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碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

1812- 古本の整理

2018-12-10 | 日記
 最近は、整理ばかりしているが 今日も車トランク一杯の古本を処分。
読んだ後、保存すべきと書棚に置きっぱなしの美術全集・歴史・文学・山岳ガイド、工学図書、技術解説本など部屋の書棚に種々雑多の溜まった本の第二弾だ。
 元々は、資源ゴミに出す予定で山積みしたが 中も見ずに償却される本達からすれば可哀そうだし 捨てる私も罪深いかなと思い 汚れの多い本とか古い辞書は価値が無いのでそれは別にし 美術全集・絵画集・比較的新しい本・文庫本などは 専門家に価値判定して貰い 廃棄するのが道筋だろうと 一部を近くの「ブックオフ」に持ち込んで確認した。

 選んだ本は約 30冊ほどだが、店員さんは手元の電子データと照合して10分程で 買取価格は4百円少々と言って買取成立した。高価と思った美術絵画・写真集などは買取不可だそうで渡されたリストを見ると、比較的新しい本と、文庫本の僅かなものだった。
 考えれば、今のリサイクルの価値判断は「再販出来るかどうか」が全てだろうから 判定でゴミ廃棄される立派な美術全集も「ただの紙くず」と価値判定されても 時代の判定なので仕方がないと諦めてくれるだろう。

 「ブックオフ」に来たのは10年ぶり位だろうか、以前 本屋にない本はブックオフに行けば数分の一の価格で 独自方法でリフレッショされ読みたい本が買えた。古本には縁がなかったが、定年後に知ってから 読んでなかった名著を探しては 手あたり次第に購入し読んだ時期、当時の店内は整然と図書館の様な静かな雰囲気で 本好きなお客が棚の間で本を探している人気ショツプだった記憶がある。

 ところが今回、店に入って驚かされたのは本もあるが多くは「中古パソコン・オーディオ・楽器・家電・玩具・ゲーム機が山積みされた「何でもリサイクルのショツプ」に変わり 肝心の書籍は店内の奥の僅かなコーナーに縮小されていた。しかも本の多くはコミック漫画とゲーム・メデイアと中古ゲーム機で 本屋さんとは言い難い雰囲気。日曜だったので、お客は子供とか若者が多くなり ゲーム世代の遊び場が その残骸が放出されるフリーマーケットの様な場所に変わり 昔の本好きは小さくなって散見される程度で 本屋とは言い難い。
 「ブックオフ」も本を読まない若者と顧客の減少で 本以外のリサイクル業に変身し生き残りをしているのだが この展示品を見ていると国内の「高度成長、遊興の果て」とか 使い捨て文化・負け戦の跡の様で あまり行きたくなくなった。多分、本を愛する経営者では無いのかも知れない。

 神戸元町にある数件の古本屋さんは、本好きな店主さんが健在で 黄色くなった古本だが常にお客も多く安心した・・やはり、読書は楽しいのだ

1812- カメラに残るテクノロジー

2018-12-07 | テクニクス
 古く使わなくなったカメラを処分した。使えるものは、欲しいと言う方に貰って頂いたが スマホ登場で「カメラ」と言うカテゴリーも無くなりそうな時代だ。
フイルム・カメラも、スパイカメラと言われたポケットカメラもAPSカメラも今は使われず その内にデジカメもそれに追随するのかも知れない。

 キャノン・ニコンは世界メーカーになったが、栗林写真工業という普及カメラ「PETRI-ペトリ」、一眼レフの旭光学の「PENTAX-ペンタックス」、輸出カメラの「MINOLTA-ミノルタ」は国内カメラ愛好者を増やし ミランダ・レオタックスなども含め数多くカメラを世界に拡大した日本の礎を作っていた企業があった・・それも廃業したり 合併されブランドが残っている所もあるが メカニカルの塊だったカメラの時代が終わるのは寂しいが 使われないものは廃棄するしかないのだ。

 古いカメラを眺めてみると、どのカメラも開発者と職人達の開発者の、当時の「他社に負けるな」と言う 意気込みが伝わってくる。
昔、海外の空港でIXYで写真を撮っていたら 同じゲートで便を待つ乗客に カメラ好きがいて興味を示し気分が良かったが これも日本カメラ技術のお陰だったのだろう。

 カメラ企業は最初、兵器開発で生まれそうだが 今はカメラレンズ加工は海外移転され 国内企業は 先端医療機器とかビジネス機器に向かっているらしい。
安易な下請けにならず、難しい新市場に挑戦するのは正しいが 更に先は宇宙産業にも それとも他の何処に行くのか 技術者達の意地の行く末が興味深い。

 「ペトリカラー35」高価なドイツ・ローライをベースでも、そのダイアル配置は本物を越え海外でも大切に保存されていると言う


 「ミノルタ・オートパック」全20シリーズが開発されその8割は輸出・・レバーを引く銃スタイルが独特


 「初めてオートフォーカスが搭載されたカメラらしい


 オプションの「オートワインダー」シャツターで自動巻き上げもカメラ初らしい


 「キャノン-IXY」初期品 ステンレス・デザインで思わず買ったが APSフイルムといえば「CANON イクシイ」

1812- 平等と公平で

2018-12-04 | 日記
 東西ベルリンの壁が崩壊して、来年その30年目になるとニュースにあった。終戦の1949年に、東西を二分された独にベルリンに壁が出来て 東西に分けられ 1989年に解除されて世界冷戦が解けた歴史だ。
 それで思い出すのは、過去仕事でベルリンの工業展示会に二回行く機会に恵まれ その中の一日を 壁の向こう側 東ベルリンを国境越えして日帰り見学した事があった・・壁が崩壊した5年前だ。
 厳重な警戒された壁とか銃を持つ兵隊、街中にはお店に行列し買い物をする市民を見せられて 緊張した市内観光だったが暗い社会の印象ばかりで 良い印象は残っていないが・・。
 記事は、元東ベルリン市民が 最近は平等・公平・自由が無くなり 貧しい事より安心安定した暮らしの 昔を懐かしむ人が増えていると言うものだ。確かに最近の世界は、経済も国境紛争も増えて どの国民も不安定な生活環境と不安に 満ち溢れているニュースが増えている。

 日本国内も、政治も国民生活にも内向的深い問題があるが マスコミ・ニュースも気楽であまり騒がれてはいない。でも、賑やかな神戸の街も 待ち行く人に外国人が増え レストラン・コンビニに入っても店員の多くが真面目なアジア系アルバイトらしい若者に切替わりつつあるようだ。日本人の若者は、低賃金な仕事の為なのか 減りこの街にいると 日本は知らぬ間にじわじわと無国籍の国に向かっている感じがする。
 国内の深刻な人手不足で、人手の取合いで企業は悲鳴を上げ 遂に政府は移民政策でない海外からの働き手を増やす法改正を決定したが 他国では活用できない「日本語必須」とか家族帯同は認めないので、移住して安定した生活は望めず人手を増やすことにはならない気がする。現在、法整備が緩いのか既に働いている外国人が多いので この法律制定の意味は薄いのかも知れない。
 国内の人手不足で困っていた元気な企業は、海外の優秀な人を求め 既に拠点を移していることもある。

 今のグローバル化と情報化で、日本語と人力中心の 2020オリンピックも不安だが、55年振り大阪万博も物を展示した過去と違い 国際交流の場となり英語中心だと予測されているし 掲げられたスローガンとは裏腹の狙いは後のカジノ誘致だと報道され地方振興みたいな違和感を感じてしまう。有識者が集まって、決めてくれるのだが意識のある人でなくて それは知識のある人でないといけない。
 他にも北海道に設置した大量の太陽光発電も、沖縄基地問題・原発再稼働など どれも中途半端で未来の不安を増やしてきた。壁と同じ30年の平成の歴史は大きな国資産を投資し決めてきた事の 長期的な視点が欠けたものが多すぎる・・企業とか地域の権力利益により偏った判断がされたのか責任の諸在さえも判らない事が多過ぎるようだ。

 国内だけでも、大問題を正直な討議で多くが納得できる結論を出し目標に向かって努力した日本人の特性で世界に模範を示せたら良いと思うのだが。高度成長期で過去の貧乏を忘れ、全員を白雪姫にしないと不満の治まらない国になったが これも日本人の後遺症で仕方のない事なのだろうか・・

 当時に西ベルリン側から、壁の写真があった