植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

地下茎で増える葉っぱの綺麗な植物たち

2020年08月09日 | 植物
平塚市の郊外から隣接する伊勢原市との境に、「柏木牧場」という牛舎・お肉屋さんがあります。新鮮な「とれたて牛肉」が格安で販売されています。ブランドの黒毛和牛などは無くて、和牛・ホルスタイン種との交雑種等なのですが、現地で飼育され地産地消、まったく臭みの無い柔らかい牛肉が市価の半額以下なのです。併設された直売店には、牛丼・ソフトクリームなども食べられて、休日ならずともなかなかの繁盛であります。

ここの敷地内に地味なクリスマスローズ専門の花屋さんがあります。雑貨から野菜(裏手で作っている)観葉植物などを販売しています。夫婦で経営していて、柏木牧場の縁戚だろうと勝手に想像しています。ソフトクリーム舐めながらいつも店を覗くので顔なじみになっていて、車を降りると遠くから手を振られたりします。
先日、そこで発見したのがカンナ「ブロンズスカーレット」であります。ワタシは、最近では葉っぱフェチを自認していまして、美しい葉を持つ植物を愛でることにしております。
少し葉を虫に食われましたが、銅葉が特徴のカンナで、以前から欲しいと思っていました。

カンナは、亜熱帯植物で、以前は日本でも沖縄九州でないと栽培が難しいとされていました。しかし、品種改良が進み温暖化の影響もあってここらでは地植えして冬越しが出来ています。冬前には地上部が枯れるので、腐葉土や藁・もみ殻などで覆って凍らないようにすれば大丈夫です。トロピカルシリーズのカンナは耐寒性が強いとされています。
 ワタシは、カンナ「ダーバン」の葉の色に魅せられて、5年ほど前から栽培しており、「ベンガルタイガー」などを次々に植えました。赤・オレンジ・黄色・ピンクなど花色もにぎやかです。
これがダーバンです。オレンジ色の花をつけます。

こちらがベンガルタイガーで、ダーバンに似た色の花を咲かせます。
これに、ブロンズの美人ちゃんが加わって、念願のカンナ3姉妹が勢ぞろいしました。

 カンナ(カンナ科カンナ属)の特徴は、根茎(地下茎)で広がることであります。掘り上げて株分けすればどんどん増やせます。地下茎の植物は強健な種類が多く、ワタシのようなナマクラガーデナーにはピッタリです。書道の先生から頂いた「ジンジャーリリー」も白い芳香のある花を咲かせました。
これもジャンジャン増え、次々と開花するようになります。
ショウガ科ヘディキウム属で、この地下茎が食べられるかは存じません。ショウガも亜熱帯系で、こちらで栽培するときは十分暑くなった季節に栽培いたします。厳冬期には地上部がなくなるのですが、最近暖冬のせいか、そのまま葉っぱが緑のままになっています。

 次は、「チユウキンレン(地湧金蓮)」 バショウ科ムセラ属であります。今年で3年目、昨年鉢から取り出して株分けしました。5つに分け、一つは今春に地植え、残り4つの内二つはカナちゃんの花屋さんに持ち込んだら、すぐに売れたそうです。一鉢600円なら売れますよね。開花状態で買って、2年目には花がつかず、その秋に株分けして丸3年経過しました。花は毎年咲くわけでは無いようです。小さな鉢に根が回って一杯になっていたので、株分け後地植えしたら生き生きと葉を広げ、大きく成長しました。
南方系の植物ながら耐寒性があります。水切れしないようにして日照があれば、今年は無理でも、来年は花が咲くと思います。

コメント
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