東京洛陽堂の書籍を何冊か入手した。白樺派の文学作品・竹久夢二の画集は高価なので購入対象外。
医師三田谷啓の「そとへそとへ」は英独留学後の三田谷が日本人に対する国際感覚・世界的視野の必要性を説いたもの。医師三田谷は我が国における身障児童行政面での功労者/先駆者。
三田谷は高島平三郎、富士川游つながりで本書を洛陽堂から刊行。『学校及び家庭に於ける児童生活の研究』は高島平三郎らの翻訳書。「感情移入の美学」で著名であったドイツの美学者テオドル・リップス『美学汎論』は河本俊三時代の刊行物。稲垣末松講述『美学汎論』(洛陽堂、1921)、同『美學各論』(洛陽堂、1922)
タイトル:美学各論,著者:リップス 著[他],出版者:洛陽堂,出版年月日:大正11
ルウドルフ・マグヌス 『自然科学者としてのゲエテ』は原翻訳書は洛陽堂刊、戦後翻訳者:小川政修が勤務校の九州大学医学部の九州医報に補訂版をだし、これをゲーテ関係のほかの論稿を併せて増補版としたのがこの九大出版会版だ。原翻訳書には小川の畏友永井潜への謝辞が付されており、永井の口利きで洛陽から出版していたことが判る。
ドラモント、高島&山本訳『学校及び家庭における児童生活の研究』、洛陽堂
目次 / (0005.jp2)
第一章 緖言 / 1 (0016.jp2)
第二章 兒童研究の豫備 / 10 (0021.jp2)
第三章 兒童研究上の警戒 / 29 (0030.jp2)
第四章 生物學と兒童研究 / 49 (0040.jp2)
第五章 兒童研究の方法 / 94 (0063.jp2)
第六章 嬰兒研究の法 / 128 (0080.jp2)
第七章 兒童の體重と身長 / 152 (0092.jp2)
第八章 兒童發育上の事實 / 164 (0098.jp2)
第九章 兒童の感覺及神經系統 / 189 (0110.jp2)
第十章 兒童の健康 / 212 (0121.jp2)
第十一章 兒童の疲勞 / 233 (0132.jp2)
第十二章 兒童の本能 / 262 (0147.jp2)
第十三章 兒童の本能と習慣 / 305 (0168.jp2)
第十四章 兒童の興味 / 321 (0176.jp2)
第十五章 兒童の發表 / 349 (0190.jp2)
第十六章 兒童の道德的特質 / 385 (0208.jp2)
第十七章 宗敎と兒童 / 408 (0220.jp2)
第十八章 特異の兒童 / 432 (0232.jp2)