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議員に通信簿を付ける会

2011年02月26日 | カ行
 市民が地方議会を傍聴して議員の働きぶりを採点する動きが全国に広がっている。低評価の議員からは批判や抗議の声があがるが、私語や居眠りが減るといった具体的な効果も出ている。統一地方選を前に、議会のあり方の議論につながる可能性もある。

 02月19日、仙台市の市民団体が市議(定数60)の4年間の「通信簿」を初めて発表した。

 作ったのは市内の主婦や元会社員ら約20人でつくる市民団体「議会ウォッチャー・仙台」。本会議での質問の「質」を評価するため、

①事前に調査したか
②他都市と比戟したか
③改善策を示したか

 を採点した。結果は100点満点で平均がわずか7.92点。調査対象とした昨年6月議会までに1度も質問しなかった議員が8人もおり、全員「失格」。いずれも5期以上のベテランだった。

 議場での離席や居眠り、私語も複数のメンバーで数えて公表した。最も居眠りの多かった議員(6期)は、計65回にのぼった。

 事務局の庫山(くらやま)恒輔さんは「議場が議論の場になっていない。ベテラン議員ほど議論せず、素行も悪い傾向がある」と話す。一方、失格になった別の議員(6期)は「委員会では質問し、地域のために働いている」と反論する。

 議員の通信簿づくりは東京都国立市、千葉県佐倉市、兵庫県尼崎市などに広がり、活動の積み重ねとともに効果も上がっている。

 1999年発足の「相模原市議会をよくする会」も1月末、3回目の通信簿を公表した。選挙で掲げた公約を質問に盛り込んだか、といった観点から議場での私語や居眠りまで25項目を評価している。

 赤倉昭男代表は「居眠りは半減した」と言うが、100点満点で51点以上の「合格者」は52人中38人。「残り14人の存在意義は薄い。定数を減らしていいのでは」と手厳しい。

 当初は低評価の議員から「落選したらどうするんだ」と抗議も受けたが、8人の合議で採点し、評価の公平性を保とうと努力してきた。今回、抗議は一件もないという。

 1998年から議会傍聴を続ける東京都の「多摩市議会ウォッチングの会」も、3月下旬に通信簿を発表する予定だ。神津幸夫代表は「議場から居眠りや私語、やじがほとんどなくなった」といい、今回から「態度」の項目は、発言内容そのものを採点するという。

 ただ、2007年の前回統一選では最高評価をつけた議員が落選した。神津さんは、「図表を付けるなどの工夫で、若い人が手に取って議会や選挙に広く関心を持ってもらえるようにしたい」と話す。

(朝日、2011年02月20日。高橋昌宏、関根光夫、米沢信義)

  感想

 こういう会は「全国に広がっている」そうですが、我が静岡県にも浜松市にもないと思います。

 公務員を市民が自主的に評価することは、市民の権利でもあれば、義務ですらあると思います。議員で自己満足することなく、ぜひ学校ホームページ(校長)の評価をする会が出て来てほしいものだと思います。学校を好くする最後の保障がこれだと思います。

   関連項目

議員の通信簿

小学校のホームページの必要項目

中学校のホームページの必要項目
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