今日から8月、西の方ではようやく梅雨が明け、当地でも今日明日には、というのに、朝から降り始めました。しつこい雨、今年の梅雨は最悪でした。来年以降もこんな感じなのかと思うといささか憂鬱になります。
昨日書道教室があり、今月は先生の夏休みで一か月間稽古がお休みとなります。とはいえ、ワタシはヘボながらコツコツと毎日書き続けるのです。昨日の教室では、2か月前から取り組んでいる「条幅」の作品作りにいろいろと先生から指導がありました。他のお弟子さんは、何年も前から書道そっちのけの茶飲み会ですので、先生も知らん顔してやりたいようにやらせています。平均年齢はとうに70歳を超えたおば様ばかりなので、家事から離れて世間話をするのが楽しみなんですね。
ワタシはというと、いまだ書道は駆け出し、自称準中級者なので、どんなことでも吸収し、数多く練習してなんとかいっぱしの書道愛好家たらんと願っておりますから、日々稽古を積み重ねるしかありません。
わが師の藤原先生は、学生レベルで非常に有望な子供さんを指導されているそうです。想像するに真剣勝負的な厳しく高度な書法・書技を伝授しているのだろうとおもいますが、あてもなく熱意もなく集まって来る老年集団には多分教え甲斐がないのだろうと同情いたしますな。
そんな先生、ひと月休むことがあってか、昨日は、マンツーマンでかなり専門的(でもないか)で技巧や転筆・運筆について細かに丁寧に教えていただきました。練習している割に上達が見えないワタシに業を煮やしたのかもしれません(笑)。
半紙に臨書ばかりやってきたのですから、いきなりハイクラスのテクニックを伝授されても、わたしは「戸惑うペリカン」状態でした。音楽で言えば、ピアノでポロンポロンと、エリーゼのためにかなにかをやっと弾けるようになったのに、いきなりジャズピアノの即興・アドリブについて学ぶようなものでしょうか。
この4年間というもの、真四角のマス目にきちんと収まるように書くような稽古をしていたのですから、わざとバランスよくそれをはみ出して書けというのは、ちょっとショックなのです。もしワタシがもう少し書全般に上達し、楷行書、草書、隷書と技術が向上していればまだしも、いまだに三日に一度くらいしかうまくいかず、2,30枚書いてやっとまあまあの字が書ける程度のレベルですからね。
先生は「お行儀が良すぎる」と仰いました。そろそろ、ステージを上げ自分なりの書体を少しづつ磨いて、作品として必要な要素を覚えなさいね、ということでしょう。
これまでは、基礎・基本を習得せず、技量もないのに、自己流の書を書くことは戒めてまいりました。上手と思える名筆を真似し、古典を臨書することに特化してきました。何が良筆でどれが悪筆かを知らずして字を書いては上達しないと思っています。
これからは、わずかずつでも、どう書けば書道らしい作品となるのかに力点を移してまいりたいと思います。どうやら、もう少し高度な書の領域を目指す(お習字から書道へ)段階に差し掛かってきたのかもしれません。
そしてワタシの自称から「準」の文字が外れることを夢見て、精進いたしましょうぞ