植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

夢の途中

2020年08月25日 | メダカ
 メダカの世話をし、一緒の時間を過ごしていると、憂き世の悩みやコロナ・ストレスを忘れてしまいますな。

 そういえば、メダカ組というのを思い出しました。薬師丸ひろ子のブレーク作「セーラー服と機関銃」で薬師丸演じる星泉ちゃんが組長になったのが「目高組」でした。もう40年も前の映画なんですね。ひろ子ちゃん、ちょっと短足気味のセーラー服姿が眩しいくらい可愛かったなぁ。この映画の後主題歌の「夢の途中」は大ヒットしました。ワタシ達もこの歌はよくカラオケで歌いましたが、必ず曲名は「セーラー服と一晩中」と読み替えていました。今時セーラー服を「持ち帰り」して一晩すごしたらえらいことになります。そんな人は居ないでしょうが(笑)。
(^^♪ 今を嘆いても胸を痛めてもほんの夢の途中 🎶

 先日来、様子がおかしかったダルマメダカの稚魚が相次いで死にました。4匹、一日中お腹が上になる「転覆病」で、この猛暑でしたから仕方がありません。誕生してからわずかひと月ほどで儚い生涯を閉じたので、不憫でなりません。餌を少なめにして室内の安定した温度の中で育てた方がよかったかもしれません。生き物を飼育するのは、常にその生死に直面します。

 メダカプールの水面に映る自分の姿も、やがてこの子たちと同様、いずれ消えてなくなるのだ、と思うと不思議な思いにとらわれます。今生きている自分も実は夢の中にいるのではないか、と。諸行無常、すべてのものは変化しうつろい、やがて無になります。
 メダカは、今を懸命に生きるだけであります。ワタシがぱったり倒れたり「育魚放棄」したら間もなく命が潰えるでしょう。ワタシの姿を見てパシャパシャと寄って来るのも、掌が水の中に入って来ると、なんの警戒もなく乗って来るというのも、ワタシに命を預けているとわかっているのでしょうか。


 昨夜、「満月美人」が開花いたしました。月下美人の近種で、年に一度甘く柔らかな香りを漂わせる花を咲かせます。
前々日の蕾がこれ

夜9時ころには強い香りを放っていました
闇夜の中にまさに夢のようぽっかりと咲いております。朝を迎えると、まもなく萎れておしまいです。

郷里の誉れ、南こうせつが歌う「夢一夜」に『一夜限りに咲く花のよう匂いたつ』という1節があります。儚さゆえに一瞬の輝きが素晴らしいのでしょうか。

 歳のせいでしょうか、目覚めてもいまだ夢見心地であります。

 

 
コメント
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