美津島明編集「直言の宴」

政治・経済・思想・文化全般をカヴァーした言論を展開します。

ギタリスト須藤くんのこと

2018年01月30日 22時34分56秒 | 音楽
ギタリスト須藤くん2(エリック・クラプトン『レイラ』)

*演奏は、1:18から始まります。

ギタリスト須藤訓行(のりゆき)くんは、中学校時代からの知り合いです。

須藤くんは、そのころからギターの巧さが際立っていました。彼の演奏に触発されてギターを握り始めた同学年生も少なからずいたような気がします。中学校時代に聴いた彼の演奏で覚えているのは、ELPの『展覧会の絵』と吉田拓郎の『人間なんて』でした。特に『人間なんて』で歌のパートが終わった後彼がえんえんとアドリブを弾いたのには、半ば呆れ半ば舌を巻いたものでした。彼はそのころから際立った個性の持ち主だったのです。

その須藤くんと鈴木一博くんは親友と言っても過言ではない間柄で、また、私と鈴木くんも同様の間柄です。つまり須藤くんと私とは間に鈴木くんをはさんで極細の糸で結ばれていた、ということなのでしょう。鈴木くんは、上記の動画の演奏を一緒に聴きに行った人です。彼ももちろん同じ中学校出身です。

須藤くんが高校時代に演奏した曲で私が目にしたのは、たしかデビッド・ボウイの「1984」だったのではなかったでしょうか。それ以外は記憶にありません。

大学時代のことを思い出しました。一度三人で酒を酌み交わしたことがあります。トンガリまくりの「お年頃」だったのでしょう、私は須藤くんのちょっとした発言を捉えては青臭い議論をふっかけたのでした。そのせいもあってか、須藤くんと親交を深める機会はその後まったくありませんでした。

鈴木くんとは月に一度程度の連絡を取り合う状態が続いています。話は必ずと言っていいくらい、ロック関連のことに行きつきます。往年のわれらがロック・ヒーローたちが次々に亡くなっている昨今、「キース・エマーソンが自殺したね」「デビッド・ボウイが亡くなったね」「クリス・スクワイヤが亡くなったね」「グレック・レイクも亡くなったね」という寂しい話がどうしてもメインになってしまいます。

そんななかでなぜか話がたびたび須藤くんのことに及ぶのです。「ドスはやっぱりスゴイんじゃないか」と。「ドス」は、須藤くんの中学校以来のニックネームです。

私たちは長年ロックを聴き込できました。そうして、ああでもないこうでもないと好きなミュージシャンについて意見を交換しあってもきました。その果てに、上記のような結論に至ったのです。「ドスはやっぱりスゴイ」と。

するとどうしてももう一度「ドス」のギターが聴きたくなってきたのですね。それで鈴木くんが方々に当たってくれて、一月二七日にドスが藤沢市の「ビート・バー・ベック」というライブハウスで演奏すること、演奏曲は吉田拓郎の「落陽」とエリック・クラプトンの「レイラ」の二曲であること、彼が出演するライブは出身高校のロック同好会のメンバーたちの同窓会であること、彼がトリを務めること、などを知人から聞き出してくれたのです。

それで、(土曜日は授業のスケジュールが過密なので)文字通り万難を排して当日会場に駆け付けた、というわけです。

アップした「レイラ」について一言。キーボードの小倉康晴さんはれっきとしたプロのプレイヤーで、あのEXILEのバンドメンバーであるとのこと。そういう小倉さんと須藤くんが心から音楽を楽しんで掛け合いを演じているのが動画から伝わってきます。私が撮ったものからどこまで伝わるのか心もとないのではありますが、私はその場面の美しさに心が震えました。彼らは高校時代にずっと一緒に演奏していたそうです。須藤くんがクラプトンレベルの音が出せる出色のギタリストであることが分かり、私は大いに満足して会場を後にしました。須藤くん、会場でいろいろと声を掛けてくれて、どうもありがとう。
コメント