植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

洋ランを愛でる、どころの騒ぎではないです

2019年10月06日 | 植物
先日来、心を入れ替えて少しづつ鉢の整理をいたしております。数えたことはありませんが、屋上から室内・廊下を抜け、マイガーデンに行くまでに、恐らく2,3百ほどの鉢があります。よく考えると、これは基本水遣りして管理しないと枯れてしまうので、よくもこれだけ増やしたものだと呆れております。

当然のことながら、虫が付いたり根腐れ・水切れが生じ、合間に枯れ枝花ガラ取り、施肥・鉢替えなどやることがたくさんあります。一定の確率で枯らすのは致し方ありません。みんな特性が異なるので育て方もまちまち、少なくとも日照・温度・鉢の水分は千差万別なので、どうかすると誤った育て方をしています。
洋ランは、そういう意味では種類によって栽培法が全く異なり、やはり素人にとってハードルが高い植物群となります。

 困るのは、変化が乏しいために、根腐れや水不足がなかなか表に出ないので知らない間に弱って、気づいた時には手遅れとなることです。時間に余裕があって、洋ラン栽培に特化できるといいのですが、あれこれと気が多いワタシは、どうしても片手間になっており、蘭ちゃんには可哀そうなことをいたしています。

 ランの栽培は、まず枯らさないこと、次に個体が生長すること、最後に花を咲かせることの3段階があります。花が付くと喜びひとしおなのですが、これが難しい。
最初に買ったのが、小さなカトレアの鉢。花付きを買って、次に咲くこともなく枯らしました。それからは、デンドロビウム、胡蝶蘭、オンシジューム、シンビジューム、パフィオペディルムと次々に手を広げ、簡単で強健ななシンビジュームを除くと、買っては枯らしの連続でした。昨年廊下に冬越し用の温室を大枚はたいて買ってからは、格段に延命率が上がりました。冬場の室温と湿度がかなり管理できるようになりましたから。胡蝶蘭も数鉢は開花いたしました。

しかしながら、今年に入ってからは、またもや少しづつダメにするようになりました。原因は、個体数の増やしすぎ、他のことに時間を割かれた、油断した、等々であります。家内には、洋ランを増やさないと約束したのに、罰が当たったのかも。

これから、一鉢ずつ、蘭類を取り出して植え込み材と鉢替えをしていこうと思います。昨日はデンドロビウム3鉢のメンテナンスをして、高芽を外し、新しい鉢に植えこみました。よくみると元株は随分痩せて傷んでおりました。ダメなワタシ

すると、友人が花の終わった胡蝶蘭4鉢(3~5本立て)を持ってきました。彼らがお店(鍼灸院)を新たにオープンした際に貰ったお祝い品ですね。手に余ったというより、忙しくてランなどの世話など出来るわけがありません。

 胡蝶蘭は、一株で一本の花茎しか出しません。豪華な仕立てた胡蝶蘭は開花株数本の寄せ集めなのです。ですから、10数本分の胡蝶蘭が手元に増えることになりました。ワタシの予想通りなのですが、問題はすべて白花、しかもかなり葉が萎れています。恐らくは水切れでしょう。ともかく、放置するのは可哀そうなので、ざっと水を与え、それぞれを独立した鉢に植えようと思います。今回は、水苔と素焼き鉢に統一します。1~3週間刻みで、一度にたっぷりと水やりするつもりです。温室なしで室内に置いて冬越しさせます。だいたい最低10℃位で保てるので、なんとか枯れずにすむのではないか考えています。温室はもう満杯ですしね。

 それにつけても、お祝いごとに胡蝶蘭というのはやめて欲しい。一株およそ2千円を5本立てで1万円とかになります。ものによっては数万円にもなります。貰った方もノウハウも興味もないのに、高価なものだと思って捨てられなくなるのです。更に、翌年また同じように花が咲くと思うのです。管理が難しく開花させるコツも必要な洋ランです。普通は枯らしますし、運よく咲いてもせいぜい2,3個しか花蕾がつきません。だから高いのです。いっそ切り花のほうがすっきりすると思いますが。
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