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第六回現代短歌社賞は門脇篤史 その二

2018-12-09 14:03:13 | 歌う
黒瀬珂瀾選考委員
選出された門脇篤史の「風に舞ふ付箋紙」は現代日本語表現の達成を示す好作品だ。
🔘地方自治法のあはひに溜まる解釈に溺れぬやうに夜を進みつ
🔘青春の終はりあたりに佇みて上司の指示の白きを思ふ
読者を不可思議な詩情に誘う。己の歌世界をさらに積み上げて欲しい。

瀬戸夏子選考委員
「風に舞ふ付箋紙」を読んだときに、絶対にこの作品が受賞すると思った。同時に、絶対にこの作品を受賞させたくないと思った。わたしのこの時点での判断をいつか将来とても後悔させるような活躍をしてください。

松村正直選考委員
「風に舞ふ付箋紙」は描写と心情のバランスが良く、都市に生きる若者の暮らしや心のありようが鮮明に見えてきた。
🔘 牛乳に浸すレバ一のくれなゐが広がるゆふべ 目を閉ぢてゐる

食べ物の歌は割と少ないですね。でも味覚はストレ一トに読者に伝わりますよ。私はいま柿の歌を詠んでます。「未来」に出詠しますから読んでくださいね、門脇篤史さま。

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