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植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

あーあ、そろそろ投げ出しそうだなぁ また健康悪化ですか?

2020年08月11日 | コロナ

数日前のコロナ新規感染者数の推移表です。

当たり前の神経・常識的な判断力がある方は、このグラフの右端から伸びる折れ線をどう予想するでしょうか。
 最も楽天的なとらえ方はここらが第二波のピークとなって、ゆっくり山なりのまま減っていくと考えるでしょう。残念ながら、その根拠となり得る材料はありませんね。Go-Toキャンペーンなどで全国的にコロナが拡散し、地方のクラスターが急増しています。東京は、夜の商売がじわじわと感染者を増やし、飲食店もパチンコ店も風俗店も野放しに近い状態となっています。都が意図的に検査数を制限することで、爆発的な感染者の増加を隠蔽しているのでは、という疑いさえ生じます。

 この右肩上がりのグラフは更に急傾斜のまま上がっていくだろうと考えるのが、医療関係者や学者さんの共通認識です。日本でも、感染力が強い欧米型コロナが主流となってきたこと、夏休みに入り、お盆を控えている時期になり、旅行・移動やレジャー・集まりが増加することから、更なる感染者増はさけようもないのです。

 政府・自民党は、この期に及んでも「緊急事態宣言」「Go-Toキャンペーン中止」「総理の会見」「国会召集・特措法改正」のいずれも否定しております。
 医療現場にゆとりが出来て受け入れ態勢が整いつつあること、重症化患者や死亡者が少ないことを理由に掲げ、「ウイズコロナ」で経済活動を制約せずに、国民の努力で感染者・重症化を減らすという絵に描いた餅政策をとっています。
 こういうのを虻蜂取らず、二兎を追う者は一兎をも得ずと言います。感染が収束してから特措法の改正を検討するという馬鹿げた方針を挙げています。改正して収まる気配のないコロナ感染を抑えるため、強制力(罰則がある)対策を強化しなければならないことが自明であります。

 また、重症化患者が少ないと言っていますが、感染者が増えるとその後2週間ぐらいから重症化するというのが世界で共通の認識なのですよ。感染者が急増したら間もなく重症化のグラフも同じような経過を辿ると考えるのがまっとうな判断です。ましてや、すでに都内だけでも、入院先が決まらず待機中の感染者が千人内外要るのです。こういう方たちは、家庭内や外出して次の感染を引き起こすリスクになっています。また、いつ重症化して集中治療が必要になるかもわからないのです。
 こんなことはサルでもわかります。政府や国家公務員が「想像力の欠如」のはずはありません。知っていて放置してるのです。

 残念ながら、いまだに自由で広範囲に受けられるPCR検査体制は取られていません。金の負担とか医療関係者への配慮として検査を制限しています。あの提灯ジャーナリストの田崎さんは「国民の税金から検査代が払われるのはいかがなものか」という誤ったメッセージを出しています。相変わらずいい加減な人物であります。PCR検査は、自費負担か、さもなければ保険適用かという論点です。検査そのものを全て保険適用にすれば3割負担という極めて合理的な処理になります。そこに税金を使われるという場違いな誤解を生む発言をするのです。こういう人をテレビに出してはならないと思います。
 
 そもそも、検査の費用が高すぎます。一回5万円などと言われていますが、採取してから検査機械にかけるだけの作業ですよ。何人もよってたかって作業・施術するようなものではありません。全国の主要な大学では同様の機械を既に保有していると聞きます。高価な機器をどんどん買わなくても間に合うのです。どこかにお金が中抜きされているのではと勘ぐりますね。

 わが国の政府は、国民が相当数感染し一定の弱者(老人・基礎疾患ある人)が亡くなるのを「やむなし」としているのです。それよりも、経済界、とりわけ自民党を支持する業界への支援・配慮、経済優先へとかじを切ったと考えるべきなのです。実際、世界にもそういう判断でコロナ感染を受け入れる国があります。
 
 もしそうであるなら、国会で衆目の中議論し、国民全体にその考え方や方針の根拠を理解させるように努めるべきです。
 「これ以上経済が落ち込むと、財政は更にひっ迫し、将来に多大の負債を抱えて大増税に向かわざるを得ないのだ。コロナ感染は、行政ではいかんともしがたい、自己責任・自己判断でお願いします」と。
 国民や社会がそれを「やむを得ない」と認めるような正確な情報と、公正公平な施策を打ち出すのなら一つの国の在り方と言えるのです。もしそうするなら、まず、安倍さんは、今までの無策愚策を詫び、己の無能さとこれまでの数々の疑惑を正直に説明すべきなのでしょうが。そんなことが出来る人ならとっくにやってますね。

何でも体調が悪いそうであります。
 
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ブランドメダカの頂点がここにある かも?

2020年08月10日 | 動物
昨日の新規は9、本日の新規数は8であります。
 
 コロナの感染者数ではありません。4日前に届いたヤフオク落札分の「メダカMIXの卵」が孵化し始めたのです。落札価格950円、卵50個でその内訳は「鉄仮面、 天女の舞 、小町、 オーロラブラックラメ 、ダルマ 来光、 オロチヒカリ 、青幹之 、楊貴妃 紅帝 サタン」であります。もうこれは額面通りならオールスターです。
 「ブランドメダカの福袋やーー」と誰かが言いそうです。

 この2か月にわたって10回ほどブランドメダカ・新種メダカの卵をヤフオクで入手しました。

 これまでも屋上に置いた沢山のプールで、好き勝手に繁殖させておりますから卵を集めて孵化、養殖することはなんの問題もありませんでした。どんどん産卵します。元来丈夫なのもですし、何しろ数が多いのでいくらか途中で死んでも気にならない(気が付かない)わけです。
 ところが、オークション・ブランドメダカとなるとそうは参りません。卵一個あたり数十円から数百円元手が掛かっております。1件あたり10~20個の少数なので、そう簡単に死なせるわけにいかないのです。

 室内に小さな容器に分けて孵化させ、今のところ50%位が育っております。これは、ワタシにとっては失敗の部類です。いろいろなことを経験し失敗もし、気づきもしました。
 ダルマ系、オロチや楊貴妃系など純粋な原種から増やしたものは、近親の交配を繰り返している分、奇形種だったり虚弱になっている可能性が高いのです。一般のメダカに比べて歩留まりが悪いのです。
 それで過保護にしたのですが、部屋の出窓に出した時に水温が上がり過ぎたようです。オロチの半分が死んでしまいました。それ以外にも容器が小さくて水質が悪くなった可能性もあります。スポイトで不純物を吸いだしたり、しょっちゅう世話焼きしてストレスになったのかもしれません。

 また、出品時の写真の通りに育つとは限らない、すべての卵が同じような形態になるとも限らないということです。例えば「三色錦」という錦鯉のミニチュアメダカなども、今のところ稚魚を見ると数種類のメダカの卵の詰め合わせです、と思えるほどそれぞれの外見、個体差が大きいのです。

 そこで、今回ヤフオクメダカの総決算として「MIXメダカ」を落札しました。どうせごちゃ混ぜになっているんなら、安い方がいいに決まっています。卵の数を数えましたら52個ありました。冒頭の商品(品種)名だけ見たら、コミック系かゲームキャラと見間違いますね。正直それらがバランスよくすべて入っているとは思えません。人間界で言えば、外国人のモデルさんとハーフイケメンだけ集めた乱交パーティで出来た子供達が沢山集まったようなものです。違うか

 とにかくびっくり箱、どんなメダカが生まれてくるかがわからないというのが楽しみなのです。いままでの経験を生かして、ちょっと大きく浅めの容器を使いました。底には白いトレーを敷きました。観察しやすくするためです。
 普通ならブランドメダカは発色をよくするために黒い容器を用います。自然界で保護色が個体を守る有力な武器になります。メダカも飼育環境によって少しづつ体色を変えるので、きれいで濃い色を出したかったら黒い容器に入れるのですね。これです。 
通常オークションで送られてくるものの容器(お弁当に入っているソースなどの小分け容器です)には「メチレンブルー」という抗菌剤の希釈液が入っています。ごく薄いものなら問題はありませんが、濃度が濃いとやはりメダカの新生児にとっては有害です。産湯を消毒液にするようなものですから。
 到着してすぐに溜めておいた水道水のプラスティックケースに容器ごと浮かべ水温がなじんだら、容器を空けて、きれいに残さず入れます。卵は粘着性があって容器にへばりついたままということがありました。少しカルキが残っているくらいがちょうどよろしい。しばらくは無菌に近い状態にしておくのです。
よく拡大して見ると、有精卵で生きているものは黒い点(目)などが確認できます。無精卵は白く濁ってきて最後には白いカビがつきます。
で、今朝は累計で17匹が誕生いたしました💛
黒いのやら体色が薄く透き通ているのやらいろいろであります。

 今回は、ワタシにとって集大成なので、52個の卵のうち最低50個孵化させたいと思います。歩留まり率100%mつまり一匹も死なせること無く成魚に育てたい、と気合十分であります。
 今、数えたら計19匹に増えていました。朝チェックしてから更に2匹生まれたんですね。
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地下茎で増える葉っぱの綺麗な植物たち

2020年08月09日 | 植物
平塚市の郊外から隣接する伊勢原市との境に、「柏木牧場」という牛舎・お肉屋さんがあります。新鮮な「とれたて牛肉」が格安で販売されています。ブランドの黒毛和牛などは無くて、和牛・ホルスタイン種との交雑種等なのですが、現地で飼育され地産地消、まったく臭みの無い柔らかい牛肉が市価の半額以下なのです。併設された直売店には、牛丼・ソフトクリームなども食べられて、休日ならずともなかなかの繁盛であります。

ここの敷地内に地味なクリスマスローズ専門の花屋さんがあります。雑貨から野菜(裏手で作っている)観葉植物などを販売しています。夫婦で経営していて、柏木牧場の縁戚だろうと勝手に想像しています。ソフトクリーム舐めながらいつも店を覗くので顔なじみになっていて、車を降りると遠くから手を振られたりします。
先日、そこで発見したのがカンナ「ブロンズスカーレット」であります。ワタシは、最近では葉っぱフェチを自認していまして、美しい葉を持つ植物を愛でることにしております。
少し葉を虫に食われましたが、銅葉が特徴のカンナで、以前から欲しいと思っていました。

カンナは、亜熱帯植物で、以前は日本でも沖縄九州でないと栽培が難しいとされていました。しかし、品種改良が進み温暖化の影響もあってここらでは地植えして冬越しが出来ています。冬前には地上部が枯れるので、腐葉土や藁・もみ殻などで覆って凍らないようにすれば大丈夫です。トロピカルシリーズのカンナは耐寒性が強いとされています。
 ワタシは、カンナ「ダーバン」の葉の色に魅せられて、5年ほど前から栽培しており、「ベンガルタイガー」などを次々に植えました。赤・オレンジ・黄色・ピンクなど花色もにぎやかです。
これがダーバンです。オレンジ色の花をつけます。

こちらがベンガルタイガーで、ダーバンに似た色の花を咲かせます。
これに、ブロンズの美人ちゃんが加わって、念願のカンナ3姉妹が勢ぞろいしました。

 カンナ(カンナ科カンナ属)の特徴は、根茎(地下茎)で広がることであります。掘り上げて株分けすればどんどん増やせます。地下茎の植物は強健な種類が多く、ワタシのようなナマクラガーデナーにはピッタリです。書道の先生から頂いた「ジンジャーリリー」も白い芳香のある花を咲かせました。
これもジャンジャン増え、次々と開花するようになります。
ショウガ科ヘディキウム属で、この地下茎が食べられるかは存じません。ショウガも亜熱帯系で、こちらで栽培するときは十分暑くなった季節に栽培いたします。厳冬期には地上部がなくなるのですが、最近暖冬のせいか、そのまま葉っぱが緑のままになっています。

 次は、「チユウキンレン(地湧金蓮)」 バショウ科ムセラ属であります。今年で3年目、昨年鉢から取り出して株分けしました。5つに分け、一つは今春に地植え、残り4つの内二つはカナちゃんの花屋さんに持ち込んだら、すぐに売れたそうです。一鉢600円なら売れますよね。開花状態で買って、2年目には花がつかず、その秋に株分けして丸3年経過しました。花は毎年咲くわけでは無いようです。小さな鉢に根が回って一杯になっていたので、株分け後地植えしたら生き生きと葉を広げ、大きく成長しました。
南方系の植物ながら耐寒性があります。水切れしないようにして日照があれば、今年は無理でも、来年は花が咲くと思います。

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アーモンド収穫 今年のお味は?

2020年08月08日 | 植物
例年より10日ばかり早いのですが、今年のアーモンドを収穫いたしました。

のっけから反省です。大幅に摘果し、安定的に施肥したまではよかったのです。木が充実し、数百の実をどんどん落として、100個以内に減らし、肉厚で食べ応えのあるアーモンドを食べることを目論んだのです。しかし、様々な要因で、途中で実が腐ったり病気になったりして肥大半ばでダメになっているのです。この時期になるとそれがポトリポトリと落果、ふっくら大きな実となったのが全対の3割ぐらいでした。

 どうせ実は食べない(食べられない)ので、病気対策害虫対策を怠っていたのですが、実全体が熟すまで健康に肥大しなければ、種の中(仁)は充実するはずも無いのです。本来は、虫が入らないよう、病気にならぬよう殺虫剤・殺菌剤散布を行うべきでしたね。来年こそはちゃんとまじめにやります。

開花時の写真は省略します(本ブログのどこかにあります)。花は綺麗で、2週間ほど楽しめますよ。

収穫時期はこんな状態です

一見モモに見えますが、果肉は食用になりません。

数日前からばらばらと落ちていましたが、これはだいぶ前に腐っていた生育不良のものなので拾いません。とはいえ、去年より早めに収穫しました。本来なら、8月末くらいまで待って、木をゆすると落ちてくるはずなのですが、汚らしいし、段々減っていくので仕方がありませんね。
相当傷んでおりました。大きさもまちまちですが、ちゃんと育った奴は、昨年より一回り大きくずっしりしていました。

 この果肉を除きます(捨てます、いやたい肥に使えます)。かなり虫が入っていました。

こちらが、アーモンドの種、75個ありました。昨年とほぼ同数。薄っぺらのものからしっかり厚みがあるものまでばらつきが大きいです。ここまでは、どうということも無いのです。問題は、この堅い殻を割る作業です。普通のペンチではちょっと無理です。

去年から、このごついウォーターポンププライヤーを使っています。
いろいろ試しましたが、これは力が入りやすいので、アーモンド割にはいい工具です。中の「仁」をつぶさないように端を割ります。縦横に挟んで割りますがかなり力が要ると同時に、加減が難しいのです。慣れるころには、手が痛くなって中断します(笑) ハンマーようのものでたたいて割るのは止めた方がいいです。殻が四方に飛散し、仁が粉々に砕けます。

 注意すべきは、やりだしたら全部割ることでしょうか。そのまま投げ出すと殻が乾燥し、ますます固くなり、中の仁もそのうちに干からびてくるのです。新鮮なアーモンドを得るためには頑張って全部取り出しましょう。

やっと摘出した「仁」、こいつが生アーモンドであります。
一般にはローストしたものが売られていますが、収穫したての生のアーモンド、これが柔らかく、うっすらとした甘みと上品なアーモンドの香りがあって美味いのです。

手間暇かけるより、買えば手っ取り早いのですが、これを食することが出来るのは、木を育てている者だけの特権であります。
だからガーデニング、やめられませんなぁ
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二刀流、大谷は良くて増田は駄目なの?

2020年08月07日 | スポーツ
「オータニーさん」、なにかとMLBで注目され、日本でも当然マスメディアには大きく扱われています。現在の状況は、昨年トミー・ジョン手術を受けてリハビリに勤め、ようやく投げられる状態まで復活したのです。残念ながら初登板では一死も取れずに降板、2試合目でも1イニングは押さえたものの2イニング目で痛みが出て病院行きとなりました。結果は、今期の登板が絶望の様です。

 トミー・ジョン手術は、50年近く前にジョーブ博士が考案し、自分の体の一部(腱)を損傷したひじに移植する靱帯再建手術で、すでに世界では1000例近いと聞きます。日本人でも野球選手に限らず100人弱の手術例があり、大多数が復帰できている信頼性の高い手術なのです。

 大谷選手に限らず、豪速球を投げるピッチャーは、当然ながら肩やひじに大きな負担がかかります。高校野球レベルでも酷使された有望な投手が、プロ野球で活躍する夢を砕かれ消えてしまうケースは多いのです。誤った指導法や練習・過剰な試合数と投球数などにその原因があり、だからこそ中高生の野球指導者には大きな責任があり、専門的な知識を備え最大限の配慮をすべきなのですね。
 
 大谷選手も高校生ですでに故障を起こしています。ましてや、投手と打者の両刀使いというのは、練習も含めて常人の倍近い負担があるのは当然と言えます。話題性やスター性のために両方やらせているということだけでなく、もし、投打ともに本来の力を発揮すれば、チームとしてもこの上ない戦力になります。しかし、現実は過酷であります。これだけ体全体を目いっぱい使うプレースタイルなので、故障しない方が不思議です。
 ワタシは、日ハム時代から、彼の才能には目を瞠り、だからこそ片方に専念すべき(その時は投手)だと思っていました。ピッチャーとしては、MLBでもトップレベルのポテンシャルがあると評価されていました。日本歴代最速の速球を投げるのですから。

 しかし、現在の状態で現実的には、来年も投手としては難しいのではと感じています。二刀流は魅力ですが、選手として安定して活躍するためには、故障の影響が少なくて済む打者一本に絞った方がいいと思います。

 そこで、わが巨人の増田大輝内野手であります。昨夜の阪神戦でボロカスに打ち込まれた救援陣の救援に8回マウンドに上がりました。彼はすでに27歳、172㎝68Kgの小兵で、とび職から独立リーグに入り5年前巨人の育成選手として入団した苦労人です。
 原監督の元で「走」のスペシャリストになり、鈴木尚広の後継者として、昨年来非常に重要な戦力になっています。他球団にとっても、試合終盤で競った展開で、代走増田がコールされるとかなり嫌な気持ちになるでしょう。地味ながら、警戒の中を難なく盗塁し、恐るべき脚力・走塁技術で、何度も原巨人の勝利に貢献しています。

 通常、プロ野球で、こうした専門外の野手が投手として出てくることはありません。オールスターでイチローが投げたくらいで、公式戦ではほとんど記憶がありません。あるとしたら、延長とかアクシデントで投手が払底した時に緊急登板ということぐらいです。
 昨夜は4人の投手がブルペンに残っていました。滅多打ちされていたのが2016年育成7位から這い上がってきた堀岡、8回に登板しワンアウトとっただけで7点献上していたのです。彼の将来のためにも視聴者のためにもこれ以上投げさせるのは酷であります。
 原監督は、その時0-11という負け試合の展開で、連戦を続けて疲弊が心配のブルペン陣を休ませたのです。こんな時に投げさせる方の投手の気持ちを考えて、代走の出番がない内野手増田を送り出したのです。誰もが想像しなかった究極の戦術であります。選手の能力と気持ちを掌握し、勝負に徹する名監督だろうと思いましたね。

 解説者や、OB(堀内さん・・笑)などからは、どんな試合でも諦めないというのが野球の精神で、けしからん、伝統を破った、相手のチームに失礼だ、などと批判する方がいたようです。試合の後半で一方的になったとき、守備固めと称してベテラン・主力をベンチに下げるのはどこでもある話。ペナントレースで、優勝圏外に落ちたチームが、秋になると来年の為に若手を起用するのも毎年目にします。

 グランドで倒れて亡くなった巨人の木村拓也は、公式戦で怪我をして退場した最後のキャッチャーに代わって1イニング捕手を務めました。その時の姿は、野球ファンに感動すら呼び起こしました。

 高校生以来のマウンド、普段、投球練習もするはずも無く、ウオームアップもそこそこでのぶっつけの救援。3人の打者に、140キロ足らずの球を投げ、四球一つ出しただけで抑えました。原監督にも増田投手にも、称賛の声をかけるしかない素晴らしいシーンでした。

増田も、今年からキムタクが付けていた背番号「0」になりました。これも何かの縁でしょう。

 
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