植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

コガネムシ。見えざる敵と戦う

2020年08月20日 | 植物
とにかく暑いので、日中の外仕事は危険であります。早朝と夕方に水やりと草取りだけは欠かしませんが。夏野菜の調子がいまいち、スイカも役割を終えたので撤収いたします。
例年以上に今年は菜園の作業が手抜きになりました。長い長い梅雨で野菜たちが生長し損ね病気にもなってしまいました。梅雨が明けた途端に猛暑で、もはや戦闘意欲はゼロであります。

 果樹も、ぽつぽつ収穫シーズンになり、ネクタリン、プルーン、イチジクなど食べることが出来ました。あと数週間でブドウも甘くなります。
 シャインマスカットは、とうとう袋掛けなしで、この時期になりました。多分いまから袋をかけても意味がないと思います。毎朝10匹以上のコガネムシ駆除は続いております。黄金虫、園芸生活を始めて、世にこんな悪い虫がいるとは知りませんでした。春から秋までこいつに頭を痛め対策をとり、今なお被害に遭っています。こいつを熟知しているつもりでしたが漢字で「金亀子」とも書くそうです。知りませんでしたなぁ。

 さて、コガネムシの襲来は10月頃まで続きます。見かけなくなって安心したら一大事、これが大変な惨劇の元になります。こいつらは、餌を食べに来るのはあくまで手段で、目的は産卵なのです。すでに、土中に卵を産み孵っているのです。
 親は一度に20個ほどを産み付けるとそのまま死に絶えます。これを放っておくと、土の中で幼虫は、腐葉土などを主食に生長し、そのうち草花から樹木までお構いなしに根を齧り傷めるのです。

 鉢植えの木ならば、一冬放置したらまず枯れ死するほどの被害になります。ハイビスカス・薔薇・盆栽・ボロニアなど随分やられました。数年前から、ダイアジノン粒剤を植え付け時に混和させることが習慣になっています。それも3%ではなくて5%の成分が強いものを使います。しかし、残念ながら永久的に効き目が継続するわけではなく、基本1シーズンと考えなくてはなりません。

 したがって、そろそろ、数百個ある鉢植えにコガネムシの幼虫駆除用薬剤をばら撒くことが非常に大事になります。理想は、木々が植わっているすべての土に満遍なく散布するのですが、これはちょっと厳しいです。ダイアジノン一袋で千数百円いたします。庭や菜園全部に撒くとすれば最低10袋くらいは必要で、数万円の出費になるのです。使える植物には一応制限がありますし、食べるもの(果樹)にはあまり多くを使いたくないのです。地面に産卵されても、幼虫が分散して生息するので集中的な被害は免れます。バラなど比較的有機肥料を多めにつかっている場所に部分的に撒くということになりますね。

 土の中にいる害虫は見えざる敵であります。暇を見て、樹木の株元や叢を掘ってみるといいです。今はまだ小さい幼虫ですが、もし発見したら今のうちの手当てが肝要です。ワタシも、ネットでダイアジノン粒剤5をネットで注文いたしました。一個1300円ちょっとの8個セットです。大事な植物たちを守るのにはいたしかたありません。

コロナも見えざる敵ですが、こちらにはまだ特効薬がありません。土をほじっても、辺りを見回しても見えません。
 かかりつけのドクター井上先生によれば、マスクをしてない人を見かけたら2M以内に近づかない、話さない、が有効だそうです。
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