植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

チユウキンレンの株分けをいたしました

2019年10月16日 | 植物
急に冷え込んできました。今朝も雨、これからは一雨ごとに寒くなります。
あわてて、胡蝶蘭の団体さんを廊下に取り込みました。あと一か月くらいの間に「非耐寒性」の植物たちは、越冬準備となります。もう冬がすぐそこに来ているのですね。

昨日は、チユウキンレンの株分けをいたしました。
地湧金蓮、バショウ科ムセラ属の亜熱帯性の植物ですが、耐寒性が強く日本で地植えが出来るのがうれしいのです。もともと中国の雲南省あたりに自生していたもので、1990年の大阪花博に展示されたのがきっかけになったいう珍しい植物だそうです。

筍のような大きな苞のうえに黄色い花が咲き、一度開花すると200日以上もそのままです。
ワタシは、昨年初夏に花付きの鉢を購入、送料込みで1万円という大出費でした。鉢のまま戸外で冬を越し地上部は枯れ、春に芽吹きました。そこまでは良かったのですが、いつまで経っても葉は茂り花が上がってこないのです。本来は本ブログで開花の様子をアップするつもりでありましたのに。
昔のお便所「はばかり」でありますな。(笑)

理由は不明です。水切れもさせず、定期的に液肥を施し、日照も十分でした。珍しい植物だけあって、調べても詳しい育て方は書いてありません。
恐らく鉢が窮屈で、生育がイマイチであったのではないか、湿潤を好むこの植物にやや水が不足したのでは、というのが、ワタシの推理であります。地植えしてのびのびと育てるのがいいのではないか、と思いますが、このままいきなり地植えするのを躊躇するのです。一つには、「日当たりが良く田んぼの畔のような地面が水気の多い」場所が見つからないということがあります。もう一つは、鉢替えを機に子株を切り離して株分けをしたいという知的欲求です。(鉢を増やして、あわよくば儲けようという魂胆も少し)

一つの個体として管理して枯らすリスクを避けるため、あえて子株を切り離し、親株を半分に割って分けるという大手術を選択いたしました。
作業の詳細は省略します(写真を撮り忘れました)、やり方は全くの自己流です。
根で固く締まった鉢の周りを、ハンマーでたたいて緩めて取り出し、水のジェットで根を傷めないよう土を洗い落とします。あとは包丁で株の根茎を真っ二つに切り離して、半分を手でちぎり切り離し、もう半分はそのままもとの鉢に戻しました。

用土は黒土を基本に、赤玉土(小粒)、腐葉土を混ぜ、ボカシ肥料と緩効性化学肥料、コガネムシ対策にダイアジノンをそれぞれ少量入れました。
こうして、五つの鉢に株分け終了。このまま水遣りだけでそっとしておいて冬越しをさせます。上手くいけば来春新葉を出すと思います。そうしたら初めて一つは地植えしてみようという(甘めな)見通しであります。

下手をすると、切り口から病気になって腐るかもしれません。でも心配は無用、植物と言うのは非常に強いものです。万一全滅しても大丈夫。実は、写真の左下の小さな鉢だけは実生で栽培しているので、これさえ枯らさなければ何年か先には開花を拝めると信じております。
コメント (1)
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