えくぼ

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「馬場あき子の鬼」短歌研究7月号より

2018-06-24 14:59:50 | 歌う
20ペ一ジに及ぶ「馬場あき子氏に聴く」は楽しい。短歌研究7月号の特別インタビュ一の聞き手はキャロル・ヘイズ(オ一ストラリア国立大学副学長)と田中教子(歌人・上代文学研究者・ヤママユ)まず田中が『鬼の研究』について聞き馬場が応える。

馬場 「鬼ねえ。私もはじめは恐くて大嫌いだったの」
キャロル 「私も恐いです。特に祭りの夜に出るような鬼が」

馬場「私は幼い頃に母が亡くなって、おばあちゃんに育てられた。その頃の夜は本当にまっくらで鬼がひそむ闇という感じ、その怖さから鬼と仲良くしょうじゃないか、友だちになろうと」

「能に親しむようになってから鬼の勉強、そして、これ人間のことじゃないかと。高校の国語の教師になり『伊勢物語』で業平が愛人を無理矢理奪われたのは鬼のしわざという結末、政治的に強力な覇権を握っているのが鬼だとわかってきました」

ここまで読んで「私だって鬼婆」なのだ気がつく。人間はみな鬼なのだと。

あのひとも鬼ではないかと思うまで赤い言葉をつぎつぎ放つ

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