軽井沢からの通信ときどき3D

移住して10年目に入りました、ここでの生活と自然を写真と動画で発信しています

ウインターフェスティバルと氷彫フェスティバル

2024-02-02 00:00:00 | 軽井沢
 軽井沢町では、昨年11月25日からウインターフェスティバル2024が開催されていて、最終日の今年2月29日までの間、様々なイベントが催されているところである。

 期間中、町内各所でイルミネーション装飾が行われる他、白糸の滝ではライトアップが行われている(2月12日まで)。スポーツでは、少年アイスホッケー大会(12月9日、10日)やスケート競技会(12月24日、1月20日、21日)がすでに開催されており、今後オープンカーリング大会(2月17日、18日)も予定されている。

 大賀ホールでは12月17日にクリスマスコンサートが行われた。

 
軽井沢ウインターフェスティバル2024のパンフレット表紙

 そうした中、松本市では氷彫フェスティバル2024が行われることをTVニュースで知り、写真撮影も兼ねて出かけてきた。軽井沢でも、かつては氷彫刻国際展が行われていたと聞くが、いつの間にか中止されているので、少し離れているが久々に松本城を見たかったこともあり出かけたのであった。

 軽井沢から松本まで行くには、上信越自動車道・長野自動車道を経由するルートと、国道18号と254号を通るルートがあるが、所要時間はそれぞれ1時間51分と1時間53分であり大差がない。一方キロ数ではそれぞれ112㎞と74㎞ということなので、迷うことなく一般道を通るルートを選択した。

 このルートは、軽井沢と松本とを、ほぼ最短距離で結ぶもので、三才山トンネルが無料開放されたこともあり、とても便利に使うことができるようになっている。また、冬の今の季節でも安心して通行できる。

 この氷彫フェスティバルは正式には国宝松本城氷彫フェスティバル2024となっていて、主に松本城公園内堀沿いに氷彫刻が展示されるが、他に松本市美術館、大手門枡形跡広場、中町蔵シック館、松本駅前広場にも展示される。松本市に入ってから、妻と私は松本城を目指し駐車場を探したが、城北側の駐車場は12時時点ですでに満車の赤い表示が出ていた。仕方なく、城の西側に回り込むと、幸いにもここに小さめの新しい駐車場があって、1台分だけ空きスペースがあり、停めることができた。


メインの会場となった松本城(2024.1.28 撮影)

 目指す氷彫刻は堀の南側に沿って配置されていた。今回は3D撮影が主目的であり、早速、全国氷彫コンクールチャンピオンシップ参加作品を松本城を背景に入れながら撮影していった。これらの作品は、氷彫師が夜を徹して午前5時までに制作したものというが、いずれも2mほどの高さのある立派なもので、次のようであった。
  


  
松本城と氷彫刻作品の3D写真 1/13・鶴〈夜明け〉(上:平行法、下:交差法 2024.1.28 撮影)
 



松本城と氷彫刻作品の3D写真 2/13・天下の大将軍(上:平行法、下:交差法 2024.1.28 撮影)



松本城と氷彫刻作品の3D写真 3/13・優美【銅賞】(上:平行法、下:交差法 2024.1.28 撮影)


松本城と氷彫刻作品の3D写真 4/13・闘鶏(上:平行法、下:交差法 2024.1.28 撮影)




松本城と氷彫刻作品の3D写真 5/13・天空(上:平行法、下:交差法 2024.1.28 撮影)




松本城と氷彫刻作品の3D写真 6/13・人魚姫と海の仲間達(上:平行法、下:交差法 2024.1.28 撮影)



松本城と氷彫刻作品の3D写真 7/13・深海のうたげ【金賞】(上:平行法、下:交差法 2024.1.28 撮影)




松本城と氷彫刻作品の3D写真 8/13・まだ見ぬ世界へ【銀賞】(上:平行法、下:交差法 2024.1.28 撮影)




松本城と氷彫刻作品の3D写真 9/13・その先へ(上:平行法、下:交差法 2024.1.28 撮影)




松本城と氷彫刻作品の3D写真 10/13・炎翔【特別賞】(上:平行法、下:交差法 2024.1.28 撮影)




松本城と氷彫刻作品の3D写真 11/13・アスクレピオスの杖(上:平行法、下:交差法 2024.1.28 撮影)




松本城と氷彫刻作品の3D写真 12/13・未来に向かって(上:平行法、下:交差法 2024.1.28 撮影)



松本城と氷彫刻作品の3D写真 13/13・ASTERISK(上:平行法、下:交差法 2024.1.28 撮影)

 作品中、No.2の「天下の大将軍」は軽井沢からの参加で、「軽井沢プリンス・万平ホテルチーム」によるものであった。 

 今年のテーマは「未来」「躍動」とされ、金賞に選ばれた作品「No.7 深海のうたげ」はクラゲを彫ったもので、たくさんの細い触手が見事に彫られているものであった。次に再掲する。


チャンピオンシップ金賞作品【深海のうたげ】(2024.1.28 撮影)

 夜間、完成後は赤や青にライトアップされ、プロジェクションマッピングで飾られた松本城と合わせ、さぞかし美しい光景が楽しめたものと思われるが、私たちは2時間ほど鑑賞・撮影の後、昼食をして帰宅した。期間中の松本の最低気温は氷点下6~7度台で、出場者は「良いコンディションだった」と話していたという。

 この祭りは、1980年頃に始まり、今回が37回目である。回数がやや合わないのは、途中で一旦終了が決まったり、コロナ禍で中止になったりしたことがあったためと思われるが詳しいことはわからない。

  ところで、軽井沢ではこの松本市の氷彫祭りに先立つこと十数年、昭和44(1969)年に軽井沢スケートセンターを会場に、第1回氷まつりを開催し、ここで氷像を制作し、人気コンクール投票を行っている。

 次の写真は第2回の軽井沢氷まつりのものであるが、大きな氷像が制作されていたことがわかる。観客数は第1回が3万5千人余、第2回が5万3千人余と記録されている(軽井沢町HP)。


第2回軽井沢氷まつり(幅 北光編「思い出のアルバム軽井沢」1979年 郷土出版発行より)

 この後も氷像制作は続けられ、昭和59(1984)年の開催時には、団体臨時列車「軽井沢氷まつり号」が上野ー軽井沢間に運行されている。

 翌、昭和60(1985 )年の第17回には「第1回氷彫刻」が開催され、第29回では軽井沢氷彫刻国際大会’97として国外13名・国内37名の氷彫刻家が参加、第30回には軽井沢氷彫刻国際大会’98として国外9か国35名・国内50名が参加するイベントに成長している。

 平成10-11(1998-1999)年に、「軽井沢氷まつり(第31回)」から現在まで続く「軽井沢ウィンターフェスティバル(第1回)」へ名称が変更されたが、氷彫刻大会は3本柱の1つとして継続され、平成14-15(2002-2003)年には「軽井沢氷彫刻(国際)大会」から「軽井沢氷彫刻国際展」に名称変更され、この年には町民有志による団体戦も行われた。

 ところが、平成19‐20(2007-2008)年の第10回では「氷彫刻国際展」の開催が見合わせられ、これ以降現在まで氷彫刻祭りも国際展も開催されていない。前年の第9回では、アメリカからナショナルアイスカービングアソシエーション会長のグレン・モトリー氏を招待し、海外選手アメリカ5名、ロシア2名、マレーシア2名、イタリア1名の参加で行われているので、休止には唐突な感じがする。

 理由は温暖化との説があるが、詳しくは判らない。実際、今回の松本城氷彫フェスティバル2024では、1月28日の1日限りの氷彫刻の展示であり、前夜から制作した氷彫刻は午後には一部溶けて崩れるものも出始めていたから、そうした可能性もあり得る話である。

 軽井沢は冬の寒さでは定評があるのだが、実際のところどのように気温が変化してきているのか、データを見ておこうと思う。

 次の図は気象庁のHPに記載されている軽井沢の1983年から2023年までの、10年ごとの年間の気温変化データである。




1983年から2023年までの軽井沢の気温(気象庁HPより) 

 このデータをもとに、8月、12月、1月、2月の10年ごとの平均気温の経年変化を図示すると次の様である。地球温暖化が叫ばれる中、確かに真夏の軽井沢の気温は上昇してきていると体感しているし、実際に8月の気温の上昇はデータからも読み取れるのであるが、冬季の気温はというと1983年から2023年までの40年間の変化は真夏ほどではなく、特に軽井沢で「氷彫刻国際展」の開催が見合わせられた2007年から2008年にかけての12月から2月の気温は、それ以前と比べて上昇は見られないと言えるのではないか。

 仮に温暖化が中止の主な理由でないとすれば、再び軽井沢ウインターフェスティバルで氷彫刻展が復活する可能性はあるのだろうか。期待したいところである。

1983年から2023年までの8月の軽井沢の気温(気象庁HPのデータから筆者作成)


1983年から2023年までの12月の軽井沢の気温(気象庁HPのデータから筆者作成)


1983年から2023年までの1月の軽井沢の気温(気象庁HPのデータから筆者作成)

 
1983年から2023年までの2月の軽井沢の気温(気象庁HPのデータから筆者作成) 

 
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今月の雲場池(12月) 最終回

2023-12-29 00:00:00 | 軽井沢
 先ず12月に入ってからの雲場池の様子から。周囲の木々はすっかり冬景色になり、外気温もマイナスになる日が多くなったが、池はまだ凍ることはない。ただ、入り口にある小池には下旬に氷が張りうっすらと雪が降り積もっていた。

12月2日撮影

12月7日撮影

12月14日撮影

12月21日撮影


12月27日撮影


結氷した小池(2023.12.23 撮影)

 紅葉が終り、訪問する人も少なくなってきた雲場池には、次第に水鳥の姿が増える。

 通年いるカルガモは数を減らしているが、入れ替わるようにマガモは30羽ほどに増え、このほかキンクロハジロとコガモも定着している。

 オカヨシガモとカイツブリは時々思い出したように姿を見せるが、今月はハシビロガモの姿を初めて見る機会があった。全国的には特に珍しい種ではないようであるが、雲場池に通い始めて4年になるのに、この種をこの池で見たのは初めてである。長く大きく先端部がへら状に広がるくちばしは異様でもある。

 今回、雲場池に現れたのは♂エクリプスで、まだ♀に近い羽色であるが、目が黄色いことと、胸と腹の一部がまだらに変化し始めているのでそれと判る。


マガモの群(2023.12.7 撮影)

マガモの群(2023.12.7 撮影)

マガモの群(2023.12.14 撮影)

マガモの群(2023.12.21 撮影)


マガモの群(2023.12.21 撮影)


羽ばたくマガモ♂(2023.12.3 撮影)


羽ばたくマガモ♂(2023.12.17 撮影)


羽ばたくマガモ♂(2023.12.21 撮影)

羽ばたくマガモ♀(2023.12.22 撮影)

キンクロハジロの群(2023.12.20 撮影)

 キンクロハジロは体をねじったり、仰向けになったりして羽繕いをするが、その様子はなかなかユーモラスである。

羽繕いするキンクロハジロ♂(2023.12.21 撮影)

羽繕いするキンクロハジロ♀(2023.12.21 撮影)

羽繕いするキンクロハジロ(2023.12.21 撮影)

 続いてコガモ。


コガモの群(2023.12.3 撮影)

眠るコガモ♂(2023.12.20 撮影)

 次はオカヨシガモ。

オカヨシガモのペア(左♀ 2023.12.3 撮影)

オカヨシガモのペア(左♀ 2023.12.3 撮影)

 次はカイツブリ。1羽だけ単独で姿を見せた。

カイツブリ(2023.12.21 撮影)

けあらしの中のカイツブリ(2023.12.25 撮影)

 水鳥の最後は雲場池で初めて見かけたハシビロガモの♂エクリプス。この個体も単独でやってきた。

ハシビロガモ♂エクリプス(2023.12.25 撮影)

ハシビロガモ♂エクリプス(2023.12.25 撮影)

ハシビロガモ♂エクリプス(2023.12.25 撮影)

ハシビロガモ♂エクリプス(2023.12.25 撮影)

 水鳥以外の野鳥も種類が増えていて、久々にノスリの姿を見た。他には、いつものカラの仲間のほか、ホオジロ、カシラダカ、シメ、キセキレイ、ヒヨドリ、コゲラ、アカゲラ、カケス、カワラヒワを撮影した。冬になると大群で飛来するアトリの姿も見もちらほら見られるようになった。

ノスリ(2023.12.8 撮影)

ノスリ(2023.12.8 撮影)

ホオジロ(2023.12.27 撮影)

カシラダカ(2023.12.27 撮影)

シメ(2023.12.23 撮影)

キセキレイ(2023.12.23 撮影)

ヒヨドリ(2023.12.23 撮影)

コゲラ(2023.12.12 撮影)

アカゲラ(2023.12.8 撮影)

アカゲラ(2023.12.27 撮影)

カケス(2023.12.27 撮影)

カケス(2023.12.8 撮影)

カワラヒワ(2023.12.22 撮影)


アトリ(2023.12.8 撮影)

アトリ(2023.12.22 撮影)

樹上に群れるアトリ(2023.12.14 撮影)

 次に紹介するのは、ヒヨドリが食べ残したイチイの赤い実を、器用に片足で木につかまって食べるエナガで、小さな群れで来ていた。

エナガ(2023.12.27 撮影)

エナガ(2023.12.27 撮影)

エナガ(2023.12.27 撮影)

エナガ(2023.12.27 撮影)

 今月の最後の写真はニホンリス。相変わらず元気に高い木の上まで登り、飛び、走り回る。時には地上でこうしてポーズをとってくれる。

ニホンリス(2023.12.20 撮影)

ニホンリス(2023.12.20 撮影)

月ごとの案内は、今回で最終回とします。



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今月の雲場池(11月)

2023-12-01 00:00:00 | 軽井沢
 11月上旬は雲場池の紅葉が見ごろを迎え、一番にぎわう時期である。まず、定点から見たこの紅葉の移り変わりの様子を、スライドショウで見ていただく。
 11月の雲場池(10月28日から11月29日の雲場池の様子をスライドショウにしています)

 この入り口付近の定点の他にも紅葉が映える場所が何か所もあり、また雲場池周辺の別荘地の庭のモミジも美しいので、これらをあわせて紹介する。

11月4日撮影

11月2日撮影

11月2日撮影

11月3日撮影

11月3日撮影

11月4日撮影

11月8日撮影

11月11日撮影

11月15日撮影

11月3日撮影

11月11日撮影

11月11日撮影

 雲場池には常に上流の水源地からの湧水が供給されていて、流れがあるが、それでも風のない日には水面が鏡のようになり、周囲の木々が美しく反射し、写真では上下が判らなくなることがある。

 次の写真は池周辺のモミジを撮影した写真を上下反転させたものだが、ごく自然に見えてしまう。群馬県の宝徳寺の「床もみじ」が有名だが、ここでは「池もみじ」になる。

雲場池の上下反転写真(2023.11.3 撮影)

 紅葉と共に北からマガモが渡ってきている。先月から徐々に数を増やしていて、今は20羽ほどが生息している。池に映り込むモミジの色と相まって、マガモの♂の羽色はなかなか美しい。

マガモ♂(2023.11.7 撮影)

マガモ♂(2023.11.8 撮影)

マガモ♂(2023.11.9 撮影)

マガモ♂(2023.11.11 撮影)

マガモ♂(右)とコガモ♂(2023.11.8 撮影)

マガモ♀(2023.11.8 撮影)

マガモ♂(2023.11.11 撮影)


マガモ♂(2023.11.11 撮影)

 キンクロハジロとコガモも数羽が定着している。数ではキンクロハジロが多い。


キンクロハジロの群(2023.11.11 撮影)

キンクロハジロ♀(2023.11.11 撮影)

キンクロハジロ♂(2023.11.22 撮影)

キンクロハジロ♀(右)とコガモ♂(2023.11.11 撮影)

コガモ♀(2023.11.11 撮影)

コガモ♂(2023.11.11 撮影)

コガモ♂(2023.11.20 撮影)


コガモ♂(2023.11.25 撮影)

コガモ♂(2023.11.15 撮影)

 コガモの♂の中には生殖羽に換羽中のエクリプスもいて、羽色はまだ♀に似ている。


コガモ♂エクリプス(2023.11.27 撮影)

 渡りの途中で立ち寄ったのか、一時オカヨシガモとヒドリガモを見かけたが、すぐにいなくなってしまった。

オカヨシガモのペア(2023.11.9 撮影)

オカヨシガモ♂(2023.11.24 撮影)

ヒドリガモ♀(左)とマガモ♂(2023.11.8 撮影)

 池ではしばしばマガモの求愛行動も見られ、雌雄が共に首を上下に振るしぐさをし、その後交尾に至る。

 雲場池では子育てするマガモの姿を見ることはなく、繁殖は来春北方に帰ってからになる。

 マガモのペアの求愛・交尾行動(2023.11.25 撮影)

 野鳥は、いつものカラの仲間のほかに、久々にキクイタダキに出会った。そのほかにはコゲラ、アカゲラ、アオゲラに出会い、特に大きな鳴き声と共にカケスを見かけることが多くなった。


キクイタダキ(2023.11.9 撮影)


ヤマガラ(2023.11.22 撮影)

コゲラ(2023.11.4 撮影)


アカゲラ(2023.11.12 撮影)


アオゲラ(2023.11.10 撮影)


カケス(2023.11.10 撮影)



カケス(2023.11.18 撮影)

 紅葉が終わってみると、突然ムラサキシキブやツルウメモドキのきれいな実が目に付くようになった。雲場池周辺のほか、別荘地の生垣にも植えられていることがある。これまで、モミジの赤い色に目を奪われていたためだと思うが、地味ながらもなかなか美しい。

ムラサキシキブのある生垣(2023.11.18 撮影)

ムラサキシキブ(2023.11.11 撮影)

ムラサキシキブ(2023.11.7 撮影)

ツルウメモドキ(2023.11.20 撮影)

 軽井沢はこれから冬に向かう。今年は今いる種に加え、どれくらいの水鳥がやって来るのだろうかと、楽しみである。


 

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今月の雲場池(10月)

2023-10-27 00:00:00 | 軽井沢
 雲場池周辺の木々は10月中頃から目に見えて変化し始め、今ではすっかり秋の気配に包まれるようになった。入り口付近に比べて中ほどから奥の方には紅葉の進み具合が早い木々があり、より美しい景色を見ることができる。

 紅葉を求めて早朝からやってくる行楽客の姿も多くなったが、その中には近くの結婚式場から写真撮影に訪れるウエディングドレス姿の花嫁も見られる。

 入口付近の定点で撮影したパノラマ画像から見ていただく。

10月2日撮影

10月6日撮影

10月10日撮影


10月13日撮影


10月16日撮影

10月19日撮影

10月23日撮影

10月26日撮影

 前述の、池の中ほどの様子は次のようであり、10月中旬から紅葉が始まり、今見頃を迎えている。入り口付近はあと1週間もすれば同じように見ごろを迎えると思う。

10月16日撮影

10月25日撮影

 紅葉の雲場池は新郎新婦の絶好の撮影ポイントになっているようで、何組みもの新婚カップルが撮影スタッフとともに訪れている。

紅葉の下で新婚カップルの撮影(2023.10.21 撮影)

新婚花嫁の撮影(2023.10.21 撮影)

 池には先月姿を見せたカイツブリ、マガモ、コガモ、オナガガモに、オオバン、キンクロハジロ、ヒドリガモが加わった。マガモ♂はこの時期、換羽後の青首の個体とエクリプスの両方を見ることができる。

カイツブリ(2023.10.5 撮影)

カイツブリ(2023.10.6 撮影)

マガモ♀(2023.10.13 撮影)

マガモ♂(2023.10.14 撮影)

コガモ(2023.10.12 撮影)

コガモ(2023.10.2 撮影)

オオバン(2023.10.2 撮影)

オオバン(右端)とキンクロハジロのペア(左♂ 2023.10.7 撮影)

キンクロハジロ♀(2023.10.5 撮影)

キンクロハジロの群(2023.10. 16 撮影)

カルガモ(左端)とキンクロハジロのペア(2023.10.7 撮影)

マガモ♀(奥)とヒドリガモ(2023.10.10 撮影)

カルガモ(奥)、オオバン(手前)とヒドリガモ(2023.10.10 撮影)

マガモ♂エクリプス(2023.10.26 撮影)

 野鳥の種類と数はあまり多くなくて、紹介できるのはシジュウカラ、ヒガラ、コゲラ、セグロセキレイくらいになるが、このほかカケス、アカゲラ、ジョウビタキ、ホオジロの姿を見かけた。

シジュウカラ(2023.10.13 撮影)

ヒガラ(2023.10.21 撮影)

コゲラ(2023.10.26 撮影)

セグロセキレイ(2023.10.24 撮影)

 今年は全国的にマツタケの不作が伝えられているが、近隣の上田市でも同様である。ところが、軽井沢ではテングタケ、タマゴタケをはじめキノコ類の発生数が多く、期間も長いように感じる。タマゴタケは食用であることが知られているためか、朝見かけたものが翌朝には無くなっていることが多い。テングタケはさすがに手に取る人もいないようで、自然に朽ちていく様子を見ることができる。

タマゴタケ(2023.10.5 撮影)

タマゴタケ(2023.10.16 撮影)

タマゴタケ(2023.10.5 撮影)

タマゴタケ(2023.10.16 撮影)

テングタケ(2023.10.10 撮影)

テングタケ(2023.10.14 撮影)

テングタケ(2023.10.18 撮影)

テングタケ(2023.10.19 撮影)

テングタケ(2023.10.19 撮影)

 その他、キノコ類は名前を知らない種がほとんどなので、写真だけを一部紹介すると次のようである。

キノコ(2023.10.10 撮影)

キノコ(2023.10.24 撮影)

キノコ(2023.10.12 撮影)

キノコ(2023.10.5 撮影)

キノコ(2023.10.5 撮影)

キノコ(2023.10.12 撮影)

 動物ではニホンリスが時々可愛い姿を見せる。相変わらず敏捷に動き回るので撮影が難しいが、まれに突然静止してポーズをとってくれることがある。


ニホンリス(2023.10.26 撮影)

 チョウの仲間は、一部の越冬蝶を除いてほとんどいなくなってしまったまったが、毎年のように秋になると北上してくるウラナミシジミが今年も姿を見せてくれている。

ウラナミシジミ(2023.10.2 撮影)

ウラナミシジミ(2023.10.2 撮影)

 











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今月の雲場池(9月)

2023-09-29 00:00:00 | 軽井沢
 暑い日が長く続いた今年の軽井沢だが、ようやく朝晩涼しさを感じるようになってきた。雲場池周辺の木々にも変化が現れ、秋の気配が感じられる。

9月2日撮影

9月5日撮影

9月10日撮影

9月14日撮影

9月20日撮影


9月22日撮影


9月25日撮影

9月28日撮影

 池の表面に浮かんでいた藻も次第に流れ去り、澄んだ池の水を透して大きく成長したニジマスらしい姿もよく見えるようになった。

悠々と泳ぐニジマス 1/2(2023.9.14 撮影)

悠々と泳ぐニジマス 2/2(2023.9.14 撮影)

 水鳥の姿はまだ少なく、池に見られるのは今年繁殖したカルガモだけという日が続いていたが、中旬ごろからカイツブリのつがいと思える2羽が姿を見せるようになった。昨年は、カイツブリが子育てをする様子を見ることができたが、今年は雛の姿は見られない。


カルガモを見つめる散歩中の犬(2023.9.10 撮影)

カルガモ(2023.9.14 撮影)

カルガモとカイツブリ 1/2(2023.9.14 撮影)

カルガモとカイツブリ 2/2(2023.9.14 撮影)

カイツブリのペア(2023.9.14 撮影)

カイツブリ 1/2(2023.9.14 撮影)

カイツブリ 2/2(2023.9.14 撮影)

 下旬には、コガモ数羽とマガモのエクリプス1羽、オナガガモと思われるつがいが姿を見せた。コガモはその後も確認できたが、マガモとオナガガモの姿を見たのは1日だけであった。このペアがオナガガモだとすれば、雲場池で見るのは初めてである。

コガモ(2023.9.22 撮影)

コガモ(2023.9.26 撮影)

マガモ・エクリプス 1/2(2023.9.21 撮影)


マガモ・エクリプス 2/2(2023.9.21 撮影)

オナガガモのペア(? 2023.9.25 撮影)

オナガガモのエクリプス(? 2023.9.25 撮影)

 一方、今年はこれまでになくチョウを見る機会が増えた。先月に引き続き、9月上旬にはミヤマカラスアゲハとカラスアゲハが遊歩道脇に咲いているアザミの花に華麗な姿を現した。2種とも長時間、このアザミの花で吸蜜を続けていたので、たくさんの写真を撮ることができた。

 このアゲハたちはホバリング状態で吸蜜をするが、疲れてくると、近くの葉などに止まって休息し、再びアザミに向かうということを繰り返していた。

 このアザミにはヒョウモンチョウの仲間やホウジャクの仲間も吸蜜に訪れていた。

ミヤマカラスアゲハ♂ 1/3(2023.9.2 撮影)

ミヤマカラスアゲハ♂ 2/3(2023.9.2 撮影)

ミヤマカラスアゲハ♂ 3/3(2023.9.2 撮影)


ミヤマカラスアゲハ♀ 1/3(2023.9.3 撮影)

ミヤマカラスアゲハ♀ 2/3(2023.9.3 撮影)


ミヤマカラスアゲハ♀ 3/3(2023.9.3 撮影)

カラスアゲハ♀ 1/5(2023.9.12 撮影)

カラスアゲハ♀ 2/5(2023.9.12 撮影)

カラスアゲハ♀ 3/5(2023.9.12 撮影)

カラスアゲハ♀ 4/5(2023.9.10 撮影)

カラスアゲハ♀ 5/5(2023.9.10 撮影)

ミドリヒョウモン♂1/3 (2023.9.10 撮影)

ミドリヒョウモン♂2/3 (2023.9.10 撮影)

ミドリヒョウモン♂3/3 (2023.9.10 撮影)

ホシホウジャク(2023.9.10 撮影)

 雲場池周辺の別荘地の庭や道路上で、ニホンリスの姿を見る機会も増えてきた。エサ台にやってくる場合とは異なり、敏捷に駆け回るので撮影となるとなかなか難しい。

ニホンリス 1/4(2023.9.3 撮影)

ニホンリス 2/4(2023.9.3 撮影)

ニホンリス 3/4(2023.9.3 撮影)

ニホンリス 4/4(2023.9.26 撮影)

 ある日、別荘地を通って帰宅する途中、キツツキのドラミングの音が聞こえてきたので、音のする方を探してみると、樹木ではなく真新しい別荘の屋根裏に止まっているアオゲラの姿があった。この時、このアオゲラは私の足音に気が付いたのか、すぐに飛び去って行ったが、跡を見るといくつもの穴があけられていた。


真新しい別荘の屋根裏に開けられた穴(2023.9.14 撮影)

 数日後、同じ場所で再びドラミングの音が聞こえていたので、今度はそっと近寄ってみると開けられた穴の数は増えていて、アオゲラが穴を開けているところであった。次のようである。
 別荘の所有者には、何とも気の毒なことである。

別荘の建物に開けられたいくつもの穴とアオゲラ(2023.9.20 撮影)

穴を開けるアオゲラ(2023.9.20 撮影)

 雲場池周辺では、多種多様なキノコが数多く発生している。私には名前の判らないものがほとんどだが、タマゴタケとテングタケについては特別に気を付けて見ていると、今年はだいぶ発生数が多いと感じる。6月から7月頃にも発生していたので、今年2度目の発生である。

 テングタケは、色は紅色と褐色と異なるが、外観はベニテングタケとよく似ていて、いかにもキノコらしい種なので撮影することが多い。ただし、毒キノコである。

 タマゴタケは、逆にその赤い外観から一見毒キノコかと思えるが、食用として知られているもので、できることなら採集し賞味したいところであるが、軽井沢町ではまだ採取の自粛要請が続いていて、「山菜(コシアブラ・タラノメ・ゼンマイ及びコゴミ(野生))や野生きのこは、取らない、食べない、販売しないでください」とのアナウンスがHPで行われている。もちろん福島第一原発からの放射能汚染物質(セシウム137)による土壌汚染が原因である。

 この2種のほか、珍しいと思える2種について写真を載せる。一つはカサの部分が数㎜と小さく真っ赤なキノコで、種名はアカヌマベニタケと思われるもの。もう一つは針状物が放射状に多数出ているキノコで、不思議な外観をしている。調べてみると、この針状の物は、キノコのカサについたカビで、特にチシオタケに特有のもので、タケハリカビというとのこと。


テングタケ(2023.9.22 撮影)

テングタケ(手前)とタマゴタケ(後方)(2023.9.21 撮影)

タマゴタケ 1/4(2023.9.21 撮影)

タマゴタケ 2/4(2023.9.22 撮影)

タマゴタケ 3/4(2023.9.3 撮影)

タマゴタケ 4/4(2023.9.14 撮影)

アカヌマベニタケ(2023.9.22 撮影)

チシオタケとそのカサに生えるタケハリカビ(2023.9.22 撮影)

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