@MON PARIS

「わたしのParis空間で…」

いまさらガウディ。

2005-11-18 21:13:05 | 生活/BCN2005-2006
最近写真を整理しました。
長らく写真なしのブログで大変申し訳ありませんでした~。

そこでココに来て、すぐにバルセロナ市内を観光したときの
芸術たちをUPしておきたいと思います!
いまさら…ですが。

バルセロナと言えば、ガウディ。

  

ずっと昔から死ぬまでに絶対サクラダファミリアは見なくては…、と
思っていましたが、期待感が大きすぎて思ったより小さいんだな~というのが第一印象。
(どれだけ大きいものを想像していたのでしょう
それが近づいて細部を見て、中を見て…圧巻です。
いつまで見てても飽きない。
見学コースはまさに工事現場を横目に通り、エレベーターに乗って、
最後鐘楼の先まで石段を上り、市街を一望。
この教会、将来18本の鐘楼が完成するとそれは素晴らしい鐘の音が聴ける設計と言う。
今度は死ぬまでにその音を聴きたいものだけど、それは無理なんだろうなぁ…。

続いてカサ・バトリョ。

 昼  夜

中心を走るグラシア通り(銀座みたいなところ)に面したこの建物。
テーマは海だそう。
ガウディ建築の中でも、私はここがとてもお気に入りで、
バルセロナに行くたび、地下鉄から出るとすぐに目に飛び込んできて、
いつも見とれてしまいます。

続いて同じ通りにあるカサ・ミラ。



別名「石切り場」という石を積み上げた独特な形状。
テーマは山。
徹底的に直線を排除し、曲線を主張しているそう。
ここに普通に住んでいる人もいるんだろうなー。羨ましい。

そして、グエル公園。

少し市街を北上した山手にあるこの公園。
元々は60戸の宅地を造成し、世界初の田園都市を構想していたが、
分譲したところ2件しか売れず、資金面で工事は中断、
その後公園として生まれ変わった。
人体の断面からヒントを得たという曲線で縁取られた有名なタイルベンチ。
お勧めはさらに向かって左手にある高台の展望台です。
地中海まで一望できるバルセロナ・イチの絶景です。

 タイルのベンチ  

ギリシア劇場(タイルベンチの広場) 下が市場になる予定だったとか。



波をモチーフにしたプロムナード

 トカゲちゃん

さ、あとはお約束ですが、

パリの「黒猫」を真似て開店されたという、若き日のピカソが通った
「クアトロ・ガッツ」(4匹の猫)というレストランにて。 

 たこのガリシア風  ハモンイベリコ

そしてバルセロネータ(地中海に面した海岸付近)でのお食事

 ガスパチョ  イカ墨のパエリア

以上~。おそまつさまでしたー。

市場と私。

2005-11-17 21:04:37 | 生活/BCN2005-2006
最近ようやくつかめてきたグラ人の1日の行動パターン。

朝送り出した後、ゆっくりしてから昼前に街にくり出す。
街の中心地までゆっくり歩いて20分くらい。
市場を見つけてから、妙にイキイキしているワタクシです。

市場って楽しい。
それぞれが専門店なので、みんな職人さん。プロフェッショナル。
お肉屋でも、豚・牛・鶏で分かれているし、スーパーと違って
その仕事の仕方がキレイ。
さばいているその仕事を見ているだけで楽しくって。
気づいたら結構長いことショーケースの前にいたりします。
向こうにしてみりゃ、奇妙なアジア人だと思うのでしょうね。
でも、いつもみんな優しく声を掛けてくれ、心温まります。

一つ、魚屋さんも何件かあるんだけど、
いつも混んでいる1件があって、私もそこで買いたくて何度も偵察に
行くんですが…、どうもおばさん達の厚い壁に遮られ相手にされない。

先日、ようやく鰯をビクビク買ってみました~。
他の魚は何が何だか分からないので、次回からはちゃんと調べて参上しなきゃ。
頑張るぞぅ~!

というわけで、鰯はムニエルに。
エスカルゴバターを練り練り作ってのせました。
海外初のお魚調理デビュー…、今頃ですが。



何にでも合うエスカルゴバター大好き。
→室温バター&天然塩&イタリアンパセリ&にんにくすりおろし&レモン汁。
奥のはかぶのような大根とケッパーのサラダ。

 
さらにバージョン変えました
いつも惑わせてごめんなさい。
なんかまだスペインに雪はしっくり合わないのでやっぱり元気な感じで…。  

SLOW DANCE

2005-11-16 08:03:29 | 生活/BCN2005-2006
私達が滞在しているホテル、夫の会社のみなさんが滞在しているので半分以上が日本人の長期滞在といっても過言ではない…。

この街自体今までに私達以外の日本人に一人もあったことがないのだから、相当な邦人確率を誇ってるんじゃないかと思う。

そんなこともあって、大変気を使ってくれているのか、
朝食には、通常のビュッフェ以外に炊飯器ごとご飯も置いてくれて、
野菜が入ったスープ(多分お味噌汁のつもり)や何故かその横に、
醤油・酢・みりん・お箸などがどーんと置かれている。
私は朝食はコーヒー以外取らないので、レストランに降りたことが
ほとんどないのだけど、夫の話によると、
そのご飯にビュッフェの焼ベーコンとスクランブルエッグをのせて、
醤油をまわしかけるのがもっぱらの人気らしい…。
そしてそれは、「ATENEA(ホテルの名称)丼」と称されてるそうな。

さておき、もう一つホテル側が私達邦人のために配慮してくれているのが、テレビ番組。
JSTVという日本番組をランダムに組み合わせた海外在住の邦人のためのテレビ番組を無料で入れてくれているのです。
この番組、結構面白いことに午前中はほとんどNHKで構成されていて、
連続小説ドラマや趣味悠々などの生活番組が網羅されており、
時折衛星放送で日本時間と同じ報道も流れる。(なぜか同時英語訳されてるんだけど)
そして午後は日本で人気のあったドラマなどがちょっと遅れて放送されるのです。

そんなわけで、最近SLOW DANCEを観ました。
…で、そこで頻繁に登場してた「タコライス」が食べたくなったので、
作っちゃいました。あは。
オキナワ、万歳!


・やっと過去の写真をUPしました~。9月から…
 お時間許せましたら、どうぞご覧くださいませ~。
・テンプレート変えてみました。


超簡単ヘルシータコライスゥ。レタスに埋れて見えないけど、中にお肉いっぱいよ。

イベリコ・ラヴ!

2005-11-14 21:14:13 | 生活/BCN2005-2006
この街にはシエスタがある…。
そう、忘れてはいけなかったシエスタ…。

ココに来てかなりの間、私はいつも昼過ぎからぶらぶら街歩きをしていて
「どうしてこの街って店もいつも閉まってるし、人の気配もなく、活気がないの」
と不思議に思っていたのです。
いや、シエスタがあることは知っていたのです。
だけど、あまりの静けさにこの街は一日中こうのなのだと…。

そんな街の活気のなさにすっかりやる気を奪われ、
少々引きこもり気味だった私。
毎日歩いて5分以内のスーパー(シエスタがない)にしか顔を出していなかった。

金曜日、こんなんじゃいけない!と急に思い立ち、
気分も良かったので、クレープでも焼こうかな~と
駅前の中国人が営業している何でも屋さん(日本の百円ショップみたい)に
計量カップや、泡だて器などなど探しに…。

そこはいつも1時~5時までシエスタなので、その日は早めに出掛けたのです。
というか、大体の個人営業のお店はほとんどシエスタがあって、
開いているのはほんとにスーパーのみ。

お買い物も出来て、初めてに近いくらい早い時間のグラの街を歩いていて、
そのいつもと違う雰囲気に面食らった。(こんな日本語イマドキ使うかしら?)
なんだかいつもの数倍活気に満ち溢れているのである。
近所の魚屋さんには主婦の行列が出来てるし、どこのお店も人がいっぱい。
街には人々が出歩いてて、なんだか賑やか。

そっか。。。私出てくのが遅すぎたんだ。
まさかシエスタと言っても、本気で寝静まると思ってなかった私が甘かった。
働いている人も、学生もみんな1時・2時で一旦おうちに帰るのである。

歩いているうちに楽しくなってきて、いつもとは違うコースで
歩いてみたところ、この街には市場がないと諦めていたのに…
なんと街の中心である教会の奥に、常設の公設市場があったのです!

やったぁー!ついに主婦の味方である新鮮な市場を発見したぞ!と、
嬉しくって、ワクワクして中に入ると、
魚屋・肉屋・八百屋・チーズ屋・乾物屋・パン屋・バル・干しだら専門店などなど…
あるじゃないですか!ぅわーい!

そこで、キラキラ光る新鮮そのもののお魚たちと迷ったのですが、
お肉屋のショーケースの中でも一際輝いていた、イベリコの生肉を発見して、
興奮しながら、セニョーラに「このイベリコロース2枚2cmに切って」
とオーダーしてしまった。
日本でイベリコのソテーなんて、そうそう食べれるもんでもないし、
レストランで食べたら、ほんとに高価。
それが、生だし、お安い!

ここまで来たら、イベリコを食べつくさなければ!と本来の食いしん坊が
メキメキと再燃してきて、頭の中は今後のイベリコ調理でいっぱいに。

とりあえず、その晩は、肉の旨さを十分に味わうために、シンプルに
ブルターニュのフルール・ド・セルと粒胡椒で1時間マリネして、ソテーに。
どんぐりだけ食べて飼育されるイベリコは、特にその脂部分が美味とされている
だけあって、焼いた後大量に出る脂さえ芳しく美味いのである。
それをもらさず、じゃがいもとズッキーニにたっぷり吸わせて付け合せに。
それに、完熟トマトと乾燥トマトを煮詰めたソースを添えて。
今晩のデセールは、スペインの果実・オレンジのカクテルでございます。
(と言ってもただ単に、オレンジの実を切り出してその皮とグランマニエでマリネしただけ)

ではでは、グロテスクですが、生肉ちゃんと、その調理後をご覧くださいませ~

今後はしっかり午前中に買い物を済ませ、この街の人々のように午後は
私もゆっくりシエスタを取ることにしまーす。
心も身体もすっかりスペイン人になるように…。

 イベリコ豚ロース  イベリコソテーamon風  ハモンイベリコ(生ハム)  オレンジのカクテル

我が家の食卓事情

2005-11-10 21:18:38 | 生活/BCN2005-2006
パリから戻って、もう1週間以上…。
その間またもやこの狭いホテルの部屋で
ヒッキー&アメーバーな堕落した生活を送り続けております…。

なんでしょう…これは。
そう、燃え尽き症候群…抜け殻症候群…(命名したのは同じ境遇のmizuさん)
緊張感いっぱいだった仏留学を無事終えて、
夫の元に来た途端、脳も身体もゆるんでしまったのか…。
もしくは街の雰囲気にのまれて、特にやることもないし、
自分の使命を見い出せないでいるのか…。
何かしら理由はあるのだろうけど、今一番自分らしさ(ってナニ?)を
見失ってるような焦燥感を抱いております。ハイ。

いやいや、そんな中でもここで唯一私のすべきこと。
むしろそれが一番重要なことなんですけど…。
食卓の充実!
そう、何しに来たかって、そうよ。
今まで一人で不便かけた夫の栄養事情を取り戻すために来たのよ~!

私達、結婚してもう5年目を迎えますが、
ずっと私の親の隣に住んでいたので、全くの二人きりの生活って、
何気に初めてだったんです…。
今回この見知らぬ土地で、言葉も分からず、どこまで主婦できるのか…。
とういうわけで、最近は前向きにお夕飯作りに取り組む毎日なのでございます。

前回、パン事情を載せましたが、相変わらずパンには希望持てないまま。
それならば仏では封印していたコメ食うか~とお鍋で炊いてみたら、
涙が出るほどウマイ…
やっぱり、お箸の国の人なのよね~
フランスではパンが美味しくて、和食自体あまり欲してなかったのに、
ここに来て急にアレコレ家庭の味が食べたくなったのです。
フレンチでもなく、イタリアンでもなく、エスパニョールでもなく普通の家庭料理。

しかし、この街じゃ手に入る材料も限られているし、
ホテルのミニキッチンなので、ツールにも限界が…。
長期ではないので買い揃えるのもねぇ~…となったらかなり限定されてきちゃう
スーパーで見る生鮮類はまんまの姿でこっちを見てるし
鶏に至ってはぶっとい羽毛が…!ひぃ。
まるごとか、ぶつ切りかの世界…。
ほんと日本ってのはなんと便利で住みやすい国なんでしょう。

最初のうちは、比較的綺麗で扱いやすい豚や鶏のささみや挽肉を使って、
生姜焼き・トンカツ・煮込みハンバーグ・ささみロールカツ・鶏そぼろご飯
などなどやっておりました。
なんてことないスタンダードなおかずなんだけど、
この異国の地でいただくと、一層幸福感に包まれるのですね~。不思議。

先日mizuさんに誘われて、バルセロナ市街にある日本食材料店に行って来たのです。
性格上私ってば、頑固なのか絶対にこの地でしか手に入らない材料で、
料理してやる~!(なんかね、この国に負けた気がするのよ~)と気張っていたクセに、
そこで「オタフクソース」を見た途端、「はあぁぁぁ~お好み焼きぃ~」と
飛びついて購入してしまったのです。
えぇ、大きいサイズで7.2ユーロ。えぇ、高級ソースでございます。
だって、だって血が大阪人だから。騒ぐんだもん。仕方ないのだ。

それと、祖国から密輸入してたコメも底を尽きたので、
こっちで栽培している日本米、「みのり」という米を購入しました。
なんだー、なんでも手に入るのね~。
もちろん大体の価格は倍以上ですが、困ることはないんだなぁーと感心しました。
だって、生豆腐や、納豆、冷凍ごぼうとかまであるんだよ~。すごい。

早速その週末は、我が家はお好み焼き~
豚肩ロースや豚コマなんて気の利いたもん売ってないので、
3枚肉の塊をビール瓶で叩いて伸ばして、かなりリッチな豚玉。
スーパーでも取り立てて光ってる新鮮なイカも投入し、
たっぷりのキャベツと日本のネギの代わりにポワローネギもどっさり入れて、
大阪生まれの大阪育ちの母直伝レシピをちっちゃいフライパンで再現しました。
そこへ、あの高級おソースと、マヨと、そしてほんとは練り和がらしと言いたいが、
…ないのでマイユの粒マスタードをたっぷり。
「はあぁぁぁぁぁ~に・日本だ!大阪だ!母の味~!」と、
涙しながらいただきました。

…なんだか、こんな庶民の味をここまで表現するとさすがにお恥ずかしい。
ですが、最近のちょっとした喜びだったのでご勘弁~
お次はたこ焼きが食べたくなったけど、さすがにそれは無理…。
やっぱりタコ焼き機はお嫁入り道具(スペイン入り)として必須だったわね。

これからもメゲずに「海外で作る美味しい家庭料理」頑張りま~す!