「朝日俳壇4月14日」
今週の俳壇はさくらが満開、もう散り始めていて桜吹雪だったり、歌壇には珍しく☆がないのに俳壇は珍しく☆☆☆☆である。さくらさくらの句が☆☆☆☆である。
<大串章・稲畑汀子共選>
☆☆全快の全身に浴ぶ花吹雪 (福山市) 広川良子
広川さんの喜びがストレートに読者に伝わる。「全快、全身に浴ぶ」という強い表現を花吹雪というやわらかな言葉で受け止めた、春にふさわしい一句ですね。
<大串章・長谷川櫂共選>
☆☆中年や流浪の果ての花疲れ (船橋市) 斉木直哉
斉木さんは今、働きざかりで頑張りすぎて疲れていられるのでしょうか。疲れているときに力いっぱい咲いている桜に囲まれたり、見下ろされたりすると、ますます疲れるのでしょうか。
この日の歌壇には子供の歌が8首入選している。毎週子供歌人が登場している。俳壇には子供の句と思われるものを、私は見かけない。投稿句が短歌よりはるかに多いためか。言葉や思いを圧縮することが子供にはむづかしい。いや俳句は老人の私にもむづかしい短詩である。
4月16日 松井多絵子
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