えくぼ

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コワイ子連れ熊

2016-05-13 09:26:30 | 歌う

              ・・・ コワイ子連れ熊 ・・・

 ▲ もし熊が現れたらとおもうとき我に迫りてくるダンプカー   松井多絵子

 5月になってから熊に襲われる人が多くなっているらしい。長野、岩手、新潟県の人里離れた林道や山林などで山菜採りをしていた老人たちが顔などに傷を負っている。今年は子連れの熊が多いそうだ。

 動物生態学の大井徹教授(石川県立大)によると、昨年秋にドングリ類などの木の実が豊作だったことが影響した可能性がある。ドングリは冬眠前のえさになる。母熊の栄養状態がよくなって出産率が高まり春先の冬眠明けに子連れの熊が増えたと考えられる。そして暖冬、降雪量も全国的に少なかった。雪解けが早くなると熊の活動時期も早まる。

 「母熊は子を守るために攻撃的になりやすい」とは人間に似ているではないか。父熊を避けるために母熊の行動範囲が広がり人と出会う可能性も高い。動物園でしか熊を見たことがないのは私だけではないだろう。縫いぐるみの熊は可愛らしい。抱いて寝る子も多い。私も熊の縫いぐるみを居間に置いている。ベージュのふわふわした小熊は可愛いらしくつい抱きたくなる。

 熊が人間を襲うのはエサにするためではないらしい。人間を恐れて熊自身を護るためとか。父熊はアテにならないから母熊は子熊を連れてエサを探しまわっているのだ。人間は熊の肉など食べない。ということをどのようにしたら熊に分かってもらえるだろうか。熊をペットとして飼う人はいない。その代りに縫いぐるみの熊が愛されるのだろうか。

                         5月31日  松井多絵子