植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

これから何年も、盤石の巨人を続けるための秘策

2020年08月27日 | スポーツ
 巨人が、なぜかトップを独走中です。巨人ファンとしてはうれしい限りなのですが、一方でこんなにいいことが続くわけはない、そのうち化けの皮が剝がれ、順位を落とすのでは、と心配するのがちょっとひねたファン心理でもあります。

 打者も岡本、坂本、丸が打率が低いままで絶不調、助っ人パーラはケガ、育成出身の松原や増田のわき役に支えられております。それでもなんとか、勝てているのは、投手陣、とりわけ他球団からのトレード組、大竹、鍵谷、高梨、田中などのブルペンが頑張っているからなのです。
 例えば、今の貯金11も、エース菅野が土つかずの9連勝を成し遂げたおかげであります。もし、彼がケガをしたり調子を落とすようなことがあるととんでもない事態が予想されるのです。昨年は、6連敗が2回ありましたが、今年の巨人は3連敗どまり、これも連敗ストッパーとなった菅野の働きによるものです。

 こうも生え抜き投手陣がだらしない原因は、とにかくドラフト戦略の失敗とくじ運の悪さに尽きます。最近でとった、ドラフト1,2位の大卒社会人投手は、菅野以降はてんでお話になりません。去年から過去に遡ると大田2、高橋1、鍬原1、畠2、桜井1、戸根2(数字はドラフト指名順位)と6人いますが、誰一人先発ローテーションに定着出来ておりません。ケガ続き、たまに出てきてもストライクが入らず四死球連発です。
 
 今使える先発投手は、菅野、田口、戸郷、今村、直江あたりで、菅野以外はドラフト下位指名の高校生であります。もっと言えば、野手でも岡本、坂本などの生え抜きは高卒が多いのです。生え抜き大卒投手でばりばり活躍しているのはドラフト7位の中川だけ。あろうことか、高卒で他球団で活躍している一線級選手一岡(広島)と平良(横浜)は、FAの人的補償で取られてしまいました。
 
 大社の新人をドラフト指名して、チームで成功する確率が低いのは偶然ではありません。大学社会人の数年で、一番大事な時間を空費・乱費するからです。レベルが低いアマの試合で楽をする、逆に監督にこき使われて疲労や肩肘の酷使もあります。練習や体のメンテナンスはおざなりになり、怪我や体調不良などを引き起こしやすいのです。プロの練習や身体トレーニング・アフターケアなどとは比べ物になりません。鳴り物入りで入団しても、すでにガタが来ていて、案外活躍せず中途半端な成績で終わる選手がなんと多いことか。
 
 例えば怪物と言われた江川、甲子園を沸かした日ハム斎藤、沖縄の星、島袋などは大学に行って明らかに能力が低下し、劣化いたしました。逆にMLBで活躍している日本人選手は大谷、田中、ダルビッシュ、前田など高卒がほとんどなのです。
 
 また、大社で目立つ選手は、高卒に比べ、既に体が出来ているし、経験も技術も高いのは当然ですが、一方で、ある程度ピークに達して伸びしろがありません。大学で150Kmの球を投げてもプロに入ってから10Km伸びることはありません。高校生は、粗削りで筋肉や骨・体のばねなどはまだ発達途上です。プロに入って適切な指導と、体力・筋力をつけることによって格段に切れのある速球を投げ、球速も10%近く速くなる投手さえいます。

 何より、高校生からダイレクトにプロに飛び込む若者の方が、ハングリー精神があり、断然見込みがありますね。中途半端に「大卒」という保険をかけたり、社会人で二足のわらじをはくというのは、何か逃げ道を作っている感じがして潔くありません。

 素人で私設監督のワタシらでも、こんな理屈はわかります。結果も道理も明確で、はなから高卒ルーキー狙いに絞るべきなのです。昨秋のドラフトはくじ運にも見放され、惨敗でした。救いはここ2年、のべ12名中高卒を10人をとったことです。やっと、ワタシの意見が採用された(かどうかは知りませんが)のです。編成担当やドラフト・スカウト活動の体制が変わったんです。これは全権委任された原監督の意向・貢献によるところが大きいと思いますね。

 2020年ドラフト会議まであと丁度ふた月です。今の、伸びしろがあって素材型の高卒中心(オンリー)のドラフト戦略を続けることが出来れば、間違いなくわが巨人の黄金期が築けます。ストレスが減ってワタシの健康にもいいのです。
 あぁ、このブログが、巨人の関係者の目に留まればいいのですが・・・・

 
コメント
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