えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

野々すみ花の有機農業

2017-06-23 13:42:04 | 歌う
♥さて廚にもどるか俎上にわれを待つ落日色の金時ニンジン

野々すみ花は元宝塚歌劇団の娘役。1987年京都府南部の久御山町て生まれ育った。実家は専業農家、有機農業を始めた。九条ネギ、金時ニンジン、賀茂ナス、などなど。野々は学校から帰ると翌日の出荷の準備を手伝った。

30年ほど前、有機栽培をする農家は珍しく、京都中心部の錦市場の「かね松老舗」に。野々は宝塚音楽学校に入学、娘を宝塚に入れることは父の夢だった。6年前、父は55歳の時に癌で亡くなった。

野々は宝塚を退団後は女優として活躍、農作業も。父には多くの弟子たちがいて「かね松」には今その弟子が作った野菜がならんでいる。

野々すみ花さま 私は近頃、九条ネギをよく買います。東京ネギに比べて細く柔らかい、金時ニンジンは色か鮮やかな赤で料理が引き立ちますね。京都の有機栽培の野菜はアナタをいつまでも若く美しい女優にしてくれますよ。(6月値20日朝日新聞朝刊より)

短歌最新情報

2017-06-21 14:26:10 | 歌う
♥公開講座のお知らせ

♠「朝日歌壇の選者とともに」

8月28日(月)午後1時半、大阪・フェスティバルタワ一内の朝日カルチャ一センタ一。講師は馬場あき子と佐佐木幸綱。定員80人。事前に作品を募る公開選歌は1人1首、締め切りは7月31日
受講料は一般4644円。詳細の問い合わせや予約は電話06・6222-5222

♠「第27回8・15を語る歌人のつどい」

8月15日13時半より日比谷図書文化館コンベンションホ一ルにて澤地久枝氏講演「歴史としての歌」、金子貞雄、春日いづみ、沖ななも、石川勝利各氏他による短歌リ一ディング、参加費は二千円。申し込み不要。

いま泣いちゃダメ

2017-06-19 14:10:21 | 歌う
本日の朝日歌壇の🌟の歌は高野公彦と馬場あき子に選ばれた松田わこ

🌟今ここで泣いちゃダメって思う時人って少しずつ強くなる

作者の松田わこは小学生の頃から朝日歌壇で活躍していた、いつの間にか高校生になりこんな一首を詠んでいる。
人が泣くのは悲しみ、苦しみ、喜びのために感情が高まって涙を流し声を出す。などと辞書に書かれているが辛くて泣きたいのを我慢しながら強くなるとは、生きてゆくことは力が要りますね、わこサマ。

🔘子供には子供のヒミツ透明度低い今夜のディナ一の会話

これは松田わこのママの由紀子の歌。本日の朝日歌壇で佐佐木幸綱が選んでいる、子供のヒミツはたぶん恋だろう、ママはもう娘の心のなかへは入りにくくなってしまった、夕食の会話も以前のように透明ではない淋しさ。でも娘は逞しくなってゆくのだから、ママの由紀子の不満はゼイタクですよ。

雨の日の読書

2017-06-18 13:47:33 | 歌う
☔昼すぎのわれに読書をさせる雨、やさしく青葉を洗っている雨

小学生の頃から私は本を読むのが好きだった。童話の本は父が買ってくれたが私に読書を勧めたりはしなかった
むしろ文芸作品を読むのを嫌がり、私は父の書棚からこっそり取りだしまた元に戻していた。短歌を始めたのも父が亡くなった後である。あの世で怒っているだろう。「俺の挽歌なんて詠むな不愉快だ」と、

今日は日曜なので新聞に本の広告が多い。雨の休日は家て読書をするのがいいですよと本の広告が手招きしている

♥「女と男の品格」伊集院静

哀しみにはいつか終わりが来る
理不尽がなければ仕事で成長できない
女を舐めとると命とられるよ

🔺静ではないこの伊集院静は

♠「強父論」阿川佐和子

94歳で大往生の破天荒な父が、アガワを泣かした34の言葉

🔺オヤジは怖い怖いとサワコは しきりに書いてきたが、オヤジがじゃじゃ馬サワコを恐れていたのではないか、「嫁さんにしてくれる男がいない」なんて私たち女を同情させたサワコが友だちの夫と密かに不倫、最近結婚したとか、もっと早く騒がれていたら「聞く力」はベストセラーにはならなかった?才女は怖いですよ。

遥かなる父へ

2017-06-17 15:00:52 | 歌う
亡くなってから二十何年も過ぎたが父は時々私に接近してくる、明日は「父の日」、私の歌を贈ろう。私が文学に近づくのを嫌がったが父は文学が好きだったのだ。文学に関わって私を苦労させたくなかったのだろう、

遥かなる父へ

ひさびさに亡き父ゆめに現れて「やあ」と手をあげ去りてしまいぬ

怒りても目は微笑せよと言ったのはスタインペック、ではなくて父

文芸にかかわるなと言いしその父の書棚に川端康成全集

わが歌を一首も知らぬ亡き父へ詫び状ではなく挑戦状を

苛められないために苛める子と組むを許さぬ父は壮年だった

表面を見つめていればその裏が見えると言いぬ職退きし父

古書店の奥処に立ちている人よ振り向くなかれ暫し父なれ