すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【クラブW杯】鹿島がうまく試合を殺した 〜鹿島3-0 A・ナシオナル

2016-12-15 10:06:04 | Jリーグ
ゴールマウスに魔法をかけた11人

 FIFAクラブW杯の準決勝。南米王者のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)に1-0でリードした鹿島は後半、ブロックをやや低くして待ち構える守備で試合を完全に殺した。攻めてはカウンターから追加点を奪って突き放す。前半は降り注ぐ敵シュートの雨あられを耐え、ゴールマウスに魔法をかけた。

 PKからの先制や後半に見せた守備重視のうまい試合運びなど、終わってみれば3-0と鹿島らしい狡猾さが光った。さあ日本チーム史上初の決勝進出。おそらく次はあのレアルだ。ジーコが作った「鹿島魂」をとくと見せてもらおう。

 リードした鹿島ほど強いものはない。後半は敵のパス&シュートコースを巧妙に消し、粘り強い守備からボールを奪うと前がかりになった敵の背後をカウンターで襲う。前半は相手の個人技の前にいつ失点してもおかしくなかったが、後半はまさに鹿島の横綱相撲だった。特に昌子と植田の守備が光った。

 アトレティコは細かくパスをつないでくるポゼッション・タイプだ。最終ラインから丁寧にビルドアップしてくる。特に前半は鹿島ゴール前で彼らの個人技が輝きを放った。だがシュートがバーを叩くなど、何度打ってもゴールに入らない。

 個の力では圧倒的にアトレティコが上。だが鹿島のようにしぶといディフェンスをベースに戦えば日本人でも「世界」に勝てる。鹿島が大きなヒントをくれた一戦だった。

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