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碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

2106- 映画に学ぶこと

2021-06-13 | 日記

 昔から、映画が好きで古い映画も探して観るが 特に過去に賞を取った作品は必ず保存はしても あまり気が進まないタイトル作品は 観ずに放置されるものも 幾つかはある。先日、白黒映画の中でその一つ 米映画「紳士協定-1948 エリア・カザン監督」と言うアカデミー受賞作品を観て流石に良い映画だと 勉強もさせられた。

 本を書く主人公が、米国内の反ユダヤ人 勢力に対して 不公平な疑問を抱き 実際のユダヤ人に成り切り 実生活を通じて 多くの場面で受けた迫害と差別を体験し作品を完成させる課程を映画化したものだった。周囲の大半は善人だが、同じ人間が 宗教・文化・出身国の違いで 社会では目に見えない差別を受け苦しんでいるのに 人々は影で差別は批判はするのに 周囲の圧力で同調して 自分たちだけは安全圏で生活して 見て見ぬふりをすることで身を守っていることを 第三者として批判する内容だ。

 世の中に、仕事も貰えない・ホテルでも断られる・仲間外れにされる・・などそれらを許す社会が日常化すると必ず その社会は暗黒の社会に変貌して行くと言う 勇気ある作品だが それを作った映画会社も75年前に受賞作品に選ぶ映画界も米国もやはり民主主義の生きた国だと思えた。

 権力者の在り方とか、人々の差別を正す 政治と言う役割の大切さを思い知るのだが 今回の東京五輪の 国民も世界でも反対意見が半数を占めているのに あまり報道も論議もされないのに違和感を感じる毎日だ。近づく開催日だが知らされるのは根拠もないまま「開催、頑張ります」と言う興行主の様な報道ばかり・・伝えるのは 五輪協賛新聞だから この国は商業主義に変貌してしまったらしい。

 

 「紳士協定 1948」ポスターから


2106- ドイツ料理 カツレツ

2021-06-07 | 日記

 緊急事態宣言の神戸市内、街中は人が一杯なのに神戸元町大丸は食品売り場を除いて日曜日が閉館なのだそうだ。

 昔、1985年頃に西ドイツHannover messe(ハノーバー)で世界規模の工業見本市が毎年あり 自社も北欧拠点も続々と増えていた頃で大きな展示ブースで日本からも 事業部・技術関係者が百人規模で参加するのが恒例になっていた。お陰で私も数回、行く事が出来たのだが その会場も トロリーバスで行ける隣国オーストリアの暖房照明展会場にも出かけたのだが 会場の昼食で「シュニッェル」と呼ばれる肉スープの様な食事がとても気に入っていた。これは現地の人にはメイン料理では無いらしいが ホテルの食事は いつも ポテトと脂ぎったソーセージばかりで この国の食文化はジャガイモばかりで美味しいものが無いと 思っていたので猶更 印象深かったのかも知れない。

 日本には無いと思ったこの料理が最近、神戸大丸・最上階の「西洋料理 神戸開花亭」にカツレツと言うメニューがそれではないかと聞き、今日月曜日にやっと再会し食べることが出来た。

 メニューには「スエーデン風カツレツ」と書かれていたが、登場した料理の形も感じも 少し雰囲気が違い 肉の中にポテトフライが混在した様なもので それなりに美味しいものだった。記憶では、大皿にポテト・ペーストを引き、上に薄肉フライが乗って濃い スープの中で泳がせたもので 日本人も多かったのでテーブルには箸も置かれていたが 開花亭は薄豚肉の大フライに 専用ソースをかけてナイフとフォークで食べる形で この方が西洋食らしかったけれど。

 銘々がスエーデンなので、ドイツとかオーストリアのシュニッツェルとは、料理方法も違うのかも知れないが 給仕さんに聞いて長年の人気メニューでもそこまでは判らない風だった。国柄で違う文化も 食文化も楽しいが、コロナ後の世界は 恐らく人の行動も 国境を隔てるビジネスの方法も 様変わりしているから 一般旅行も容易ではないのだろう。

 この国は五輪論議で、初めて世界に目を向けた感じだが 論議を聞いてもコロナの二年間で 再び元の島国に戻されている気がする。

 

 「北欧スエーデン風カツレツ」の正体は


2106- 飛べない人間集団

2021-06-05 | 日記

 世界の話題には、面白いジョークが多くあり この国では駄ジャレはあるけれど 洒落たジョークはあまり見かけないがやはり 頭が固いのだろうか。

 最近知った「沈没船ジョーク」を紹介する沈没船の船長が乗客を海に飛び込ませるのに、アメリカ人には「先に飛び込めば英雄になれますよ」、イギリス人には「・・紳士と言われますよ」、イタリア人には「・・女性に持てますよ」、で日本人には「もう皆さん、飛び込みましたよ」と言う様なジョークだが少しどれも面白い、他にもトラブル対処の国民性を皮肉った似たジョークが流行っているらしい。

 日本人の周りに同調し行動する習性は世界のデジタル化から10年遅れと言う話しにも通じるのだろう。物資が足りない時代に「役に立つものを安く」と松下幸之助の唱えた水道方式で、低人件費で大量生産を続け 世界中に日本製品を売り遂に1985年に目指した米国を成長率で追い抜き「世界ナンバーワン」と言われた。そのまま頑張り続けた結果、直ぐにアジア品に追いつかれ 生産過剰になり平成以降 経済は下降低迷して それでも「更に役に立ち低価格で」と追い続けて 今では立ち上がる事も難しい局面になっているのが実情だ。

 英会話の中で「あなたの住んでいる国と、私の国は時差があるので電話するのは気を付けてね」と言うフレーズを聞いて、こんな会話は知らなかったが 世界では日常語だろう。フランスの街は電柱が無いそうだが 大昔に一人が「電柱は街には似合わない」と主張した一言が、電線は地中に埋めるのが基本になったらしいが こんな改めて周りを見回し気が付く様な 発想の転換が必要なのだろう。

 過去の固定概念を捨てるための世代交代が必要だが、現代人が求めている本当に「役に立つ意味のある物」が実現できればまだまだこの国には復活のチャンスはある筈だ。

 

 飛べない鳥 代表

 


2106- 六甲山 西おたふく山

2021-06-02 | 山登り

 梅雨の晴天を見つけ 六甲山 西おたふく山と久しぶりに最高峰にも登って来た。ワクチン注射をしたばかりだけれど・・・。

 西おたふく山は標高僅か 878mだが、最高峰に最も近いが 山頂が広すぎ 電場塔敷地内に三角点があり一般は入れないので 地図には通過点扱いにされている。しかし、1-2年前に南市街地から 最高峰に登る七曲りの土砂崩れが改修が進まず 通行止めになった関係で 西おたふく山経由で 山頂を目指す人も増えてくるのではないかと思っている。

 昨年春、通行止めに出合い仕方なく 七曲り手前から黒岩谷を遡行し 最高峰に辿りついたが ルートを探りながら藪漕ぎを強いられ この年ではこんな登山はごめんだと思った。今回も、五助ダムの掲示に 西おたふく山ルートも崩壊したので 避けて欲しい・・と書かれていたがネットで調べると注意すれば通過可能とあったのを知った。それよりもこのコースは、住吉川左岸道から右岸道の渡渉箇所(標高500m辺り)でずぶ濡れになるとあったので 気になっていた がその日の様子で 渡渉出来そうな個所を見つけて渡ろうと考えていた。

 昨年秋に、大平岩の渡渉点を見つけたが 雑草で一面覆われて足元も見えないので諦めていたが  今回は雑草が少なく 大平岩下の細い丸木橋が見えたので 渡されていたロープを使い 濡れずに渡渉できた。少し登った先の崩壊個所も無事に通過し 良く判らなかった西おたふく山頂も通過できた、いつものことで 脚疲労で足が吊り歩けなくなる現象もあったが 急がず休みながら時間はかかったが最高峰まで登り終えた。

 火曜日ウイークデイで、このコースの登山者は4-5人行き違ったが、中国人らしい登山者と六甲山頂はサイクリングのイタリア人と出会った。この二人は三宮から自転車で来たと言う・・「アイノウ・イタリアンランゲージ・・スバゲッテイ アンドパスタ」と言うと 一人が日本語も話したのにびっくりした。昨年も、石屋道の途中でアメリカ人5人パーティに出合ったが 六甲山は国内でも珍しい 国際色豊かな山なのだろう。

 

 3時間の予定は 5時間もかかったが 山頂は踏めたようだ

 大平岩の右岸道に渡渉 ・・左ロープの下に細い丸木橋

  右岸から見た当初予定の渡渉点・・渡らなくて済んだが

 西おたふく山ルート 崩壊個所

 西おたふく山 ブナ林の山頂・・周囲はウグイスが多いが姿は見えない

 六甲最高峰で、出会ったイタリアのサイクリスト