美津島明編集「直言の宴」

政治・経済・思想・文化全般をカヴァーした言論を展開します。

今朝の夢

2022年10月24日 16時42分52秒 | ブログ主人より

*上の写真は、サイト「濃昼山道」https://www.onitoge.org/kodo/gokibiru.html から転載させていただきました。

*とある学習塾関係の機関誌に掲載する予定だった原稿です。


今朝の夢に、詩人の萩原朔太郎が現れた。夢の中の私は、夭折したある詩人の才能を惜しみ朔太郎氏に切々と話しかけているのだった。いま生きていれば名を成しただろうに、と。どうやら、その詩人は私と朔太郎氏との共通の知人であるらしい。

目覚めた私は、横で寝ている妻に声をかけ、ぼそぼそと夢のあらましを伝えた。目が覚める直前に見た夢なので、そこに流れている基本感情のようなものの手応えが残っている。私は若いころ物書きになる夢を抱いていた。その思いのかけらのようなものがいまでも残っていて、それが私にそういう夢を見させたのだろうと。そうしているうち、なぜか3年半ほど前に亡くなった父のことが浮かんできた。父のありのままの人間像がうまくまわりの人たちに伝わらなかったのを残念に思う感情も重なっているような気もすると言い添えた。生前の父はおおむね物静かでおおらかだったのだけれど、数年に一度躁状態になる。そうなると、人柄が一変し、まわりの人びととの間で培ってきた信頼関係を損なうことになる。まわりの人びとは「Nさんは実はこういう人だったのか」と思い、父に対する評価が一気に下がることになるのだ。私は、息子としてそのことをとても残念に思うのだった。その痛切な感情は、いまでも如実に残っている。その思いもまた反映されたのだろうと。

私は、あらためて妻という存在に深く感謝している。人はそれぞれの生きざまから、否応なく、ある基本感情を有することになる。ほかの人からすれば、いかにも不格好なものに見えようとも、だ。それにまつわる「もやもや」を、素直に格好つけずに表出できる相手が存在することは、人がまともに生きていくうえでとても大切であると思う。妻がそういう存在であってくれていることに、私は感謝するほかない。

思えば、私たち塾人は、よそ様のお子さんやその親御さんの心に深く関わらざるをえない仕事をしている。人の心がよく分かることが必要な仕事なのだ。もっと視野を広げて考えれば、第3次産業の従事者が50%を超えた高度資本主義社会においては「人の心がよく分かることが必要な仕事」だらけであると言っても過言ではないだろう。

人の心が分かるためには、自分の心がよく分かっていなければならない。自分の心がよく分かるうえでとても大切なのは、先ほどのべたような「もやもや」をはっきりと言葉にして表出する話し相手が存在することであると私は考える。そういう存在が、自分の心をできるだけくもりなく見ることを可能にする、と。そういう裸眼の獲得が人の心がよく分かるようになるうえで欠かせないことなのではないか。近頃の私は、そう考えている。
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第7回 交観会BUNSO 開催のお知らせ

2019年12月23日 22時23分24秒 | ブログ主人より

当会は、さまざまな資料を使って、世界情勢・国内情勢をめぐる意見交換をする場です。今回は、以下のメニューで実施いたします。奮ってご参加ください。
なお、当会への参加をご希望の方は、コメント欄にその旨書き込んでいただければ幸いに存じます。

***

〇実施日時 令和2年1月19日(日) 13:00~16:00  
〇開催会場 銀座ルノアール新宿区役所横店 1号室 JR新宿駅東口徒歩7分 新宿区役所真裏
      03-3209-6175
 *地図 https://www.ginza-renoir.co.jp/shopsearch/shops/view/6

〇内容 
① 美津島明 ・藤井厳喜「ケンブリッジ・フォーキャスト・レ
        ポート」最新号の紹介と意見交換
       ・最近読んだ書籍の紹介と意見交換
②さいとうあや ・「こんなことがありました」コーナー
③村田一    ・『アメリカン・バカデミズム 「反日」の本丸アメリカを撃て!』
(ジェイソン モーガン 育鵬社 1540円)
         の紹介と意見交換  
目次
Chapter1 正気を失っている時代にこそ風刺が必要
Chapter2 ブラックリスト入りした私の経験
Chapter3 リベラルな教授でも、まだ足りない
Chapter4 アメリカ学会のワーストは大学院生
Chapter5 アメリカの大学生の本当の生活
Chapter6 バカ・イン、バカ・アウト――アメリカの大学の人種問題
Chapter7 捏造&でっちあげばかりのメディア
Chapter8 大学をダメにする「新・LGBT」
Chapter9 アメリカに巣食う「反日」リスト
Chapter10 声を上げ始めた保守的な若者たち
Chapter11 「さらばアメリカン・バカデミズム」と言おう

☆当集いの名前の由来
辞書に「交観」なる言葉はございません。造語です。参加者それぞれの持ち場で育んだ世界観を取り交し合う、という意味合いです。BUNSOは、英語やフランス語で、「文殊菩薩」を意味します。もちろん「三人寄れば文殊の知恵」の意味を込めました。参加者の、文字通り「文殊の知恵」から誕生した会の名前です。

*費用:場所代1273円×3時間とドリンク代を均等割りします。また、メンバーが他のメンバーに配る資料のコピー代は1枚10円とします。
*『アメリカン・バカデミズム』は、なるべくお読みになったうえでご参加ください。なお、村田さんは、忙しくて読めなかった、という方を考慮した報告をなさると思われます。

*散会後は、新年会を実施したいと考えております。場所は、当会の常連メンバー宮崎二健さんのお店SAMRAI。会費は、男性5000円、女性4000円程度を考えております。もちろん、自由参加です。
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近況報告

2019年11月22日 19時41分34秒 | ブログ主人より
永らく、アップしておりません。

以前にも申し上げましたが、当方、目下、理工学部志望の大学受験生を指導しております。卒業生なので、困ったことにはできうるかぎり対応してあげようと思っております。7月から入塾してきたので、志望校の入試問題に取り組む時間的余裕を作るためには、基礎の総復習をなるべく早期に終える必要があります。

で、当方、文系出身なので、物理と数Ⅲに取り組むのは、今回がはじめてなのです。だから、いま、寸暇を惜しんで猛勉強中なのですね。

それで、当ブログにアップする時間的精神的余裕がない、という状態なのです。

MMTの英訳や交観会Bunsoのご報告などのアップ、気にはかかっているのですが、どうにも身動きができない状態なのです。

PS 上記とは関係ないのですが、この半年ほど、知人からもらい受けた犬を飼っておりました。飼い主を噛む癖がしだいにはなはだしくなり、ついに親指の先の肉を喰いちぎられてしまいました。これ以上の飼育は無理と判断し、先日、知人に犬を戻しました。残念なことでした。
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第6回 交観会BUNSO 開催のお知らせ

2019年10月07日 15時31分49秒 | ブログ主人より


当会は、さまざまな資料を使って、世界情勢・国内情勢をめぐる意見交換をする場です。以下のメニューで実施いたします。奮ってご参加ください。なお、定員6名のところ4名参加は確定しておりますので、参加のご意向ならば、なるべく行き違いを避けたいので、その旨、当コメント欄にご記入願います。お名前は、本名・ニックネームどちらでもけっこうです。

〇実施日時 11月03日(日)AM11:00~PM14:00  
             
〇開催会場 珈琲西武 東京都新宿区新宿3-34-9 メトロ会館 
      3階 個室D(定員6名)
      03-3354-1441
*個人名でしか予約ができないので、「交観会BUNSO」ではなくて「美津島明」と表示された部屋です。
地図 https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13048352/dtlmap/

〇内容 
① 美津島明 ・藤井厳喜「ケンブリッジ・フォーキャスト・レ
        ポート」最新号の紹介と意見交換
       ・最近読んだ書籍の紹介と意見交換
②さいとうあや ・「こんなことがありました」コーナー
③村田一    ・『あるユダヤ人の懺悔 日本人に謝りたい』(モルデカイ・モーゼ・沢口企画 1000円+税) 
         の紹介と意見交換  

目次
1 戦前の日本に体現されていたユダヤの理想
2 二元論的思考法 典型的なユダヤ的思考パターン
3 日本人が知らない東京裁判の本質
4 戦後病理の背景 日本国憲法はワイマール憲法の丸写し
5 マルクス主義はユダヤ民族解放の虚構仮説
6 極左的戦後改革を強行したユダヤの秘密

☆当集いの名前の由来
辞書に「交観」なる言葉はございません。造語です。参加者それぞれの持ち場で育んだ世界観を取り交し合う、という意味合いです。BUNSOは、英語やフランス語で、「文殊菩薩」を意味します。もちろん「三人寄れば文殊の知恵」の意味を込めました。参加者の、文字通り「文殊の知恵」から誕生した会の名前です。

*費用:場所代800円×3時間とドリンク代を均等割りします。また、メンバーが他のメンバーに配る資料のコピー代は1枚10円とします。

*『あるユダヤ人の懺悔 日本人に謝りたい』は、なるべくお読みになったうえでご参加ください。なお、村田さんは、忙しくて読めなかった、という方を考慮した報告をなさると思われます。

*散会後は、ランチといささかのアルコールでの2次会があるものと思われます。ご希望の方はどうぞご参加ください。
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ブログアップが滞っております。

2019年08月24日 10時36分50秒 | ブログ主人より


ブログアップが滞っております。

いま自塾が夏期講習会という繁忙期の真っただ中で、なおかつ、理系志望の高3生が夏期講習会から入塾し、理系数学と物理の受講を希望するとの意向を受け、文系出身の当方としては、予習することを余儀なくされ、それに膨大な時間を割くことになっている、という事情があります。

目下進行中MMTの訳、中途挫折の多い当方ではありますが、やり遂げる所存ですので、みなさま、お見捨てなきようお願い申し上げます。
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