言すれば、FRBの当座預金口座のお金は財務省証券と交換されました。で、財務省証券は、FRBに設けられた普通預金口座なのです。この点において、民間の貯蓄が交換されるわけではないのです。買い手たちは、いまや財務省証券を買う以前に彼らの当座預金口座にあったお金より普通預金口座としての新しい財務省証券を持つことのほうを選んだのです。

3. 10億ドルの財務省証券を売った後、財務省は、政府がお金を出費する普通のモノに10億ドルを出費します。

4. この財務省の支出は、だれかの当座預金口座に10億ドルを付け加えます。

5. 民間部門は当座預金口座に10億ドルを持つことになります。そうして、それは新しく発行された財務省証券の10億ドルなのです。

*ごく普通の読解力があれば、上の4の「この財務省の支出は、だれかの当座預金口座に10億ドルを付け加えます」の文言で、勝負あった、となるのではないでしょうか。これが分からない方は、おそらく、簿記とか会計学とかいった実務的知識をバカにしてきたことのツケが回ってるのだと思われます。当方の言っていることに悔しい思いを抱かれるのであれば、虚心に、簿記2級程度の力を数か月の修練で得られるといいのではないかと思われます。簿記の知識は、一般的に思われている以上にその価値は大きいのですよ。別に自慢するわけではありませんが、当方、日商簿記一級です。福沢諭吉は、日本近代のあけぼのにおいて「帳合の法」という簿記の基本書をきちんと訳しています。彼は、近代の基本をよく分かっているのです。はっきりと申しあげると、簿記の基本知識のない方は、おそらくMMTが言っていることをその基本においては分からないのではないかと当方は考えております。そこの「架け橋」をどうやって築こうかと思案しているところでございます。

*もし、ご不明な点がおありになれば、率直に、ご質問等いただければ幸いに存じます。当方も、わからないことはわからないと率直に申し上げます。知ったかぶりは、お互い不毛ですから。
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MMTの変わり種・モスラーの『経済政策をめぐる7つの嘘っぱち』を訳してみました(その25)

2019年09月19日 22時22分34秒 | 経済


*モスラ―は、「財政赤字は、民間貯蓄によって穴埋めされたり民間貯蓄を減らしたりするのではなくて、却って、民間貯蓄を財政赤字と同じ額だけ増やす。それは、単なる会計実務上の事実である」と述べています。

この第3のinnocent fraud は、トップエリート層においてしぶとく生き残っています。だから、財政赤字が実際はどのようなものなのかを説明しましょう。それは決して単純化できないものですが。

USドルの財政赤字は、実業家や家族や居住者や非居住者、すなわち、いわゆる民間部門の手持ち(USドルの金融資産)の純増加の合計に等しいのです。

別言すれば、政府の赤字は、1セント銅貨に至るまで、民間部門の“貯蓄”に等しいのです。

ざっくりと言ってしまえば、政府の赤字は、(1セント銅貨に至るまで)私たちの貯蓄を増やすのです。
これは、会計学上の事実であって、理論でも哲学でもないのです。だから、議論の余地はありません。これは、基礎的な国民所得会計上の事実なのです。たとえば、もし去年の政府の赤字が1兆ドルならば、それは、民間部門の金融資産の貯蓄額の純増加分が1兆円ぴったりであることを意味します(もしも、あなたが経済学をいかほどかかじっているなら、金融資産の純増加分は、現金と財務省証券とFRBに口座を設けている銀行の預金の合計であることを思い出してもよいかもしれません)。これは、経済学のイロハであり、first year money banking です。

*first year money bankingの訳はよく分かりませんが、「経済学のイロハ」と類義語であることは文脈上分かります。

以上は、議論以前の自明なことがらです。会計学上、自明なのです。ところが、これまでずっと綿々と誤り伝えられてきました。政治的な権威の最高レベルの人々がそうなのです。彼らは、単純に間違っているのです。

CBO(議会予算事務局)のだれにでもいいから、私がかつてしたように、財政赤字のことを尋ねてみてください。彼らはきっと言うでしょう、「収支の帳尻を合わせなければならない。政府の赤字は、民間部門の新たな貯蓄と一致するのだから。さもないと、徹夜で会計上のミスを見つけなければならなくなる」と。

以前言ったように、それは、政府の表計算ソフト上の数値の記入の合計なのです。政府が支出したら「政府」勘定に借方記入をし(差し引きをし)、それらのお金を得る者の諸勘定(口座)に貸方記入をする(加算する)のです。政府の会計勘定が減少したら、その分きっかりとほかの誰かの会計諸勘定が増加するのです。

*「政府の財政赤字は、現状では家計と法人部門の貯蓄超過が穴埋めしている。」
 「将来も国内の民間金融資産で政府債務を支えられるか。」
これらは、2015年12月24日の日経新聞朝刊「日本財政は大丈夫か(3) 民間の貯蓄超過が支え」 から引いたものです。これらが、日本に流布している、言いかえれば、財務省が流布させたがっている、財政赤字の「通説」です。日本人の99%は、ばくぜんとそう信じているものと思われます。ところが、モスラ―によれば、それは端的に誤りであって、財政赤字は、民間貯蓄によって穴埋めされたり民間貯蓄を減らしたりするのではなくて、却って、民間貯蓄を財政赤字と同じ額だけ増やすのです。それは、理論ではなくて単なる会計実務上の事実である、と。

財政赤字をめぐる「通説」とモスラーの説のどちらが正しいのか。その真偽は、注目に値します。というのは、もしもモスラ―の説が正しいのなら、財政赤字による民間資金の不足などまったく起こらないので、金利の暴騰などありえないということになります。つまり、財政赤字は、正統派経済学者や大手マスコミが言いつのっているのとは逆に、それ自体として、何ら問題ではない。すなわち、財政破綻にも、増税の不可避性にもつながらない。事は重大です。固唾をのんで、論の運びを見守りましょう。
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MMTの変わり種・モスラーの『経済政策をめぐる7つの嘘っぱち』を訳してみました(その24)

2019年09月18日 21時08分56秒 | 経済

オバマ大統領とローレンス・サマーズ

*著名人ローレンス・サマーズが、マクロ経済の初歩をまったく知らないという驚くべき事実が述べられています。

ひどい無知に基づく嘘っぱち#3:
連邦政府の財政赤字は、貯蓄を奪い去る

事実:
連邦政府の財政赤字は、貯蓄を増やす

ローレンス・サマーズ
数年前、私は、上院議員のトム・ダッシュル、そしてそのとき財務長官補佐だったローレンス・サマーズと話し合う機会がありました。私は、以前から当上院議員とこれらのinnocent fraud について議論を重ねていました。そうして、それらのinnocent fraud がいかに彼に投票した人々の幸福を損なっているのかを説明してきました。それでトムは、ローレンス・サマーズを伴って話し合いの機会を設定したのです。ローレンス・サマーズは、ハーバード大学の経済学教授を歴任し、彼のふたりのおじはノーベル経済学賞の受賞者です。彼から、私の主張に対する確かな手ごたえを得られるものと期待して、私はその話し合いに臨みました。

私は開口一番こう尋ねました。「ラリー、財政赤字のなにがいったい問題なんだね」。
彼は答えました。「財政赤字は、投資に振り向けられるべき貯蓄を奪い取るんだ」。
それを受けて私は反論しました。「そんなことはないよ。合衆国財務省証券がなしうるのは、FRBの諸勘定の振替をすることだけさ。貯蓄や投資とは何の関係もないよ」。
これに対して、彼は言い返しました。「えーと、僕は本当に準備金口座のことをよく分かんないんだよ。だから、それについてこれ以上議論できないな。」

ダッシュル上院議員は、ことの成り行きを「信じられない」という様子で見守っていました。このハーバード大学経済学教授で財務長官補佐のローレンス・サマーズが準備金口座を理解していなかったって?悲しいことですが事実です。

だから私は、20分かけて“節約のパラドックス”を懇切丁寧に説明しました(詳細については、#6で扱います)。

*“節約のパラドックス”とは、個人の貯蓄を増やすと、社会全体の貯蓄が減ってしまう現象のこと。個々の家計が消費を減らして節約すると、個人は貯蓄を増やせます。しかし、家計が消費を減らして節約すると、企業の売り上げは減ります。そのため、家計(労働者)の所得が減ってしまい、結局は貯蓄が目減りします。ミクロでは美徳とされることが、マクロでは社会全体の貯蓄を減らしてしまうのです。この、ケインズ経済学の初歩を、スーパーエリートにして経済学教授のサマーズが知らなかったとは驚きです。アメリカの正統派経済学が、ケインズ経済学をまったく無視していることを物語っているエピソードですね。

サマーズがある程度分かったかなと思われたのは、次のような反応を示したときです。「…じゃあ、貯蓄を増やすためには、もっと投資することが必要なんだね」。
私は、親愛の情をこめて「そのとおりだよ」と答えました。
それで、優れたハーバード大学教授に対する初級経済学講座を終え、散会しました。

翌日、私はサマーズがConcord Coalition という財政赤字撲滅団体といっしょに登壇しているのを見かけました。彼らは、財政赤字の重大なる危険性について語り合っていました。
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MMTの変わり種・モスラーの『経済政策をめぐる7つの嘘っぱち』を訳してみました(その23)

2019年09月16日 22時25分31秒 | 経済

この手のデマが撲滅される日を我慢強く待つことにします。

*今回で、Deadly Innocent Fraud #2 を終わります。

“中国に対する債務を清算すること”は、中国の定まったUSドルの富の変化をもたらしたりしないことにも注意してください。中国は、US財務省証券(すなわち普通預金口座)よりも当座預金口座にそれと同額のドルを持つことを単に選んだだけのことなのです。そうしてもしも中国がその代わりに財務省証券をもっと欲しがったならば——そうです、何の問題もありません——適切に数字を変えて、彼らのUSドルを彼らの当座預金口座から彼らの普通預金口座に移すだけです。

US国債の清算は、FRBに設けられた一つの口座から満期になった証券の額面分を差し引き、FRBに設けられたもう一つの口座にその額面分を付け加えること以外のなにものでもないのです。これらの移し変え(振り替え)は現実経済にとって些末な、取るに足りない事柄です。だから、国債の清算(償還)は、正統派経済学者や政治家や経済界の重鎮たちやメインストリームメディアが言い立てているような差し迫った経済的重圧ではないのです。

もう一度言います。国債を清算するために、政府は、それ自身の表計算ソフトに2つの記入をします。すなわち、どれだけの額の証券が個人部門によって保有されているのかを記録する数字が減り、どれだけの額のUSドルがFRBの準備金諸口座に保有されているのかを記録する数字が増える。それだけなのです。それで国債は清算されるのです。すべての国債債券者は、彼らのお金を取り戻すのです。これのどこが重大事なのでしょうか。

もしも中国が、彼らに支払われる現在の利回りが低すぎるのでわれわれの国債の購入を拒否したなら、なにが起こるでしょうか。利回りは、彼らが買いたくなるほどに上昇しなければならない。でしょうか?いいえ、違います!

中国は、彼らの当座預金口座にUSドルを置いたままにできます。それは、自身の通貨制度を理解している政府にとっては何でもないことです。重大事でもなんでもないのです。前に述べたように、それらの基金は、支出のために使われません。FRBに設けられた普通預金口座ではなくて当座預金口座に基金があることによってもたらされるマイナスの結果などまったくないのです。

もしも中国が「私たちは、FRBの当座預金口座にもはやお金を置いておきたくない。金かなにかほかのものに交換して支払ってほしい」と言ったら、何が起こるでしょうか。中国は、彼らが合衆国陸軍に制服を売り、代金をFRBの当座預金口座に預けたときにすでに知っていたように、わたしたちの現在の“法定通貨制度”下でこのような選択はしません。もしも彼らがドルよりもほかの何かを欲しいと思ったら、私たちが手持ちのドルを支出するときに私たちがするように、進んで売ろうとする人からそれを買うよりほかはありません。

いつの日にか、次世代の子どもたちが、事の真相をよく理解したうえで、彼らの表計算ソフト上の数字を適切に操作するようになってほしいものです。しかしいまのところ、次世代の子どもたちに残される国債についてのひどい無知による嘘っぱちに基づいて経済政策が立案・実施されているので、私たちは、最高に活用された(最適化された)産出と雇用が実現できずにいます。

緊縮財政によって失われた生産と下落した人的資本は、現に私たちと子どもたちが支払っている現実の代価にほかなりません。それは、現在および未来の可能性をより小さなものにします。私たちは、私たちが生産しうるよりも少なくしか生産できません。その結果失業率は高い水準のまま推移します(そこには、社会的犯罪や家族の諸問題や医療問題が伴います)。他方、次世代の子どもたちは、もし私たちが自分たちの人的資源を完全に雇用し、生産的たらしめ続ける方法を知っているならば彼らのためになされたであろう投資を奪われるのです。

*「次世代にツケを回すな」と叫ぶ財務省やそのエピゴーネンたちは、その「美しい」言葉面とは裏腹に、次世代に地獄のような未来をもたらそうとしていることがよく分かりましたね。心からそう思って叫んでいるとすれば単なるバカ者ですが、確信犯ならば万死に値する振る舞いです。

次回から、Deadly Innocent Fraud #3に入ります。その趣旨は「財政赤字は、貯蓄を減らすのではなくてかえって貯蓄を増やす」です。
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MMTの変わり種・モスラーの『経済政策をめぐる7つの嘘っぱち』を訳してみました(その22)

2019年09月16日 00時13分25秒 | 経済


*海外との取引は、米国統合政府にとってみれば、spreadsheet(表計算ソフト)という自分の手のひらのなかの単なる数字の移動にすぎない、という趣旨の議論が展開されています。当論を突き詰めれば、どうやら「貿易赤字が膨らむのは困ったことだ」という通念は一面的すぎる、という結論に至りそうです。

再び思い出してください。合衆国財務省証券は、FRBに設けられた普通預金口座にほかなりませんでしたよね。同証券の買い手は、FRBにお金を預け、その後利子を受け取ります。だから同証券は普通預金なのですね。

中国が一年物の財務省証券を買ったとしましょう。それで起こるのは、FRBがFRBに設けられた中国の当座預金口座から1億ドルを引き落とし、FRBに設けられた中国の普通預金口座に1億ドルの数字が付け加えられること。それだけです。

では、中国が合衆国財務省証券を2兆ドル保有しているとしましょう。それらが満期になり中国に返済すべきときを迎えたとき、私たちは何をするのでしょうか。私たちは、2兆ドルをFRBの普通預金口座から同じくFRBの当座預金口座に移して、中国が次に何をしたいと言うのかを待つのです。

すべての合衆国の負債が満期を迎えたとき、これがなすべきすべてなのです。そうして、こういうことは絶え間なく行われていることなのです。FRBは、ドルを自分の帳簿の普通預金口座から当座預金口座に振替えます。人々が財務省証券を買うとき、FRBは、ドルを当座預金口座から普通預金口座に振替えます。それだけのことで大騒ぎをしているわけです。

馬鹿げたことですが、悲劇的なことでもあります。

中国は、私たちアメリカ人が、“赤字を埋め合わせする”のに財務省証券を必要としてなどいないことを知っています。私たちのことを愚か者だと思っていることでしょう。その愚か者には、ガイトナーもクリントンもオバマもサマーズもそのほかすべての閣僚も、米国議会もメインストリームメディアも含まれます。

読者のなかで、興味をお持ちになった方々のために、いま述べたことをもっと技術的な流儀で述べることをお許しいただきたいと思います。例えば、財務省短期証券や中期証券や長期証券が銀行によって買われたとき、政府は、私たちが“通貨制度”と呼ぶ表計算ソフトに2つの記入をします。まず、政府は、FRBに設けられた買い手の準備金口座(当座預金口座)に借方記入をします(すなわち、同口座から控除します)。その次に、FRBに設けられた買い手の証券勘定(普通預金口座)を増やします(貸方記入をします)。前にも述べたとおり、政府は単に自分自身の表計算ソフトの数字を変えるだけなのです。ひとつの数字が減り、もうひとつの数字が増える。中国が保有する財務省証券が満期になり、返済をするという“恐るべき日”を迎えたとき、FRBは、ふたたび自分自身の表計算ソフトの二つの数字を単に入れ替えるだけなのです。FRBは、FRBに設けられた中国の証券勘定に借方記入をします(すなわち、同口座から控除します)。そうして、FRBに設けられた中国の準備金口座(当座預金口座)に貸方記入されます(すなわち数字が上乗せされます)。それがすべてです。それで負債は返済されたのです!

さて、中国は、お金を返却されました。中国は、FRBの当座預金口座に多額のUSドルを所持しています。もし中国がそのお金で何か、たとえば車やボートや不動産やほかの通貨を欲しいと思うのなら、ドルという保証金と交換に喜んでそれらを売ろうとする者から市場価格でそれらを買わなければならなりません。そうしてもしも中国が何かを買うなら、FRBは、中国の当座預金口座から代金相当額を差し引き、中国に品物を売った者の当座預金口座に同額を上乗せします。
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