蝶好きの友人が数名来訪することになり、軽井沢から簡単に行け、高山蝶を見ることができる場所ということで、湯の丸高原の池の平湿原に案内することにした。
3年前ここに行った時にベニヒカゲを目撃していたことと、湿原内にクロマメノキが自生しているのを見ていたので、この葉を食葉にしている「ミヤマモンキチョウ」も見ることができるのではという期待とがあった。

池の平湿原のベニヒカゲ 1/3(2014.9.11 撮影)

池の平湿原のベニヒカゲ 2/3(2014.9.11 撮影)

池の平湿原のベニヒカゲ 3/3(2014.9.11 撮影)

クロマメノキ(2017.7.31 撮影)
このところ天候が安定せず、迷走する台風5号の動きも気になる日が続いていたが、朝少し晴れ間が見えた7月31日に下見を兼ねて現地の様子を見に行くことにして家を出た。10時半頃に現地駐車場に着くと、平日にもかかわらず、すでに多くの車が駐車していて、管理人の話では早朝から駐車場の開くのを待っている人もいるとのことであった。
湿原入り口から尾根筋の「見晴歩道」を歩き始め、「雲上の丘広場」、「ピグミーの森」、「見晴コマクサ園」を経て鏡池に向かった。歩き始めるとすぐにたくさんのコヒョウモンが吸蜜しているところを見ることができた。この日はこのコヒョウモンが一番多く見られた。

現地入口の案内板(2017.7.31 撮影)
1時間ほど歩き、湿地内の鏡池近くの木道まで来たときに、最初の「ミヤマモンキチョウ」に出会った。その後、以前クロマメノキを多数確認していた「放開口」に向かったところ、丁度日が差し始めたことも幸いして多数の「ミヤマモンキチョウ」が飛翔しているところに出会い、充分撮影もできた。

放開口から見える東御市街(2017.7.31 撮影)
一方、「ベニヒカゲ」の姿は全く見ることはできなかった。発生時期には少し早かったようである。
この日と、8月3日に再度友人と共に現地に出かけた時に撮影した蝶と高山植物を以下にご紹介する。
まずは、今回のお目当ての「ミヤマモンキチョウ」。この蝶は長野県天然記念物に指定(1975年2月24日)されている種で、浅間山周辺と北アルプスにのみ分布する。浅間山系(浅間山~白根山)に分布している種は亜種として区別され、「アサマモンキ」とも呼ばれている浅間山系の特産種である。ちなみに北アルプス産亜種は「アルプスモンキ」と呼ばれている。

ハクサンフウロで吸蜜するミヤマモンキチョウ♀(2017.7.31 撮影)

シャジクソウで吸蜜するミヤマモンキチョウ♀(2017.7.31 撮影)

ノアザミで吸蜜するミヤマモンキチョウ♀ (2017.7.31 撮影)

ノアザミで吸蜜しながら開翅するミヤマモンキチョウ♀ (2017.7.31 撮影)

飛翔するミヤマモンキチョウ♀(2017.7.31 撮影)

ミヤマモンキチョウの求愛行動 上♂・下♀ (2017.7.31 撮影)

クロマメノキに産卵するミヤマモンキチョウ♀(2017.7.31 撮影)

木道脇のクロマメノキの葉上に産み付けられたミヤマモンキチョウの卵 1/2(2017.8.3 撮影)

木道脇のクロマメノキの葉上に産み付けられたミヤマモンキチョウの卵 2/2(2017.8.3 撮影)
続いて、今回池の平湿原で出会った蝶をご紹介する。

クロヒカゲの群れ(2017.7.31 撮影)

ヒメキマダラヒカゲ(2017.7.31 撮影)

マツムシソウで吸蜜するコヒョウモン (2017.7.31 撮影)

マルバダケブキに集まるコヒョウモン (2017.7.31 撮影)

ノアザミで吸蜜するギンボシヒョウモン(2017.7.31 撮影)

ノアザミで吸蜜するミドリヒョウモン(2017.7.31 撮影)

葉の上に止まるエルタテハ(2017.7.31 撮影)

ノアザミで吸蜜するアカタテハ(2017.7.31 撮影)

ノアザミで吸蜜するクジャクチョウ(2017.7.31 撮影)

ゴイシシジミ(2017.7.31 撮影)

マルバダケブキで吸蜜するアサギマダラ ♂上・♀下(2017.7.31 撮影)

ノアザミで吸蜜するキアゲハ(2017.7.31 撮影)

ハクサンフウロで吸蜜するコチャバネセセリ(2017.7.31 撮影)

ノアザミで吸蜜するオオチャバネセセリ(2017.7.31 撮影)
続いて、湿原を彩る多くの高山植物。林道と木道を歩きながらの撮影であったが、それでもこれだけ多くの花を撮影することができた。

ウスユキソウ(2017.8.3 撮影)

マツムシソウ(2017.8.3 撮影)

コマクサ(2017.7.31 撮影)

ヤマオダマキ(2017.7.31 撮影)

クルマユリ(2017.7.31 撮影)

シャジクソウ(2017.8.3 撮影)

イブキジャコウソウ(2017.7.31 撮影)

ヨツバヒヨドリ(2017.8.3 撮影)

カラマツソウ(2017.8.3 撮影)

アヤメ(2017.7.31 撮影)

ノハナショウブ(2017.7.31 撮影)

ツリガネニンジン(2017.7.31 撮影)

ウツボグサ(2017.7.31 撮影)

ヤナギラン(2017.8.3 撮影)

カワラナデシコとワレモコウ(2017.8.3 撮影)

シモツケソウ(2017.8.3 撮影)

アキノキリンソウ(2017.8.3 撮影)

ノアザミ(2017.8.3 撮影)

ジガバチソウ(2017.8.3 撮影)

コキンレイカ(2017.8.3 撮影)
今回訪問した2日共、多くの家族連れや老若男女が散策しながら、自然観察を楽しんでいた。たくさんの昆虫と高山植物に恵まれた素晴らしい場所であった。
ここは自然保護区であり、昆虫や植物の採集が禁止されていることと、自然環境を保全するための活動も行われていることから、これだけ多くの動植物を見ることができるのであろう。「ミヤマモンキチョウ」はじめ、昆虫たちがこれからもずっと我々の目を楽しませてくれることを願いたい。
3年前ここに行った時にベニヒカゲを目撃していたことと、湿原内にクロマメノキが自生しているのを見ていたので、この葉を食葉にしている「ミヤマモンキチョウ」も見ることができるのではという期待とがあった。

池の平湿原のベニヒカゲ 1/3(2014.9.11 撮影)

池の平湿原のベニヒカゲ 2/3(2014.9.11 撮影)

池の平湿原のベニヒカゲ 3/3(2014.9.11 撮影)

クロマメノキ(2017.7.31 撮影)
このところ天候が安定せず、迷走する台風5号の動きも気になる日が続いていたが、朝少し晴れ間が見えた7月31日に下見を兼ねて現地の様子を見に行くことにして家を出た。10時半頃に現地駐車場に着くと、平日にもかかわらず、すでに多くの車が駐車していて、管理人の話では早朝から駐車場の開くのを待っている人もいるとのことであった。
湿原入り口から尾根筋の「見晴歩道」を歩き始め、「雲上の丘広場」、「ピグミーの森」、「見晴コマクサ園」を経て鏡池に向かった。歩き始めるとすぐにたくさんのコヒョウモンが吸蜜しているところを見ることができた。この日はこのコヒョウモンが一番多く見られた。

現地入口の案内板(2017.7.31 撮影)
1時間ほど歩き、湿地内の鏡池近くの木道まで来たときに、最初の「ミヤマモンキチョウ」に出会った。その後、以前クロマメノキを多数確認していた「放開口」に向かったところ、丁度日が差し始めたことも幸いして多数の「ミヤマモンキチョウ」が飛翔しているところに出会い、充分撮影もできた。

放開口から見える東御市街(2017.7.31 撮影)
一方、「ベニヒカゲ」の姿は全く見ることはできなかった。発生時期には少し早かったようである。
この日と、8月3日に再度友人と共に現地に出かけた時に撮影した蝶と高山植物を以下にご紹介する。
まずは、今回のお目当ての「ミヤマモンキチョウ」。この蝶は長野県天然記念物に指定(1975年2月24日)されている種で、浅間山周辺と北アルプスにのみ分布する。浅間山系(浅間山~白根山)に分布している種は亜種として区別され、「アサマモンキ」とも呼ばれている浅間山系の特産種である。ちなみに北アルプス産亜種は「アルプスモンキ」と呼ばれている。

ハクサンフウロで吸蜜するミヤマモンキチョウ♀(2017.7.31 撮影)

シャジクソウで吸蜜するミヤマモンキチョウ♀(2017.7.31 撮影)

ノアザミで吸蜜するミヤマモンキチョウ♀ (2017.7.31 撮影)

ノアザミで吸蜜しながら開翅するミヤマモンキチョウ♀ (2017.7.31 撮影)

飛翔するミヤマモンキチョウ♀(2017.7.31 撮影)

ミヤマモンキチョウの求愛行動 上♂・下♀ (2017.7.31 撮影)

クロマメノキに産卵するミヤマモンキチョウ♀(2017.7.31 撮影)

木道脇のクロマメノキの葉上に産み付けられたミヤマモンキチョウの卵 1/2(2017.8.3 撮影)

木道脇のクロマメノキの葉上に産み付けられたミヤマモンキチョウの卵 2/2(2017.8.3 撮影)
続いて、今回池の平湿原で出会った蝶をご紹介する。

クロヒカゲの群れ(2017.7.31 撮影)

ヒメキマダラヒカゲ(2017.7.31 撮影)

マツムシソウで吸蜜するコヒョウモン (2017.7.31 撮影)

マルバダケブキに集まるコヒョウモン (2017.7.31 撮影)

ノアザミで吸蜜するギンボシヒョウモン(2017.7.31 撮影)

ノアザミで吸蜜するミドリヒョウモン(2017.7.31 撮影)

葉の上に止まるエルタテハ(2017.7.31 撮影)

ノアザミで吸蜜するアカタテハ(2017.7.31 撮影)

ノアザミで吸蜜するクジャクチョウ(2017.7.31 撮影)

ゴイシシジミ(2017.7.31 撮影)

マルバダケブキで吸蜜するアサギマダラ ♂上・♀下(2017.7.31 撮影)

ノアザミで吸蜜するキアゲハ(2017.7.31 撮影)

ハクサンフウロで吸蜜するコチャバネセセリ(2017.7.31 撮影)

ノアザミで吸蜜するオオチャバネセセリ(2017.7.31 撮影)
続いて、湿原を彩る多くの高山植物。林道と木道を歩きながらの撮影であったが、それでもこれだけ多くの花を撮影することができた。

ウスユキソウ(2017.8.3 撮影)

マツムシソウ(2017.8.3 撮影)

コマクサ(2017.7.31 撮影)

ヤマオダマキ(2017.7.31 撮影)

クルマユリ(2017.7.31 撮影)

シャジクソウ(2017.8.3 撮影)

イブキジャコウソウ(2017.7.31 撮影)

ヨツバヒヨドリ(2017.8.3 撮影)

カラマツソウ(2017.8.3 撮影)

アヤメ(2017.7.31 撮影)

ノハナショウブ(2017.7.31 撮影)

ツリガネニンジン(2017.7.31 撮影)

ウツボグサ(2017.7.31 撮影)

ヤナギラン(2017.8.3 撮影)

カワラナデシコとワレモコウ(2017.8.3 撮影)

シモツケソウ(2017.8.3 撮影)

アキノキリンソウ(2017.8.3 撮影)

ノアザミ(2017.8.3 撮影)

ジガバチソウ(2017.8.3 撮影)

コキンレイカ(2017.8.3 撮影)
今回訪問した2日共、多くの家族連れや老若男女が散策しながら、自然観察を楽しんでいた。たくさんの昆虫と高山植物に恵まれた素晴らしい場所であった。
ここは自然保護区であり、昆虫や植物の採集が禁止されていることと、自然環境を保全するための活動も行われていることから、これだけ多くの動植物を見ることができるのであろう。「ミヤマモンキチョウ」はじめ、昆虫たちがこれからもずっと我々の目を楽しませてくれることを願いたい。