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橋下知事の3年間の反省

2011年02月10日 | ハ行
 大阪府の橋下知事が府庁のメルマガで3年間を振り返っています。特に感心したのは最後の一句です。「厳しいチェックをお願いします」。この言葉を言い、実行している首長がどれだけいるでしょうか。

     記(3年間を振り返って)

 2月6日で、知事に就任して丸3年を迎えます。振り返れば、さまざまな課題に全力で取り組み続けた、非常に濃密な3年間でした。

 知事に就任して一番驚いたことは、やはり財政状況。悪いことは分かっていましたが、大阪府はまさに「破産会社」状態でした。なんとかしなければならない、その思いで就任直後「財政非常事態」を宣言。全ての事業をゼロベースで見直すとともに、「収入の範囲で予算を組む」という当たり前の原則を徹底しました。その結果、3年間で3000億円を超える収支改善を達成。将来のリスクに備えた積み立てを考えられるようなところまできました。また、収入を厳しく見積もり、当初予算と年度決算で財源の余裕を出して、この余裕の出た財源で何をするか考える、こういう2発の予算編成の仕組みについて検討するよう指示を出したところです。

 単なる削減ではなく府庁内に財務マネジメントというものが定着してきたことも大きな成果です。この財務マネジメントをさらに強化していくため、財政規律、計画性、透明性の確保など財政運営の基本方針を盛り込んだ条例を制定し、ルール化していきたいと考えています。

 府庁改革にも全力を尽くしてきました。責任の所在の明確化や施策決定過程の透明性の向上、PDCAサイクルを実効性あるものとするなどの取組みを進めてきましたが、特に力を入れたのが公務員制度改革です。休暇・休職制度の見直しをはじめ、今回、給与制度改革として、永年勤めていれば昇任していなくても上の職階と同じ級の給与を支給する「わたり」を撤廃したり、幹部職員の定期昇給を廃止するなど大胆な改革を実施することとしました。頑張った職員が報われて、やる気を出せる、また府民の皆さんからはご理解と支持を得られる制度にしたいと考えています。

 政策面では、大阪の未来を切り開くため特に教育に力を注ぎました。都市の成長の担い手である「ボリュームゾーン」を教育の面から支えることで大阪全体の底上げにつなげたい。こうした思いで、今年度から年収350万円未満世帯の私立高校等の授業料無償化を実施。来年度からはさらに、生徒、保護者の学校選択の幅を拡大するため、対象を大幅に拡充する予定です。このほか、全国で最も実施率の低い公立中学校の給食についても導入促進に向け、市町村への支援を検討中です。

 警察官の増員や装備品の充実、繁華街での防犯カメラの設置など治安の強化にも取り組みました。府警や住民の皆さんの頑張りで、昨年、車上ねらいやひったくりなどの街頭犯罪が11年ぶり、ひったくりについては35年ぶりに認知件数全国ワースト1を返上できたことは大きな成果だと考えています。

 そして昨年末には、大阪の成長目標やめざす都市像を掲げた「大阪の成長戦略」をまとめ、財政再建、府庁改革、政策創造の3本柱を確立することができました。

 今年は大阪の成長に向け、ぐぐっと前進する年にしたいと思っています。全力で頑張ります。府民の皆さん、引き続き府政への応援と厳しいチェックをお願いします!(引用終わり)