短歌に英語の熟語を ②
残暑厳しい東京を脱出して万座高原に着いたのは午後2時、涼しいというより少し肌寒い。海抜1800mの高山温泉郷、軽井沢の奥座敷といわれる、すでに紅葉の始まった木もある、東京は最高気温35度とか、私は得をしたような気分でさっそく露天風呂へ、
♠ 露天風呂open-air bathに入り我は人魚になりゆく心地す
硫黄の臭いの濃厚な黄濁の湯に浸るわたしの体は見えない。人魚になるかもしれない。
♠ 温泉宿のテレビを寝ながら見ておりぬ世界一周 around the world
ひんやりした部屋で目覚める。冷房なしの部屋が肌寒い朝の6時。晴天である。朝の光のなかの露天風呂は黄金色に見える、食堂の窓には山、山 朝食はバイキング。嬬恋村のキャベツの炒めものが美味しい。
嬬恋村は群馬県西部利根川の支流の我妻川最上流域にある村、長野県との県境の浅間山は薄い雲に覆われ今朝はやさしい。ここは夏キャベツ日本一の産地。見渡すかぎりキャベツが元気に育っている。
♠ INNOCENT 天真爛漫 私よあの日に還れ草野広がる
「愛妻の丘」に近づく。農家の畑を借りて始まった小さな催しが「キャベチュウ」 男たちが真剣に愛を叫ぶ姿が評判になり、群馬県が「叫びの丘」に整備した。村の人たちが「愛妻の丘」と名付けた。丘の❤型の花壇には赤のベコニアが咲き盛っていた。
♠ 紆余曲折 twists and turnsのありて二人は愛妻の丘に
二日前に訪れた「愛妻の丘」のベゴニアの赤がまだ目裏に鮮やかです。
9月8日 松井多絵子
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