昨日のブログは、実は脱線いたしました。
出だしで頼母子講の話題を取り上げましたが、これは落語で言うまくらであります。本当のところは、保険について少し書こうと思ったのです。しかしながら、枕の部分を書いているうち、そのままお題に入らず落ちとなった次第。面目ありません。
金持ちは保険に入らない。
これは、家内の信条の一つ。けだし名言であります。
昨日紹介した「講」が発展し、事業として規模を大きくしたのが保険であります。保険と言っても、以前は生命保険と損害保険に大別されておりました。最近では垣根を超え総合的な保険も目にするようになりました。
生命保険は、病気で死んだり入院したりすると、葬式代から手術・入院費まで支払われますので、若い働き盛りの男性で家族を持っていると、自分に何かあった時に備えて加入します。これは、突然病気になり入院した挙句若くして亡くなると、妻子が路頭に迷う、というような典型的なパターンを回避するために、責任を果たすことです。
お金持ちは、何かあっても十分な資力や備えがあるので、保険金頼みになることは無く、毎月の掛け金がかからない分益々金が溜まるという訳です。これは、宝くじなどにも共通いたします。毎年何万から何十万と宝くじを買っても、結局数万人に一人しか当たらない高額当選が当たるはずも無く、じわじわと金を失うことになります。
現在の保険制度では、掛け金が保険会社によって運用されているとはいえ、バブルの時代以降、株でも国債でも不動産でもおよそ高利で運用できるものは見当たりません。むしろ運用損・不動産評価損が生じております。そこで目減りしたうえ、保険会社の人件費等運営費にも費やされるのですから、全体での還元は相当な減額が生じることになりますね。
では、保険は不要か、あるいは無駄か、というとそうとも言い切れないのです。
何事もない場合は、せいぜい所得から一定額の控除が受けられます。一括受け取りの死亡保険金には、相続税の対象外となります(上限があり)。何かあった時の安心料といえます。勿論、不幸に早く亡くなると、掛けた金額を大きく上回る保険金を手にすることが出来ます。
住宅ローンを借りた時も団体信用生命保険(団信)と言われる保険に半強制的に加入しますが、本人が亡くなれば、住宅ローンが相殺されるので遺族は返済義務を免れます。
というわけで、ワタシは金持ちでもないので保険には加入しております。がん保険なので、一括の高額な死亡保険金や満期はありません。
癌は、以前は死ぬ病、今ではかなりの確率で治癒する病気となりました。肺・膵臓・食道、肝臓のガンはまだ10年の生存率が30%以下ですが、それ以外は60~70%以上になっています。
ただし、ガンが見つかった時に、必要な手術・治療・入院費用が長期間かつ高額になるのです。その費用を惜しんで(払えず)命を落とす人も大勢いるのです。
平均寿命と所得が正比例するのは、ここらにも原因があるのです。
長年かけ続けていても、ガンになる人は二人に一人だとか。では、ならなかった人は無駄に掛けたのか。
いえいえ、ガンにならず天命をまっとうできればこんな安いことはありません。ワタシのがん保険は、ガンにならないためのおまじないだと思っていますよ。
それはそれとして、ガーデニングにも保険があります。こちらは掛け金無し。
枯れやすい植物は、まず二つ買います。少し違った環境で育て、万一の時にもどちらかが残ります。さらに、早々に挿し木・取り木で増やす、これが大事です。種でも球根でも同じです。栽培が難しい植物、今のところストレプトカーパスとバニラはちょいちょい挿し木にしております。オンシジューム・カンナと地湧金蓮なども出来るだけ株分けしておりますよ。