「GX移行債」(グリーントランス
フォーメーション経済移行債)は、
政府が脱炭素につながる資金を調達
するために発行する債券になります。
今夏に制度設計に着手します。
今後10年間で20兆円規模の確保を予定
しています。環境債は、再生可能エネ
ルギーや水素などの事業に限定されて
います。一方、GX移行債は、石炭火力
発電の燃料転換や製鉄設備の高度化など
資金使途が幅広くなります。ただし、
償還財源の確保や使途を検証する仕組みを
課します。脱炭素社会への移行にはお金が
かかります。
日本は、2050年までに温室効果ガス
(GHG)の排出量を実質ゼロとする
カーボンニュートラルの実現を世界に
宣言しました。2021年10月の「地球
温暖化対策計画」の閣議決定により、
2030年までの削減幅を2013年比で
旧目標の26%から△46%へ引き上げ
ました。
部門別では、
産業部門が△7%から△38%へ、
運輸部門が△28%から△35%へ、
エネルギー転換部門は△28%から△47%へ、
家庭部門では△39%から△66%へと
強化されました。
国際会議で、CO2排出量の削減状況を
毎年チェックされるので、言いっぱなしは
許されません。