スペーストラベラーズ

1995年にジョビジョバが演じた舞台『ジョビジョバ大ピンチ』を、演出とキャストを代えて再演。本格的に演劇を観るのは初めてですが、見応えのある面白い作品でした。

土曜日夜の部、客席はほぼ満員で高校生の集団がいて大きな笑い声を終始あげていました。その笑い声の雰囲気が舞台上にも伝わって、役者の演技にもいい影響を与えていたみたい。声をたてて笑うっていうのが、映画でもライヴでも経験がないので、最初は戸惑っていましたが、そのうちそんなに気にならなくなり、自分も小さいながら声を上げて笑っていました。

とある銀行の片田舎の支店に銀行強盗が入って、行員と客を人質にとるが、事態はおかしな方へと進んでいく。。

舞台が暗転して、ビデオを巻き戻したみたいに少し前のシーンからもう一回、みたいなところがいくつかあったんだけど、真っ暗闇の中で役者が少し前のシーンに寸分違わず戻っているのがすごいなあ、と驚きました。地声で話しているのに客席によく響く舞台上の役者の声、そして一人ひとりの役者の演技というか存在感もすばらしく、6人が2時間弱出ずっぱりという密度の濃いところどころにユーモアも入ったお芝居で、演劇初体験としては最高の部類ではないでしょうか。

舞台って、ちょっと有名な人が出ていたり、演出したりしていると、チケット価格がはねあがって気楽には見に行けないけれど、またこういう良質でお財布にも優しい作品だったら見たいなあ。

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7/7　下北沢本多劇場


『桃（タオ）さんのしあわせ』10月公開予定！