えくぼ

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言葉がエスカレート

2016-02-28 14:24:49 | 歌う

              言葉がエスカレート 

♦ 枯れ枝に枯れ枝が寄り添う如月の最後の日曜、叫びたくなる  松井多絵子

 まだ寒いが晴天、今日の天声人語は遠くて近い米国からはじまる 「米大統領選で話題をさらう不動産王トランプ氏は毒づいたり難癖をつけたりする方面の語彙が実に豊かだ。うそ。デマ。詐欺。たわごと。恥を知れ。口を極めて全否定するものの一つが地球温暖化である」。言葉がエスカレートするのはトランプ氏だけではない。朝刊の本の広告も叫んでいる。

▲ 結婚とは、永遠に続く倦怠期。  足立紳著『乳房に蚊』 最悪夫×最凶妻

▲ 埋蔵金探し、それは僕達だけの冒険のはずだった、、。大崎梢著 『誰にも探せない』
           誰が味方で誰が敵か。手に汗握る青春ミステリー。

▲ 乳癌で亡くなった妻・奈央さん(29歳)。その時長男は生後112日。関西の人気テレビキャスターが初めて明かす家族3人の闘い。 清水健著 『112日間のママ』

▲ 貧乏の鎖は、俺で最後にしろ。 相場英雄著 『ガラパゴス』 現代日本の”不都合すぎる真実”を暴きだす危険極まりないミステリー。

 以上は今日、日曜朝刊・本の広告のごく1部である。文字が叫んでいるようだ。新刊が多すぎる。PR誌などタダの雑誌、自費出版で送られてくる本など読み切れない本に囲まれている人が多い。その上、テレビ、パソコン。出版社は新刊書を売るのために広告の言葉はエスカレートする。トランプ氏が大統領選で勝ち抜くために言葉がエスカレートするように。しかし本は生鮮食品ではない。売れない本でも、手にとれば読みたくなる人もいるはずだ。書店だけでなく、売る所を、。などと思うが私たちの財布を開かせるのは容易ではない。

                             2月28日 松井多絵子


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