植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

言うまいと思えど今日の暑さかな

2020年08月06日 | 植物
人間は現金な生き物であります。こないだまでは早く梅雨が明けろと言っていたのに、いざ梅雨明けになった途端、暑くてかなわない、どこそこでは36℃になったとか文句を言ってますな。

  ガーデナーを自認するワタシは、降り続く雨に空を見上げて恨めしく思っていました。それが、今月一日に梅雨が明けて1週間も経たないのに、少し雨が降らんかな、などと呟いております。すぐに鉢植えの植物たちは水を欲して、昨日あたりからもう毎朝毎夕の水遣りが欠かせなくなっています。
 例えばスイカ、この雨を嫌う暑さ好きの植物が、低温日照不足多雨でほぼ全滅だったのです。それでもツルや葉っぱが残っていまだに花を咲かせ、屋上のプランター栽培はいくつも着果しております。あとひと月も経てば寿命が尽きるのですが、だましだまし、なんとか収穫まで持ちこたえさせようと追肥し、今度は水やりです。

 ワタシは九州育ちです。でも、こんなに暑かったという記憶はありません。子供であったせいもあるでしょうが、だいたい「うちわ」か扇風機で凌げました。今の時代、記録的には明らかに平均気温は上昇し、夏の暑さは観測以来の数字をみせています。地球温暖化による異常気象、夏の熱暑化、日本の亜熱帯化、これらは全部偶然では無く構造的変化であり、もしかしたら後戻りできないレベルに近づいているのかもしれません。

 その暑さの中、梅雨時期にできなかった作業を遅ればせながらやっております。草取りは当然ですが、例年に無く薔薇たちが傷んでいるので、下草を刈り、化成肥料牛糞などのたい肥を施し、枯れこんだ枝など思い切って切り詰めます。カラス除けに果樹コーナーにテグスも張りました。殺菌剤散布、除草剤も撒きました。カイガラムシなどの害虫対策は後回しですが。

 植物たちは水切れになったものが多く、はぁはぁしています。庭の愛犬「スミレ」は日陰で舌を出して猛烈にはぁはぁしています。ワタシも、のどがカラカラで気が付けばはぁはぁしています。動植物はともかく、このワタシは、けっこうギリギリまで気づかず農作業をするので危ないのです。喉が渇いていることに気づきにくくなり、水分を摂って初めて、あー水分が足りなくなっていたんだ、と実感するのです。
 年寄りが室内で熱中症になるのは、そういうことなんですね。

 20年近く前、債権回収という特殊な仕事で、徒歩で外回りをしていました。真夏のある昼下がり、体に力が入らず足元がふらつくということがありました。喉が渇いたとか汗が噴き出るというようなこともなく、急にだるさで足が動かなくなったのです。思えばあれが「熱中症」だったのです。朦朧とした中、幸い少し歩いたところに自販機がありバス停も見つかりましたので、行く先も考えずに来たバスに乗り命拾いしました。

 そんな経験もあり、年金生活となった今、気をつけなければと思います。ワタシの活動するマイガーデンや果樹コーナーは、コンビニの裏手なので、数メートル先にはガンガンクーラーが効いた店舗に冷たい飲み物が山ほど置いてあります。
 
もし、ワタシがそのそばで熱中症でばったり倒れたら、末代までの恥、「笑い種」になるでしょうな。
 
 そういえば、ウチのお隣さん、二人の老婆が、それぞれ、スレート瓦の小さな平屋(借家)に住んでいますが。エアコンがありません!! ピンピンしています。恐るべし大正生まれ。

コメント
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