えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

ツナミだ!ツナミだ!

2016-04-25 08:18:14 | 歌う

              → ツナミだ!ツナミだ!→

 ▲ 壁のごと迫るツナミを語るとき海辺の女は瞼をとざす  松井多絵子

 4月16日の地震で南米エクアドル沿岸部に大きな被害が出た。西部の町カノアでは地震発生の直後、大勢の住民が声を掛け合って高台に避難した。実際には大きなツナミは来なかったが、東日本大震災で見た映像の記憶が素早い非難につながった。地震発生は午後7時前。強い揺れによる停電で真っ暗になるなか、ツナミ、ツナミと叫ぶ声が、ツナミはスペイン語でも「ツナミ」。エクアドルの公用語はスペイン語である。

 ▲ 今ここにツナミが迫って来るならばあの高台へ駆け上らねば

 「3・11の日本のツナミを思い出した。一目散に高台へ向かって走った」ひとびと。「波が家々をのみ込む様子を思い出した。走れる所まで走り続けた」エクアドルの人々も3・11のテレビの映像の記憶は鮮烈なのだ。避難を呼びかける放送や誘導ではなく住民自身の判断だったのだ。高齢者や体の不自由な人も周囲に助けられて避難していたらしい。

 ハワイの太平洋津波警報センターは一時、沿岸に津波到達の恐れがあるとして警報を出し避難した。3・11の映像が住民の素早い行動をうながした。波が家を壊していく様子は私たちの心に強く残っている」と。(朝日新聞 カノア=田村剛)

     ▲ ツナミなど来ることないというように湘南の海にただようヨット

                   4月25日  松井多絵子