植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

だるま(めだか)さんが転んだ

2020年08月14日 | 動物
依然としてメダカフィーバー(激熱)中のワタシであります。

 ヤフオクでお取り寄せのブランドメダカ第一集団は、すでに2か月経過し、屋上に置いた個別の小プール5個の中で順調に育っています。すでに、大人用の餌を食べ、外観もいろいろ特徴が現れてきました。
 3週目に入った第二集団は、まだ目が離せない稚魚でありますが、昨日から成魚用の餌を少し与えています。いわば離乳食でしょうか。いつまでも、べビーメダカ用の粉末の餌だと成長が遅く、水質が悪化しやすいのです。普通の餌に寄ってきてがっつくようになれば、もう一安心です。

 メダカの稚魚は、ある時期から急に大きく育ちます。これはひとえに「生餌」によるものだとみています。つまり、早く大きく育ってくると、周りの小さな赤ちゃんメダカを捕食するのです。同じような時期に生まれたメダカでも個体差が大きくなるので、抜きんでて成長した稚魚は掬って他に移すようにします。そうしないと、赤ちゃんメダカがどんどん減るのです。

第三集団(MIXメダカ)は、ブランドメダカ勢ぞろい作戦の最終章で950円で落札しましたが、すでに1週間ちょっとでほぼすべてが孵化したようです。
黒いのから透き通っているもの、細長いのや寸足らずの子まで一杯いますが、ちょろちょろと泳ぎ回るので正確な数は数えられません。少なくとも45匹は居ますが。52個のうち、3,4個は孵化しなかったようです。また、誕生直後から全くその場を動かなかったオロチ系の仔は、一日で死んでしまいました。弱い個体はいずれ淘汰される、それが自然の掟であります。

 本当は、「最終章」のつもりだったのですが、孵化が順調で、どんなメダカに生長するかのワクワク感が楽しくて、番外編で、つい「ミックスメダカの有精卵50個+α」を1250円で落札してしまいました。前回の出品者と違っていて、品種とのダブりがほとんど無かったのです。中身は「ハワイアンマリンブルー・シャンパンゴールド、ひれ長カブキ・ダイヤモンドダスト」等々、あぁ胸が躍りますね。

 ところで、第一集団で何匹かが「ダルマ系」であったことをこのブログで書きました。ダルマ系は、そもそもが奇形で誕生したので、体が弱く繁殖も難しいのです。ずんぐりとした体型で、愛嬌があって人気も高いのですが、ひれが短いので泳ぎが苦手、稚魚の段階でも大きなメダカに食べられ、餌をとりにくいため数が増えません。

 うちには、既に数千匹のメダカに増えましたが、純然としたダルマ体型は10匹足らずです。
 
そして、生後2か月のダルマちゃん2匹が、お腹を上にする様になりました。泳いでもぐるぐると回転してしまいます。だるまさんが転んだ、そのまんまなのです。動かないので「死んだか?」と思うのですが、そうなってから1週間以上経っても、とりあえず生きています。

「転覆病」と呼ぶそうです。水面の餌しかとれずに、空気を吸い過ぎるとか、お腹にガスが溜まるとかいろいろ原因はありますが、早い話が、食いすぎと肥満で身動きしずらくなったのです。短いひれで、寸詰まりの胴に内臓を詰め込んで膨らんでいるので運動不足でもあります。図体が大きいわりに、ひれがちょっとなので、すぐにバランスを崩してひっくり返るのですね。

 これには、きちんと直す薬や療法は無いのです。出来ることと言えば、隔離して「絶食」させお腹をへこます、太り過ぎを改善するぐらいです。あとは自然に体力をつけるために塩浴させました。これで1週間ほど様子を見たいと思います。

 いずれにせよ、ダルマメダカだけは、虚弱で繁殖力が劣るので、メダカの飼育家は、ダルマだけを別扱いで育てるようです。メダカは、一般的に3年が寿命と言われます。石の上にも三年、達磨大師さんは9年壁に向かって座禅したそうです。ダルマメダカも、別プールで大事に管理して3年生かしてあげよう、と思いを強くしております。

 屋上は軽く40℃に達します。激暑であります。赤ちゃんから成魚まで、数千匹のメダカたちの命が、このワタシにかかっています。一日何回かは散水して、気化熱で温度を下げ、20個ほどのプールにはすこしずつ水道水を足します。それぞれ8割程度の遮光をして、メダカたちが煮魚にならぬよう汗だくで世話をいたします。
 
コメント
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