えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

女性タクシ一運転手の歌集

2017-06-15 14:37:45 | 歌う
数日前に送られてきた歌集の「あとがき」を読み驚いた

「離婚により一人暮らしを始め自活のためタクシ一ドライバ一になった」「猫との団地暮らし」「二十五年前から短歌を始めた」「六十歳を節目に歌集に自分の半生をまとめてみた」

🔘作者の茂木敏江は未来の会員だが面識がない、15年もタクシーの運転手とは驚いた。歌集「かぎしっぼふれふれ」は次のような元気な歌から始まっいる

🔘舞えよ舞え車道に舞えよ桜花モヤモヤさんを散らしておくれ

🔘叩き付ける雨を突風がさらう中しぶきを上げてタクシ一走らす

🔘吾が胸に飛び乗る猫を乗せたまま腹筋体操腹をへこませ

🔘目標の猫背地蔵を右折して無線配車の農家へ向かう

🔘ドア越しに猫の鈴の音寄りてくる吾の帰宅は深夜なれども

歌集のなかには猫の写真がたくさんあり楽しい、飼い主の茂木さんに似て逞しい。そして優しい猫、猫が好きな方にこの歌集を推すめしたい。


パンダのおめでた

2017-06-13 14:49:15 | 歌う
♥ぬいぐるみのパンダを抱きしめ「よかったね元気に育て」と繰り返し言う

朝刊一面に「上野、5年ぶりのこんにちは」11歳のシンシンが12日に出産。人間の手のひらに収まる赤ちゃんを胸の上に乗せ、体をなめたり、軽く口でくわえたりしている 赤ちゃんは「ギ
ャアギャア」と鳴くらしく、体重は150グラムほどと見られる

プログで上野のハンダの様子を報告している39歳の高橋貴博さんのことを本日朝日「ひと」で知った。6年近く「毎日パンダ」、職場の理解を得て、出社前に通う

紹介する写真は望遠レンズを構えて撮る。きっかけは入園したてのシンシンとリ-リ-のマイペ-スが愛くるしかったからだそうである

高橋さんは体が弱かったが、園通いで体力がつき、気持ちも強くなったとのこと、「高橋さん、がんぱって!」

白牡丹といふといへども

2017-06-11 14:37:29 | 歌う
本日の朝日俳句の寸評が楽しい。

💠 白牡丹といふといへども紅ほのか

これは1874年生まれの高浜虚子の句てある。明治、大正、昭和の3代を生きて俳句のホトトギスを主宰。定型と季語を尊重した高浜虚子は。

「俳句の表現は使う言葉のひとつひとつが読み手の眼前にとりわけ大写しになる。(いいまわし、ふしまわし)がとても大事。よって表現のすみずみに神経を行き渡らせる」が今日の寸評の中田剛の冒頭の文てある.

昭和生まれの中田剛は還暦を過ぎたばかり。吉田ひで女に俳句の手ほどきを受け、地方銀行に務める傍らカルチャ-センタ-で俳句を講ずる。

白牡丹を眺めているとだんだん淡いビングに見えてくる、見られていると牡丹も気分が高揚してくる、のかもしれない、花と人間の微笑ましい関係は俳句あってこそですね。

あじさい、アジサイ、紫陽花の歌

2017-06-10 15:58:39 | 歌う
紫陽花の見頃になってきた、この花は日本的な情緒が漂っていて眺めているとしっとりした気分になる、奈良時代からあったといわれるか万葉集には二首のみ、色が変わるので心の変節と思われたからだろうか。日本から西欧に渡り色変わりが珍重され近代になって人気が高まったらしい。

🌻あじさい アジサイ 紫陽花の歌

あじさいの夢の道にて今しがた別れしひとに会いたくなりぬ

紫陽花の花まだ若き寺に来て三年ぶりに亡きひとに会う

半日陰、この明るさが心地よくアジサイにわれを委ねていたり

あじさいが咲いていますかあの坂にあの急坂をなだれるように

紫陽花の葉に水羊羹をのせるとき和服の母があの世より来る

紫陽花はもう紫陽花ではなくなったサムライプル-が消えてしまって

あじさいの道がおわりて振り返る今年はすでに半ばを過ぎた

短歌最新情報・結社賞

2017-06-09 15:18:59 | 歌う
先ほど届いた「うた新聞6月」に発表された結社賞について急ぎお伝えする

🌹第26回短歌人賞

♥大室ゆらぎ「夏野」30首詠

「目のやうに見ひらいてゐた池水を覆ひ尽くしてけさの菱の葉」

🌻西川才象「存在と時間」

「うなだるるさまとはなるまじ正門へ続く坂道顔上げ登る」

🌹第63回〇先生賞(コスモス短歌会)

🌻大西淳子「ストロベリ-とクイニ-アマン」30首詠

「あかがねの月の鏡はねむらずに朝までわれを抱きくれたり」

♠真樹賞
新井邦子「行きつ戻りつ」20首詠

「青春は安保にゆれしあのころのエネルギ-はも青色ならん」