えくぼ

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ある校閲ガール

2016-11-20 09:29:30 | 歌う

               ある校閲ガール

 ♠ つり革につかまり重きカバン持つわたしの腕はわたしの履歴  松井多絵子

 「地味にスゴイ!校閲ガール」 こんなテレビドラマが注目されているらしい。実話であり、ヒロインの河野悦子は新潮社校閲部員丸山有美子というひと。42歳。大学の教育学部卒業後、新潮社入社。校閲部で美術、政治経済、小説の各月刊誌を経て、2002年より文庫担当。歴史からSFまであらゆる分野の書籍に携わっている。

 ドラマでは破天荒な仕事ぶり、実際の校閲部員はどんな感じか、昨日夕刊朝日 「ぶっちゃけ聞いてみた」 の記事を引用してみる。「わたしたちの仕事が注目されています。うれしいですが、こういう風が吹いている時に、びっくりするような失敗をしたりするかもしれない。気を引き締めていかないと」。

 ※ そうですよ。丸山さん、好調な時こそ注意すること。人が寄ってくる。ホメられるとほろ酔い気分になり、気軽に喋る。落ち込んでいる人に「私だってあの手この手でやってきたのよ」などとオーバーに話す。サービス精神が過剰になりがち。それが誇張されて伝わり仲間の反感を買う。なにげなく云った言葉も深読みされ、誤解されたりしますよ。

 丸山有美子は 「ノーミスというより原稿を正確に一番伝わる形にして送り出すことを目指す。チェックは初校、再校、念校と3段階。再校まで2人1組で仕事をし、別の人の目も入れる。印刷所に回し、製本前の刷りだしと製本後の見本を確認して終了です」。

 「読書が好きで、校閲部なら本読んで給料をもらえると就職先を選んだが校閲と読書とは全く違う、自分のミスは会社のミスに直結します。ドラマの河野悦子みたいな、超前向きな仕事ぶりは、まねしようと思っても、私はちょっとできませんね」

   丸山有美子さま 私はあなたのマネをしょうと思っても、ちょっとできませんね。

                               11月20日  松井多絵子


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