メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

ピーカンナッツサラダとの出会い@アリゾナ

2016-02-01 04:37:04 | グルメ
遅ればせながら、こちらも月が変わり2月になりました。
どうぞ皆さまにとっても良い月となりますように。

さて
昨日のピーカンナッツの木と
ピーカンナッツを使った甘~いパイの次は
アリゾナで初めて出会った美味しい料理についてです。

アリゾナに来て以来、とにかく行く先々で落胆することばかり。
塩辛かったり、甘過ぎたり
単調な味でただただ大盛りだったり
スモークサーモンはやたら生臭いし
三種類の全く違うはずの料理を頼んでみたら
その全部にまったく同じミニトマトが使われていたり、、、

美味しくないものの写真は撮る気にもなれませんから
メイおばさん、ただ黙々とできる限りは食べましたけれど
珍しくだいぶ残しました。

そんなアリゾナの3日目の昼
ようやく「これは!」と思う料理に出会いましたよ!!
がっかり続きの後でしたから、よけい感激度が強かったのかもしれませんが(笑)。

ピーカンナッツの林の間を走り抜けた先の目的地は
「Green Valley」(緑の谷)という素敵な名前の地。
ツーソンの南、32キロです。

ここに「Quail Creek」という名の大きなリゾートコミュニティーがあります。
アリゾナにはこうしたコミュニティーがたくさんあるのですが
一口にどんなものかと言えば
入り口には門番さんがいてセキュリティーがしっかり保たれて
広い敷地には洗練された家々が立ち並び
ゴルフ場があって、プールがあって
住人たちの活動や暮らしのための色々な施設や設備があって
そしてレストランがあります。


「会員制レストラン」みたいなものですが
私たちのような「会員のゲスト」も使うことができます。
お値段も外に比べたらとてもリーズナブル。

ではお味は?
それがまあ、驚くことに、期待をはるかに上回って
メニューに載っているお料理のどれもが魅力的な上に
選んだ料理はアリゾナに来て以来初めての合格点。
オリジナリティーもあるし、きれいだし、美味しいし、、、、、

メイおじさんとメイおばさん、二人で3皿を頼みましたけれど、どれも大満足。


そして、そんな3皿のうちの2つに使われていたのがピーカンナッツでした!!

まずはこれ、「Pekan Chicken Salad」(ピーカンナッツとチキンのサラダ)です。


細かく砕いたピーカンナッツをまぶして焼かれた鶏の胸肉と
地元グリーンバレーのピーカンナッツがたっぷりと。
付け合せはスプラウトとアボカドと
な、な、なんとマンダリンオレンジ、ほらあの日本の缶みかんですよ!


これらを緑の葉野菜と一緒に、ハニーディジョンドレッシング(蜂蜜とディジョンマスタードのドレッシング)でいただくのですが、、、、、、

ムムム、美味しい!!
家でも同じ物を作りたくなります。いえ、作ります!!!

かたやこちらのお皿は「Beet and Pear Salad」(ビーツと洋梨のサラダ)ですが
これにもピーカンナッツが付いてきました。
ただし、こちらは「Candied Pecans」、甘くコーティングされたピーカンナッツです。


お仲間は、ビーツと洋梨と山羊のチーズと茹で卵と葉野菜。
そしてドレッシングは「オレンジと芥子の実のドレッシング」でした。

やりますよねえ、なかなか。
ピーカンナッツをこうして使えるとは!

もう一皿は
牛挽肉とトマト、ピーマン、玉ねぎ、チーズにスパイスをたくさん効かせた
伝統的な「チリ」です。
ほどよい暖かさのコーンブレッドと紫玉ねぎが添えられています。


きちんと作られた美味しいものにようやく出会えてほっとしました。
大げさですが、心が潤いました。
でもね、食べ物ってそんな効果がありますよね。

そして思いましたよ。
やっぱり家族のためにも自分のためにも
できるだけきちんとしたものを作りたいなあ
作らなきゃいけないなあ、、、、と。


読んでくださってありがとうございました。
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どこまでも続くピーカンナッツ林@アリゾナ

2016-02-01 00:58:59 | 旅行
昨日、アリゾナ州ツーソン(Tucson)からクウェールクリーク(Quail Creek)へと
車を走らせていたら、砂漠には珍しく
道の両側に延々と規則的に続く林がありました。

林というか、まるで後方へず~っと延びる並木道のよう。
60キロで走っても10~15分続くぐらいのかなりの規模です。


ツンツンと空に向かって伸びた裸の枝は
伸びすぎないように剪定されています。

春になって若葉に覆われたら、どんなに美しい林になるでしょう。
何の木かしら?と眺めていたら
植物のことなどおよそわからないはずの夫が言うではありませんか。

「ピーカンナッツの木だよ。」

日本では、アーモンドや胡桃などのようには知名度がありませんが
とても大振りのナッツです。
ペーカンナッツとも、ペカンナッツとも書かれたりします。
「バターの木」と呼ばれるほどに脂肪分が多いそうですよ。

メイおばさんは、アメリカでたまに気が向くと
このナッツを使ってパイを焼きます。
スーパーで袋に好きなだけ入れて目方で買うか
袋入りのものを買います。


冷凍庫にはいつもパイ皿がありますから
フィリングを入れて、ピーカンナッツを表面に敷き詰めてオーブンで焼くだけです。


友人に教えてもらった「祖母から母へ、母から娘へ」のレシピ通りに作ると
甘すぎるぐらいに甘いものですから、あまり作ることもありませんが(笑)。

そんな甘々のピーカンパイを直径23センチぐらいのパイ皿で作るには、、、、、

バター200g、コーンシロップ1カップ、グラニュー糖4分の3カップを小鍋に入れて弱火で混ぜ合わせます。
    ↓
少し冷ましてから、そこにバニラエッセンス小匙1杯、塩少々と玉子3個を溶いてよく混ぜます。
    ↓
これをパイ皿に流し込み、表面にピーカンナッツを敷き詰めて  
    ↓
160度のオーブンで1時間ぐらい焼くだけ!!

コーンシロップとはその名の通り、トウモロコシから作られるものですが
肥満や糖尿病の大敵などと呼ばれて問題視をされているなどと聞くとねえ、、、、

とはいえ、なかなか美味しいピーカンナッツ。
ならばどう使ってみましょうか、と常日頃思いめぐらしていたら
アリゾナで素晴らしいサラダに出会いました!!
さすがピーカンナッツの本場です。

こちらについては明日ご紹介しますね。


読んでくださってありがとうございました。
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