えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

平成生まれの詠う男子

2014-09-20 09:34:32 | 歌う

           ・・・ 平成生まれの詠う男子 ・・・

 昨夜わたしは平成生まれの男子たちとオシャベリすることができた。彼らは私より半世紀も遅く生まれている。昭和という時代を知らない世代。あの得体の知れない膨大な歳月間を知らない男子たち。彼らが短歌界のリーダーになろうとしている。如水会館スタールームで開催された短歌研究の授賞式で、新人賞も評論賞も大学短歌会の平成生まれの男子たちだった。

 ★ 第57回 短歌研究新人賞  石井僚一 受賞作 「父親のような雨に打たれて」 

 昨夜の祝宴にはご両親も祖父母も出席されていたそうだが私はお目にかかれなかった。父上にぜひお会いしたかったのに。受賞作についてはすでにブログに書いている。「亡くなった父」として。その父の亡霊ではなく北海道から上京された父上。受賞作が虚構であると石川は檀上で言った。胸には赤いバラが。寺山修司も生きている母を亡き母にした歌を作ったことはあったが。虚構とはなんだろうか。私はわからなくなってきた。

 ★ 第32回 現代短歌評論賞  寺井龍哉  受賞作品 「うたと震災と私」

 (略)しかしこの作品の読みに必要なのは、作中主体と作者を分離し、石川のように両者をつなぐ作歌行為の意義を読み取る。変質した私性の概念だろう。(略)

 これは昨日頂いた受賞者リストに載っている寺井龍哉の受賞作のごく1部である。短歌研究10月号に掲載されるので私はまだ読んでいない。読んでも難しくて理解できないような気がする。彼は1992年生まれ。東京大学入学とともに本郷短歌会へ入会、大野道夫氏の指導を受ける。2013年、短歌研究新人賞最終選考通過、半月歌会に参加。現在、本郷短歌会、半月歌会所属、東京大学文学部在学中。長身でカッコイイ。ああ眩しい平成男子。

    寺井龍哉サマ  あなた 「満月歌会」 に所属なさったらいいのに。

                      繊月歌会会員  松井多絵子 9月20日

 

 

  


コメントを投稿