1609- 触覚フィードバック?

　 国内の先端技術と言われていた事業が、終焉を迎えているらしい。S社開発のリチゥム電池事業、P社の主事業だった液晶パネル事業が 撤退すると言う寂しくなるニュースがあった。
　赤字続きが原因で、それに代わる事業は両社共に 新センサー事業だそうだ。物は小さいので設備も人員規模も相当縮小されるのだろう。
　その関係記事の中に「触覚フイードバックを利用する "ハブテツクス- haptics " 」と言うのがあった。私は知らなかったのだが 流行のスマホ操作に既に 利用されているらしい。

　スマホ画面はガラスなので触れた感触はみな同じだが、その部分を画面情報をフイードバックさせ、内蔵された振動素子で「金網・ブラシ・荒面・艶面」に応じて振動周波数を変えることで 現物に触れている様なリアリティを作る技術らしい。これはゲーム機から、来たものらしいのだ。
　この素子はハードディスク・モータで世界制覇した N社が、次の振動アクチェーター(動作部材)として事業先行しているが これは「メーカーが提案で過去にない市場ニーズを誕生させる」と言う本来のヒット商品が生まれ方であり これが出来る企業が先端と呼ばれるのだろうが 大きな規模はではなさそうだ、通販の商品をスマホで触感を確認して購入する・・ところまで発展すれば別だが。

　しかし、直ぐに技術が流出し 数年で追いつかれ 今の大企業が存続して行くのはとても難しい時代だ。過去の栄光を引き継ぐ羽目になった 今の企業トップには収益も不足する中でそれを引っ張り続けるのも 気の毒な感じもする。


　振動部材・・良いものが無かったが こんな感じか ?

1609- 町内パトロールで

　定年後から、地域町内会に参加しているが 数年前からの二拠点生活で　今は役も外れ 町内パトロールに協力しているだけになった。
日程は、不定だが巡回グループには迷惑をかけながら、本人は1時間 ジョギングの様なつもりで 出来る限り参加協力している。
　昨日も五人での一巡だが 地方都市のベットタウンのこの町も昔、田圃だった所が大きなアパートに代わり 景観も様変わりしてきている。この原因は、大都市からの不動産会社が農地を住宅地にと　農地税に困る人達を利用した結果が町を変えていっているらしい。

　他にも以前、火災を起こして大騒ぎした家も 昨日は建物も無くなり更地になっていり、近くの書道教室のあった百坪以上の大きな住宅も 大手不動産会社の手で 立派な戸建てを壊して今は 新築作業が始まっていた。この様な、住民の流出も激しいが 千世帯の町内会なのに 歩いて見ると夜の明かりの点かない空き家らしい家が角を曲がるたびに増えている気がする。パトロール仲間にも農家は多いので、空き家情報と宅地情報も 教えて貰えるのも 町内パトロールなのだ。

　最近、問題となってこの「空き家問題」はいろいろ対策の話題もでている。民泊とかも、あるがこれはあまりにも姑息で賛成はできないが・・・。
日本の固定資産税は、住宅さえ建っていれば土地だけの税金の１／６なのだそうだ。古い住宅は、子供たちは都会に出てしまい 残された お年寄りが亡くなりと家は放置される所以らしい。欧米では、家は使い込むほど価値が高まる、それは住む世代がメンテナンスを続ける文化なので反対だ。日本では新築が価値が最高で、以降２０年後は価値はゼロになる法律。従って、一代限りの新築住宅の使い捨てが前提なので、使える家でもすぐ壊して新築する事が　常態化している。
　今住んでいる、私の家より数倍立派な戸建てが 重機によって取り壊されていくのを見ていると 住む家が無くて困っている人々が多いのに 人間不在の経済で動いているが経済が疲弊する今、これを整備して再利用すればどれほど　多くの人が助かるだろうに・・。

　今年の政府統計の全国平均は、七軒に一軒(14.5%)が空き家で このまま行くと２５年後の２０１４年には４０%を越えるそうだ。一般的に３０%になると、その地域は崩壊するらしいが 税収が減る中で 空き家の放置は動物が棲んだり犯罪の温床・災害崩壊などの環境悪化で 終いには行政の負担になる。放置すれば地域住人も逃げ出して 町は廃村になるからだ。
　この国は、持ち家が少ない頃の古い規制が今以て適用される物が多い。これもその一つだが早く見直し改正をすべきだろう。パトロール巡回も、防犯以外にも地域の環境を見回り改善するのが役割だが 維持管理だけでない未来の難しい問題も抱えているのかも知れない。

　　政府総務庁統計局データから　・・3年前で古いですが

　
　　一見、平和に見える国内の街並みも パトロールすると 実は空き家だらけらしい?